コミュニケーション重視の診察で患者と信頼関係を築く

院長の松田州弘先生と奥様で副院長の松田敬子先生が仲良く力を合わせながら、それぞれの専門性を生かして一般内科、呼吸器内科、訪問診療、皮膚科、麻酔科、リハビリテーション科と幅広い診療を行っています。「患者さんとのコミュニケーションを大切にしています」と語るお二人に、クリニックのことやこれまでの歩みについてお話を伺いました。

地域に根ざした診療を行うクリニック

――こちらは、どのようなクリニックですか?

(院長)地域の皆さんから受診してよかったと思われるような、地域密着のクリニックです。よろず相談所的な、かかりつけ医ですね。副院長が皮膚科と麻酔科・ペインクリニック、私が内科と呼吸器科、加えて当院に通うことが難しくなってしまった患者さんや近隣の大学病院からの紹介の患者さんに対しての訪問診療を行っています。

一般内科では高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や風邪、私の専門である呼吸器内科では長引くせきなどの呼吸器関係、気管支喘息の患者さんが多いですね。それに喘息とは診断をしきれない慢性のせきや肺炎の方、稀に肺がんを見つけることもあります。訪問診療では、人工呼吸管理や在宅酸素療法もしています。

(副院長)私は皮膚科がメインなのでアトピー性皮膚炎や、じんましん、水虫、イボなどをはじめ、夏はとびひ、かゆみ、虫刺れの化膿、冬は乾燥肌での来院が多いと思います。
ペインクリニックでは、肩こりや腰痛、ひざ痛をはじめとした慢性的な痛みを訴える方が多くて、神経ブロック注射、漢方薬による治療等のほか、リハビリテーションルームがありますから、診察を行なったあとにリハビリテーションをしてもらうようにしています。

待合室は自宅のリビングのような雰囲気で、ゆったりくつろげます(松田クリニック:神奈川県横浜市青葉区)

新婚で住まいを構えた地で開業

――この地にクリニックを構えたきっかけを教えてください。

(副院長)それには、すごい巡り合わせがあったんです。私たちは結婚して27年が経つのですが、新婚のときに最初に住んだのがここ、美しが丘西だったんです。私はここで子供を産んで、主人も私も当時は勤務医でしたから、朝早く起きて遠くまで通ってというのを2年間していました。その後に引っ越したのですが、しばらくたって開業しようとなったときに場所探しをしていて、業者の人が紹介してくれたのが、本当に偶然で、美しが丘西だったんです。15〜6年前でしたけど、「懐かしいね」なんて言いながら見に来て、その頃もまだ周りに家とか何もなくて、誰も歩いていなかったので大丈夫かしらなんて思いながらも、将来、人が増えるからということでここに開業することにしたんです。だから最初は、本当に患者さんが少なくて大変でした(笑)。そんなこともあって、この地にすごく愛着がありますし、気に入っているんです。

――先生は、なぜ医師を志したのですか?

(副院長)一つは、父が医師だったことがあります。父は産婦人科医で自宅で開業していたのですが、お産もしていたので、すごく忙しくて休みがなかったんです。だから、家族旅行なんて行ったことがなくて(笑)。小さな頃からそんな環境で育ちましたから、医療が身近でした。それで高校生のとき、日本で最初の女医で東京女子医科大学の創設者でもある吉岡先生の自叙伝を読んで、とても感動したんです。それに私は、文系がすごく苦手な理系だったので、その本を読んで医師を目指してみようと決心しました。

最初は麻酔科医になったんです。救急にもいたことがあってとてもやりがいはあったのですが、若いときにしかできないというか、子供がいたら子育てとの両立は難しいんです。それで、皮膚科も勉強させてもらうようになりました。
今でこそ、ペインクリニックでわかってもらえますけど、昔は「ペットクリニック」と間違えられて、動物も診るんですかなんて言われたこともありましたよ(笑)。

――休日は、何をしてリフレッシュしていますか?

(副院長)今はしていませんが、スポーツはするのも見るのも大好きなんです。昔はバスケットボールやソフトボールをしていましたし、野球を見るのが大好きでDNAのファンです。今は、犬がいるので散歩に行きますね。あとは、泳ぐのがあまりうまくないので水泳を習いたいのですが、時間が取れないんです。うちは院長も娘も泳ぐのがうまいので、旅行に行くと私だけ救命胴衣を着させられるのが嫌なんです(笑)。

――最後にメッセージをお願いします。

(副院長)今後も地域の皆さんが安心してかかれるクリニックでありたいですね。それに、私は医師ですが、気軽な相談相手のような感じで話せますから、肌のことでお困りなら、気軽に相談に来てほしいと思います。

(院長)当院では、二人とも問診を重視した診療を行っています。皮膚科と内科が互いに協力しないながら診療を行っていますから、気軽に受診して頂けたら幸いです。

院長 松田 州弘 先生、副院長 松田 敬子 先生(松田クリニック:神奈川県横浜市青葉区)

▲副院長 松田 敬子先生(左)院長 松田 州弘先生(右)|松田クリニック:神奈川県横浜市青葉区

院長 順天堂大学医学部卒業。同大学医学部呼吸器内科、稲田登戸病院呼吸器内科勤務を経て、1999年に松田クリニックを開院。日本内科学会認定総合内科専門医、日本呼吸器学会認定呼吸器専門医。医学博士。

 

副院長 帝京大学医学部卒業。国立療養所神奈川病院(現・国立病院機構神奈川病院)麻酔科、稲田登戸病院皮膚科を経て、1999年に松田クリニックを開院。日本麻酔科学会認定麻酔科専門医。医学博士。

病気のサインを見逃さないよう、診察室では患者さんと密な対話を心掛けています(松田クリニック:青葉区美しが丘)
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