感染症対策のプロが伝える「感染症対策の今」

昭和大学藤が丘病院での勤務医時代から、数々の新型感染症対策に対応してきた経験をもつ、きくち内科(青葉区市ヶ尾)の菊池先生は、いわば感染症対策のプロ。改めて「感染症対策の今」を伺いました。

お話

きくち内科
菊池 敏樹先生、菊池 葉子先生

感染症にうつらない、うつさないための心構え

感染のしくみを理解し
しっかり対策を

 感染症が広がる「しくみ=経路」を理解することで、流行抑制、感染予防につながります。新型コロナウイルス感染症の場合は、エアロゾル感染、飛沫感染、接触感染の3つの経路で広がるため、充分な換気、発症者との密な接触を避ける、手指消毒の徹底がリスク軽減の要です。

感染症の診断には時間がかかる場合があるため、症状を自覚したらマスクを着用し、人との接触を避けるなど、うつさないための対策をしましょう。現在は流行前の日常生活に戻って差し支えありませんが、科目、理由を問わず医療機関を受診する際は、自分を守るために感染対策を徹底しましょう。

すべての感染症には
「広げない」対策が必須

きくち内科 青葉区 市ヶ尾 感染症対策 ビタミンママ

▲感染症の患者さんと通院患者さんとのスペースを入り口から分け、可能な限りの感染対策を実施:きくち内科(青葉区市ヶ尾)

当院では、新型コロナウイルス感染症の発熱外来を流行当初から続けてきた経験を活かし、発熱風邪症状のある患者さんと定期的な通院の患者さんの待合室と診察室を分け、出入り口を新設、院内での動線をある程度区切りました。これにより、時間帯を分けずに発熱風邪症状の患者さんを対応できるようにしました。二酸化炭素濃度測定器などを活用して院内の換気を徹底。手指消毒用のディスペンサーも多数設置しています。

 当院ではこの感染症対策を継続していく予定です。近い将来、新しい感染症が流行することは十分に考えられます。新型コロナウイルス感染症に限らず、風邪や胃腸炎などの感染症に対しても、うつらず、うつさず、安心して受診していただける環境を維持していきたいと考えています。

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