専門の違う2人の医師が、連携しながら幅広く診療


泌尿器科と内科を担当する後藤隆太院長と、皮膚科を担当する隆子副院長のお二人が、それぞれの専門の違いを生かし、連携しながら幅広く診療をしている藤が丘駅南口クリニックには、新生児からお年寄りまで、患者さんの年齢層も幅広くなっています。患者さんとのコミュニケーションを大切にして、一人一人に合わせた丁寧な診療をするのが、お二人共通のモットーだと話す隆子先生に、クリニックのことや皮膚疾患について伺いました。

皮膚科・アレルギー科と泌尿器科・内科のクリニック

――こちらの特長を教えてください。

皮膚科・アレルギー科と泌尿器科・内科の診療をしているクリニックです。皮膚科とアレルギー科は私が、泌尿器科と内科は、院長が担当しています。皮膚科には、小さなお子さんから小中高生、駅と直結していて遅い時間まで診療をしているので仕事帰りの会社員の方や高齢者の方まで満遍なく、幅広い患者さんに来ていただいています。

皮膚科の患者さんは、湿疹、接触性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹など、かゆみで悩んで来る人が多いですね。あとはアトピー性皮膚炎などの慢性疾患やニキビ、夏場はとびひ、傷が化膿してしまったなどの感染症が増えますし、虫に刺されてひどく腫れてしまったとか、中高生は部活をするので、足がむくんで痛くて来る人も多いです。冬場は、肌が乾燥してかゆいという人が増えます。年齢が上になって来ると、顔のシミを取りたいとか、イボができてしまったので治療したいという人もいますね。

――診療で心がけていることは何ですか?

まず大切なのは、患者さんとのコミュニケーションです。病状や薬の使い方などの説明をしっかりとすること。例えば同じ薬を処方しても、塗り方一つで効果が違ったり、症状が改善せずに悪化してしまったりすることもありますから、塗り方や使用量は、特に丁寧に説明するようにしています。また女性の場合は、生理周期によって1カ月の中でも肌の状態が変わってきますから、そういうときの対処法などもお話しています。

特に最近、コミュニケーションを通じて患者さんとの信頼関係を築くことは、とても大切なことだなと思うんです。例えば、診察をしてお薬を出しても、思ったとおりに良くならないこともありますよね。でも最初に診察をしたときに、私はこう思っているけど、もしかしたらこういうことがあるかもしれませんということもちゃんと説明をしておけば、もし予想と違う状態になっていたとしても患者さんは慌てないですし、継続して診察を受けに来てくれます。逆にそういった話をしていないと、あの先生の言うことはあてにならないから、ほかの先生に診てもらおうとなってしまいますよね。それに皮膚科は慢性疾患も多いですから、かゆみなどの症状が治まっても、しばらくは薬を使い続けてもらわないと根本的には治りません。だから、患者さんに信頼してもらって、納得して治療を続けてもらうことがとても大切になります。

あとは、治療法もどんどん新しいものが出てきますし、例えば学会に行くと、基本的な治療方法は変わらないけど、薬の使い方がちょっと変わったというのはよくあることなので、そういった最新の情報についても常に勉強を怠らないようにしています。

肌を清潔にしすぎないことも大切

――美容皮膚科もされているのですね。

もちろん保険診療が中心ですが、皮膚科に通院している患者さんは、肌が弱い人も多いんです。例えば、アトピー性皮膚炎の人は、自分で脱毛をしようとしても肌が炎症をおこしてしまうのでできない人が少なくありません。それでエステサロンに行くと、病気やステロイドなどの薬を飲んでいることを理由に、トラブルになるからということで断られてしまうことが多いんです。そういう悩みを持っている人にレーザー脱毛をしたり、保険診療内の治療でニキビが治らない人にケミカルピーリングをしたり、別の医院に皮膚の病気で通っているけど、しみも取りたいと希望する方などにレーザー治療などをしています。

――皮膚を健康に保つためのアドバイスはありますか?

一般的な話ですけど、日焼けに気をつけること。それに最近は、多くの人が少し清潔にしすぎていると感じています。例えば、男性でも女性でも、デリケートゾーンに少しでもかゆみがあると、すごくゴシゴシと洗ってしまう人がいます。でも皮膚には、菌やカビも一緒にいて、それでバランスが整って健康な皮膚が保たれていますから、あまり清潔にしすぎるとそのバランスが崩れて、それによって皮膚に刺激が起こったり、炎症が起こったりして、余計にかゆみがひどくなってしまうんですね。

だから、かゆいときは、あまりゴシゴシと洗わないとか、石けんを使わないで洗うようにすることも大切です。きれい好きなあまりしょっちゅうウェットティッシュを使っている人もいますけど、あれにはアルコールが入っていますので、使いすぎると肌が荒れてしまいます。料理で生肉や卵の殻を触ったときなどは気をつけないといけませんが、あまり清潔を気にしすぎるのも、肌にはかえって良くないことも知っておいてください。それに、肌には保湿も大切です。人間の皮膚には、もともとバリア機能がありますが、乾燥していると弱くなってしまいますので、保湿をしてあげるだけでも自分の力で肌の状態は改善していきます。

休日はゴルフで気分転換

――休日は、どんなふうに過ごされているのですか?

ゴルフに行くことが多いですね。私は、はじめて6〜7年くらいですが、主人は学生の頃からしています。一緒に行くことも多いですよ。以前は、まったく興味がなかったので、こんなにハマるとは思いませんでした(笑)。ゴルフは、他の年代の方と仲良くなれるんですよ。特に自分よりも上の年代の人と。そういう方達と一緒に和気あいあいとゴルフをするのが楽しいですね。

――今後の抱負を教えてください。

この先も10年や20年はこのクリニックを続けて行くと思いますが、その頃でも今日お話をしたのと同じスタンスで続けていきたいと思っています。同じスタンスでいるために、勉強を続けて、新しいものも取り入れつつ、しっかりとした治療をしていきたいと思っています。新生児からお年寄りの方まで、なんでも気軽に相談に来てください。


▲ 院長の後藤 隆太 先生 藤が丘南口クリニック(横浜市青葉区)

国立大分医科大学医学部卒業後、昭和大学藤が丘病院泌尿器科入局。2002年藤が丘南口クリニック開院。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医。昭和大学藤が丘病院泌尿器科兼任講師。

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