子どもをもつ母親にとって、いま一番の関心ごとは「新型コロナウィルス」。緊急事態宣言の解除はうれしい反面、「感染」への注意を一層強めるために気を引き締めなくては!と考えている方も多いと思います。
勝つためにはまず、敵を知ることが重要!新型コロナウィルスの基礎について、もう一度おさらいしてみましょう。
■そもそも 新型コロナウィルス とは
コロナウィルスとは、人や動物の間で感染症を広く引き起こすウイルスで、人への感染を起こすものは、6種類ありますが、SARS-CoV、MERS-CoV以外は、通常の風邪として考えられています。
今回、人に感染する「コロナウイルス」として新たに見つかったのが「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」で、これによる感染症が「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」です。
感染した人の特長は大きく次の3つに分けられます。
- 感染していても気づかない、症状が出ない
- 症状が出ても軽症
- 重症化して人工呼吸器が必要になり、死亡する場合も
接触感染、飛沫感染によって感染し、潜伏期間は2~10日と言われています。
3.の重症化率は約20%、致死率は約2~4%です。致死率だけを見ると、エボラ出血熱は50~90%、SARSは14~15%ですから、非常に高いということではありません。
しかし、新型コロナウィルスは、上記のように感染に気付かない方も多く、知らない間に感染が急速に広がる恐れがあることから、休園や休校、リモートワークなどのステイホームや、人との距離をとるというソーシャルディスタンスが行われています。
■感染しないためにできること
(1)感染対策
- マスク、咳エチケット、三密を避けることの徹底
- ソーシャルディスタンシングの徹底
- 十分な食事と休息
- 換気
- 手指や生活用品の消毒
これらは連日の報道でみなさんも気を付けていると思います。上記の中でも、家庭内で徹底できるのが消毒です。では、具体的にどんなものが有効なのでしょうか。
(2)消毒(殺菌)には
- 熱水消毒→物の消毒
- 紫外線法→物の消毒
- 化学的消毒法→人・物の消毒
があります。今回は化学的消毒法が必要です。
化学的消毒法とは、気体や液体の消毒剤を使用し、 微生物を構成する成分を変質させることで殺菌する方法で、新型コロナウィルスには、消毒用エタノールと次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
どちらも新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザウイルス、コロナウイルスなど、ほとんどの細菌に効果があるので、家庭に備えておくと便利ですね。
次ページ:気をつけたい。エタノールや次亜塩素酸ナトリウムを使うときの注意点
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