口臭が強くなるタイミングを把握することが肝心です。
お口の臭いは朝起きたとき、疲れたとき、緊張したときに強くなります。子どもの場合は特にお昼前や夕方のお腹が空いている時間帯に起こりやすいため、間食をとることもひとつの方法です。
食べ物に関しては、できるだけ乳酸菌の摂取を控えた方がいいでしょう。チーズやヨーグルトは酸化しやすく、酸っぱい匂いが口の周りについて口臭の原因になることもありますが、水溶性なので、口をゆすぐだけでも口臭を抑えてくれる効果もあります。
成長期の子どもは食事が変化するため、一時的に口臭が強くなる時期があるので、正しい歯磨きを行いましょう。どうしてもできないときは口をゆすいだり、ガムを噛んだりするのも一つの方法です。
口臭測定器や官能検査を行い、治療や予防法のアドバイスも。
口臭が原因で子どもがいじめにあわないかと心配され、親子で来院する方もいらっしゃいます。口臭の悩みは相談しづらく、病気なのか生理的なものなのかを判断することも難しいですよね。
治療は、カウンセリングの後、必要に応じて口臭測定機器による検査や鼻による官能検査で口臭の度合いを客観的に判断し、無臭化処置を行うことが多いと思います。
また口臭予防をされたい患者さん向けのメニューがある歯科クリニックも多いと思います。口臭は人には相談しにくいものですが、適切な処置をすれば必ず治ります。コミュニケーションを円滑にする手段としてもぜひ活用してほしいですね。
お話を伺ったのは
さくら歯科クリニックあおば
院長 櫻井直樹先生
予防歯科を推奨しています。
予防歯科は皆さんが考えている以上に力があります。なぜなら病気は口から入って来るからです。食中毒やインフルエンザなどの感染症は、かかりやすい人とかかりにくい人がいますよね。これは口腔の抵抗力の差なのです。
食中毒は歯並びやかみ合わせの悪さから良く噛めない人、風邪やインフルエンザは口呼吸で口腔が乾燥しやすく抵抗力が低い人が真っ先に狙われます。ですから、ブラッシングやうがいなどで口腔を清潔にすることは感染症をはじめとする病気予防にとても効果的なのです。
多くの人は痛みがあるときや、具合が悪くなってから歯科医院にかかります。決して間違ってはいませんが、お口の中だけはお手入れができるため予防が効くので、歯科医院に通うということこそ、真価が発揮できるのです。