低~中学年のうちに正しい歯磨きを身につけよう!

乳歯から永久歯へ、歯の生え変わり時期にきちんと歯磨き出来ているか、虫歯にならないか心配になります。 小学生のお口の変化とデンタルケアについて、はるまちざか歯科・矯正歯科院長 三浦回也先生 副院長 三浦恭子先生にお話しを聞きました。

低~中学年のうちにしっかり歯磨き習慣を身につける!
高学年になったときに自己管理できるようになります。

低学年

まだまだ仕上げ磨きが必要です。前歯が永久歯に生え変わり始めると同時に生え始める6歳臼歯は、奥まっているので特に気を付けて磨かないといけない箇所です。まだ一人では十分に磨けないので、仕上げ磨きをしっかりとしてあげましょう。

中学年

正しい「歯磨き習慣」はこの時期に!前歯が生え終わり、奥歯がまだ生え変わっていない比較的お口の中が安定している時期です。自立心も旺盛になるこの時期に、毎日決まった時間に家族で歯磨きするなど、歯磨きを習慣づけましょう。また、ちゃんと磨けているかのチェックも忘れずにしてあげてください。

高学年

生涯のお口の環境を左右するのはこの時期!奥歯が生え変わってきて、大人の歯が一気に増えていく、お口の中の環境が大きく変わる時期。乳歯の時に虫歯が多くても、この時期にお口のケアをきちんとしておくことで、この先、虫歯ができにくい口腔環境を整えることができます。

正しい歯磨きは実はとっても難しい!体で覚えるのが一番です

歯の表面につくヌルヌルとしたプラーク(歯垢)は、虫歯や歯周病の最大の原因です。
そのため、毎日の歯磨きでプラークを除去することが大切ですが、見た目ではきれいに除去されているかはわかりません。
そこで歯医者さんの検診では、歯垢染め出し液を使って歯の汚れを確認します。

大切なことは、この赤く染まった部分がすべて汚れだということを実感してもらうこと、そして実際に染料を落とすために自分で歯ブラシを動かしてみることです。歯ブラシをどう動かしたらいいのか、どこに磨き残しがあって、自分はどこを磨くのが苦手なのか、試行錯誤を繰り返しながら染料が落ちるまで歯磨きすることで、自分なりの正しい歯磨きの仕方が身につきます。

お口の健康維持には、毎日の正しい歯磨きが肝心なので、当院ではこのブラッシング指導を、検診の一番の目的といってもいいくらい大切にしています。この染料、薬局でも購入できるので、家族みんなで楽しくやってみてはいかがでしょう。家族で一番赤く染まるのは果たして?

子どものココロの成長も口内環境と密接に関わっています


コロナ禍で学校が休校になった時期は、おやつのダラダラ食べなど、生活が不規則になり虫歯になる子が増えた印象です。また、中〜高学年になると塾通いや夜更かしなど生活リズムの乱れのほか、メンタル面も口内環境に大きく影響してきます。

勉強や友達関係など、何かしらのストレス要因により唾液が減少し、それにより虫歯、口臭、口内炎など、さまざまなリスクを引き起こします。
また、夜間の歯ぎしりや食いしばりから、顎関節症や頭痛、不眠などの症状につながることも少なくありません。成長とともに日々変化する小学生の口内環境。様々な外的要因も加わり、思わぬ病気や不調を引き起こします。

親御さんはお子さんの正しい歯磨き習慣のサポートとともに、心の変化も気にかけて見守ってあげてください。3ヵ月に一度は歯医者さんで定期検診を受けることをおすすめします。

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お話を伺ったのは

はるまちざか歯科・矯正歯科院長 三浦 回也 先生 副院長 三浦 恭子 先生

院長 三浦 回也 先生
日本大学歯学部卒業。横浜市内の歯科クリニックで経験を積んだ後2017 年1月にはるまちざか歯科・矯正歯科を開院
副院長 三浦 恭子 先生
日本大学歯学部を卒業後、同大学歯科矯正学講座入局。同講座非常勤医を務め、2017 年よりはるまちざか歯科・歯列矯正歯科の副院長に就任