スクール内はオールイングリッシュ。ネイティブの先生とゲームをしたり、アクティビティを楽しんだり、一緒におやつを食べたりといった時間を過ごすなかで、実践的な英語力を身につけられるとあって、注目されているキッズパスポート都筑校。
楽しく放課後を過ごすなかで非認知能力も身に付くそう。スクールディレクターの西田幸次さんに、人気のワケを伺いました。
ホームワークでインプットした英語を
しっかり使える環境設定を大切に
キッズパスポート都筑校は、15時頃から小学校の授業を終えた子どもたちで賑わいます。
それぞれの学校から、自分の足で歩いてくる子。学校内の学童で待機し、迎えに来たスタッフと一緒に来る子。最寄りの駅で迎えを待つ子など、やってくる方法はさまざま。扉を開けて「Hello」とあいさつをして英語スイッチをON。オールイングリッシュで過ごす時間が始まります。
スクールに来たら、まずは学校の宿題。その後、化学実験やクッキング、工作、運動などのワークショップに取り組みます。もちろん、ここでもすべて英語。キッズパスポートに入会したばかり子どもはこの環境に戸惑うのでは? という不安や心配は当然でしょう。「ご安心ください。日本人のバイリンガルのスタッフもいるため、まだ慣れないうちは日本語での手厚いフォローを行っています」と西田さん。
外国人の先生に伝えたいことがある場合、それをバイリンガルのスタッフが代弁するのではなく、「こういうときは、こう言うんだよ」と教え、自分で伝えることを大切にしています。「自分で言わせることで覚えが早く、また伝わったときの成功体験、その積み重ねが大事ですから」。
この日のワークショップは運動。ジャンプしてマットを交互に踏んで、ゴールで待つ先生とハイタッチ。広い室内で、しっかり体を動かします。
ときには失敗もするけれど、できるまで諦めずに挑戦します。ゴールしたときにする、先生とのハイタッチもモチベーションにつながり、成功体験によって自信が育まれます。
今日の出来事などを会話しながら
一緒におやつを食べる時間を楽しむ
ワークショップを終えたら、お楽しみのおやつの時間。みんなで協力してテーブルを準備し、それぞれの席におやつを配ります。手作りおやつはキッズパスポートの特長のひとつ。この日はバナナミルクケーキwithアイスクリーム。学校を終えてお腹がぺこぺこの子どもたちの空腹を満たしてくれます。「このようなスイーツ類のほか、焼きそばや寒い日は温かい麺類が提供されることもあり、どれも子どもたちに大人気です」。
友だちとみんなのおやつを運んだり、配膳したりと協力するほか食べるときも外国人の先生と会話を交わすなかで自然とコミュニケーション力が育まれていきます。
出来立ての夕食もおいしい! 事前に申告すればアレルギー除去食の対応も可能です。(重度のアレルギーについて対応できない場合もあります)
英語を勉強する、というのではなく
自然と身につき自然と使える環境づくり
おやつの後はランゲージの時間。フォニックスやライティング、スペリング、ボキャブラリーなどに取り組みます。自分の席に座って学ぶ時間もありますが、ゲームを交えるなど、子どもたちの集中力が途切れないよう、工夫されているのが印象的。
「勉強をする、英語を覚えるというより、使うシチュエーションを増やしたいんです」と西田さんが話すように、とても楽しそうに取り組む子どもたち。
単語のレッスンはホームワークをもとに進められます。オリジナルの物語を読み、単語を覚えるなどインプットし、スクールに来てワークショップやアクティビティのなかでアウトプットします。
また、物語もスクールのYouTubeチャンネルに動画がアップされており、それを見ることで、どんなシチュエーションでその単語を使うのかがわかります。「覚えるという作業をスクールでやりたくないんです。限られた時間がもったいないので。ここでは覚えてきたことを使う場にしたいんです」。
覚えてきた単語についての質問が先生から出され、順番に前に出て友だちと競い合いながら答えるシーンも。人前でも堂々とした姿を見せることは自分の自信にもつながります。
レッスン中、何度も目にしたのが先生や友だちが子どもの「できた!」を褒めるシーン。外国人の先生は、問いかけにしっかり対応できたとき、「Good Job」の声がけとともにハイタッチ。また、みんなの前で正解したときに送られる友だちからの拍手。こうした日常が子どもたちの自己肯定感につながり、自信をもって英語で話せるようになります。
この日はFood(食べ物)の単語を使った伝言ゲーム。外国人の先生から耳打ちされた単語を記憶し、次の友だちへ。焦るあまりうっかり忘れてしまったり、聞き違えたりして相手チームに遅れを取ると、年上の子たちが挽回しようと張り切る姿を見せます。異年齢で助け合い、協力し合う活動から、自然と社会性やコミュニケーション力が身についていきます。
アウトプットの集大成は
3カ月に一度のスピーチコンテスト
このような毎日で培われた英語力は、日常はもちろん、3カ月に一度のスピーチコンテストで発揮されます。スクールが用意したいくつかのストーリーから自分が好きなものを選び、暗記して発表するというものです。
「丸おぼえがゴールではないんです。聞き手によりわかりやすく伝えるためにはどうすべきかを子どもたち自身が考え、工夫します。小道具を使う子、イラストにおこす子、衣装を用意する子などさまざま。この取り組みを通して創造性や想像力が育まれていきます」
スクール内で大切にしている7 Star Rules
確かな人間力の向上を後押し
放課後を英語で楽しく過ごすなかで自然と、英語力と非認知能力が高まり、人間性も身につきます。そんなキッズパスポートで大切にしているのが「7 Star rules」です。
1.Always Try.
いつもトライをする。
2.Be Happy.
いつも笑顔でいる。
3.Be Friendly.
みんなと仲良くする。
4.Be Helpful.
みんなの手助けをする。
5.Loud and Clear.
大きな声でハッキリと話す。
6.Always Do Right.
いつも正しいことをする。
7.Be Patient.
がまん強くいる。
これら7つのルールを常に頭に置いて行動することで、自分に自信がつき、他人へのやさしさを併せもち、確かな人間力を身につけることができるでしょう。