キャップスクリニックの特長を教えてください。
CAPSは、「Child and Perent Support」の頭文字です。キャップスグループは、東京・神奈川・千葉に9つ(2021年6月現在)の小児科・内科クリニックを運営しています。質の高い医療を提供することはもちろん、9時から21時までの診療を365日、年中無休で行うことで、地域の子どもたちの健康を守ることがモットーです。
各クリニックには、常勤医1~2名がおり、さらに非常勤医が法人全体として30名程度いるという体制がこれを可能にしています。また、生活習慣・予防・適切な判断などの正しい医療知識を誰もが平等に得られるよう、「セサミストリート」を手がけるアメリカのNPO法人「セサミワークショップ」と協働して、医療情報提供プログラムを実践・提供しています。
IT技術や遠隔診療を活用した診察に定評があります。
キャップスではコロナ禍以前から、オンライン・電話での診療や処方箋の発行を行っていますが、コロナ禍においては厚生労働省からの通達による時限的措置として、条件を満たせば初診でもこれが可能になりました。
オンライン診療はウェブでの問診を行った後、スマートフォンを使用して診察を行います。必要に応じて対面診察となることもありますが、予約をしておけば待ち時間も短縮できるので安心です。また、処方箋は自宅に近い調剤薬局にファックスで送ります。受付を担当する医療クラークは、高い医療知識を維持するために頻繁な研修を徹底している点も安心です。
中山先生は、日本だけでなく、中国の医師免許もお持ちと伺いました。
父の仕事の都合で、10代のころは家族で上海に住んでいたんです。高校は全寮制の進学校で、周りは優秀で勤勉な人ばかりでした。高校卒業の時期に家族は帰国することになったのですが、私はこの環境でもっと学びたいと考え、日本でいう国立大学に相当する上海交通大学の医学部へ進み、医師免許を取得しました。
中国の医師免許の資格取得は、日本とは違って実技試験が入るので、最終的に4割ぐらいしか受からないという狭き門なので、必死でしたね。
その後帰国しましたが、中国の医師免許だけでは日本では医師として働けないので、日本の免許の取得を目指して、医療系の出版社で働きながら勉強し、筑波大学医学医療系に編入しました。グローバル化が加速する中で、2つの国の医師免許を持っているのは、自分の最大の強みだと思います。
小児科医を選んだ理由を教えてください。
小児科医と決めたのは、自分の子どもが生まれてからです。上海の医学部が循環器に強かったことや恩師の勧めもあり、当初は内科医を目指そうと思っていましたが、帰国後、日本の医師免許取得に向けて勉強していた時に、娘が突発性発疹で40℃の熱を出し、一人の父親としてすごく心配になったことがあります。
医療知識があっても、親として初めて味わった「不安な気持ち」は想像以上に大きく、その時に親御さんの気持ちに寄り添える小児科医になろうと決心したんです。
その長女も今では小学生。幼稚園児の長男もおり、二児の父親としての目線も生かし、些細なことも気軽に相談できるクリニックとして、地域の皆さんの子育てをサポートしたいです。
中山先生は、小児科全般を早く正確に診てくださることに定評があります。
キャップスの院長になる前は、神奈川県内の地域医療支援病院の小児科で3年間勤務していました。地域のクリニックでは難しい治療を引き受けるので、非常にたくさんの患者さんがいらっしゃいますし、救急車もひっきりなしです。
小児科に至っては、入院患者が年に1300人、外来は10,000人を超えますから、様々な症例を経験し、入院や手術が必要なのか、あるいはどんな治療が必要なのかなどを早く的確に判断する力が養われました。地域医として、この経験を大いに役立てたいですね。
お話
キャップスクリニック武蔵小杉
院長 中山詩礼先生
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