一般歯科はもちろん、インプラントやホワイトニングなどの経験も豊富
——インプラント治療の経験は特に豊富と伺いました
大学を卒業してから、虫歯や歯周病などの一般治療や予防など、さまざまな経験を積むなかで、私が師と仰いでいる先生がインプラントを専門としていて、そのもとでたくさん学びました。さらに、インプラントセンターでの経験に加え、国内外の勉強会にも積極的に参加し、ヨーロッパや韓国で先進技術も学びました。
現在は、ドイツ口腔インプラント学会エキスパート、国際口腔インプラント学会の理事、認定医、指導医も務めていますので、インプラント治療のことはお任せいただきたいですね。
——これまでの治療法とインプラントとの違いを教えてください。
インプラントは義歯のひとつです。ブリッジや入れ歯、差し歯も義歯で、これまでは歯を失った際はこれらの方法が一般的でしたが、近年はインプラントによる治療が注目され、患者さんもこれを希望する方が増えました。というのも、インプラントは他の義歯による治療とは違い、歯を削ったりクラスプをかけたりする必要がないため、健康な歯への負担が少ないからです。
咀嚼力に優れているので、自分の歯で食べるようにスムーズになって日常生活がとても楽しくなったという患者さんの声も多く聞かれます。失った歯を気にして、笑ったり話したりという、コミュニケーションを極力避けていた方のストレスやコンプレックス解消にもつながります。老後の先行投資だと思ってチャレンジしてみてください。
しかし、骨量が少ないなど、人によってはインプラント治療が適さないこともあります。その場合は、人工の骨を入れる再生療法にも対応しています。最も適した治療法を提案できるのが私の強みです。
——ホワイトニングも好評です
アメリカで名高いインディアナ大学歯学部でフェロー(特別研究員)として、ホワイトニングの臨床経験も積んできました。コーヒーやワイン、タバコのヤニなどで歯が黄ばんでしまった方の悩みを解消します。
歯に薬剤を乗せ、レーザーを照射するオフィスホワイトニングと、自宅でホワイトニングジェルを入れたマウスピースを装着するホームホワイトニングの併用で、歯本来の白さを取り戻します。しかし効果は永久ではないので、定期的な通院が必要です。
結婚式や同窓会などに出る前に歯をきれいにしたいという方には、すぐに効果が期待できるオフィスホワイトニングをおすすめします。
——矯正治療は専門の先生が担当されているそうですね。
月に2回、専門の先生にきていただいています。近年は子どもだけでなく大人からの相談も増えており、ブラケットやワイヤーのほか、マウスピース型の装置を使った方法など、患者さんのニーズに合わせて幅広く対応しています。
口元がきれいになるだけで人の印象は変わります。口まわりのお悩みがある方は、ぜひご相談ください。
患者さんのQOL向上のために、メンタル面も健康面もケア
——歯科医を目指したきっかけを教えてください。
私の趣味の一つが読書なんですが、本好きは子どものころからです。特に伝記をよく読みました。中でも最も感銘を受けたのが野口英世です。
皆さんもご存じのように、貧しい農家に生まれた英世は、1歳半のときの大やけどが原因で左手に障害をもちました。それによって農作業ができなくなったので、母親から学問の力で身を立てるよう諭され、勉強に専念したそうです。
一方、複数回の手術によってそのけがを克服したことで医学の偉大さを実感し、医師となって多くの人の役に立ちました。子ども心に「私もこうなりたい」と強く思い、医療の道を志しました。
中でも歯科を選んだのは、私自身が受けた矯正治療がきっかけです。歯並びがよくなったおかげで、性格も前向きになれた気がします。また、矯正治療は審美的な効果だけではなく、かみ合わせが整うことで、健康にもよいことも知り、メンタル面、健康面を含めて患者さんのQOL向上に貢献したいとの思いから、歯科医を志しました。
——休日はどんな過ごし方をされていますか。
もともと体を動かすのが好きです。幼稚園の時にテニスを始め、その後は中高の部活も含めてテニス三昧です。大学ではヨット部に所属していました。マリンスポーツが好きでサーフィンと迷ったんですが、ヨットは自分で買えないので部の艇に乗ろうと思って。
スキーやスノーボード、ゴルフなども好きです。今も時間があれば体を動かしたいのですが、普段は仕事が忙しく、家族と一緒に食事をとれないことも多いので、最近は休みの日にはなるべく小学生の娘と過ごすようにしています。先日も一緒に「鬼滅の刃」を観てきました。親子でどっぷりハマっています。