新型コロナウイルスに感染しました
こんにちは、ビタミンママスタッフのGです。
ついに、新型コロナウイルスに感染してしまいました。
宿泊療養の体験談をレポートしましたので、みなさんの一助となれば幸いです。
息子が水曜日の夜、喉が痛い、熱も出てきたと訴え、木曜日のお昼には38度後半まで上昇。
抗原検査キットを使用するも、その時点では陰性でした。
しかし、熱がどんどん上がり、「これは間違いないだろうな」と思い、金曜日の朝、再度、抗原検査キットで検査を実施したところ、やはり陽性反応が。すぐに発熱外来を予約し、薬を処方してもらいました。
- 家庭での感染対策
- 息子は基本的に自分の部屋で過ごす。
- 食事は使い捨ての容器を使用して提供し、部屋で食す。
- 息子はトイレなどで部屋を出る際、ビニールの手袋を着用。
- トイレは入る前と出た後に手指消毒。
- 便座は使用後、除菌シートで拭く。
- 息子が風呂や洗面所などの共有スペースを使用した後は、妻が徹底的に消毒。
- 家庭内でも家族全員マスクを着用。
以前、2月に娘が感染したときも、この方法で家庭内感染は免れました。ここまで徹底した対策を講じてくれた妻に感謝です。
万全を期していたはずなのに、まさかの…
これだけの対策を行っていながら、感染してしまった理由として考えられるのは、息子が発熱外来を受診した際の送迎かもしれません。自宅から5分ほどの病院まで自家用車で送迎したのですが、運転中は霧雨が降っている中、車窓を全開にし、会話を交わすこともなく、対策をしていたつもりだったのですが…。
息子が発症してから数日間、体温を測るも平熱で、土曜日、日曜日は検査キットで陰性が出ていたのですが、月曜日にのどに違和感があり、その午後には微熱(平熱は36.2度くらいで、37.2度ほどの発熱)も。さらに悪寒や倦怠感も出始め、「あぁ、これはやっちまったな」と。
火曜日の朝、鼻に綿棒を入れて検査するキットを使用するとすぐ、陽性反応が。そこから発熱外来の予約をしようといくつか電話しましたが、「今日はもういっぱいです」「陽性反応が出たなら自宅療養でも大丈夫ですよ」などの返答を受け、この時点で外に出るのはあまりにもツラかったので、とにかく横になっていようと布団にこもりました。
陽性者管理番号は心強い味方になる
熱に浮かされる重い頭を抱えながら、まず横浜市が発表している、新型コロナウイルス感染症に関する情報のサイトをチェックしました。
横浜市新型コロナウイルス感染症に関する情報について(特設ページ)へ
このサイトを熟読し、何をすべきなのか、今後、どうすればよいのかを調べました。そのなかでわかったのが次の項目です。
まずは、陽性者登録窓口への登録!
この窓口に登録すればさまざまな療養支援を受けられます。
私は検査キットで陽性反応が出た火曜日の朝、すぐに登録しました。フォームの手順に沿って進めていくだけですが、「陽性」が出た検査キットの写真や、保険証の写真などが必要になります。とはいえそんなに手間はかかりません。この登録を終えると、翌日(水曜日)のお昼ごろ、メールで返信が来ました。
「宿泊療養」を受けるために
自宅は3LDKのマンションで、娘と息子はそれぞれ自分の部屋があります。リビングは共有スペースで、私と妻は同じ寝室。つまり、私だけを隔離できる環境がないのです。また、娘は中3の受験生。これからが大事なときに、また感染、とならないようにしたい。
そんな理由から、陽性者登録窓口に登録する際、私は「宿泊療養」を希望しました。自宅で療養する場合は「配食サービス」の支援も受けられるようです。いずれの支援を受ける場合も、「陽性者管理番号」が必要になり、そのためには陽性者登録窓口への登録がマストなのです。
というわけで火曜日に登録申請を出し、その時点で宿泊療養を希望するチェックを入れ、水曜日に陽性者登録が完了。その完了メール内にある「宿泊療養入力フォーム」で改めて宿泊療養を申請。その後、電話があり、現在の体調やこれまでの病歴、宿泊を希望する理由などのヒアリングが30分ほど行われ、医師などと協議のうえ、決定するとのこと。そしてその日の夕方、宿泊療養が認められたとの電話連絡がありました。
同時に、どこのホテルでお世話になるのかも知らせていただけます。なお、神奈川県の宿泊療養施設はこちらで確認できます。
神奈川県の宿泊療養施設の基本情報へ(pdfページに飛びます)
「宿泊療養」に出るための準備
電話で受けた説明は以下のようなものでした(記憶にあるものだけで、すべてではないことをご了承ください)。
→妻に送ってもらうと二の舞になりかねないので迎えを希望。この場合、当日の午前中に迎えの時間の連絡がくる。基本的にはお昼12時以降。
→タオル類の交換や室内清掃はない
→アレルギーはないか、お弁当なので固形食になるが、問題なく食べられるかを事前の電話で確認された
→過去、小さいお子さんがいる家庭のパパが入所したところ、その後にママも感染してしまい、お子さんを見ることができる人がいなくなった、という事例もあったそう。ウチは大学2年の息子と、中3の娘なのでその心配はなし
ざっとこんなところです。
これらを踏まえて、いろいろと準備を始めました。
なお、説明を受けた内容は、「自宅・宿泊療養のしおり」にもあるので確認しておくと安心です。
神奈川県の自宅・宿泊療養のしおりへ(pdfページに飛びます)
事前の説明を受けて準備したもの
まずは衣類から。
私の場合、入所から退所まで6日間の予定だったので、下着と靴下を5日分。汗はそんなにかかないことを前提に、Tシャツを5枚。外には出られない、部屋だけなのでその上にパーカーを羽織ればいいか、と。
また、タオル類の交換はなしとのことだったので、フェイスタオルとバスタオルを2セット。
バスルームであれば洗濯は可能だったので、もし足りなくなっても洗えばいいか、と。ただし、干すのは室内です。が、ホテルの部屋は乾燥しがちなので、加湿になるしいいかと思い、ピンチハンガーも用意しました。
まぁ、備えあれば憂なし、です。
あとは食料品。
事前の説明ではお弁当3食と、お茶、ミネラルウォーターは支給される、とのことでした。
発症直後、のどの違和感と発熱があったときこそ食欲は落ちていたものの、普段を10とすると7〜8の食欲はありました(これも事前の電話で確認されます)。今後、回復につれて食欲も上がるだろう、そのとき、弁当だけで足りるか、と考えて以下の食品を持ち込みました。
- 持ち込んだ食料品
- インスタント麺5個
- インスタント味噌汁(カップ×2・袋12)
- 菓子パン4個
- スナック菓子4袋
- 炭酸水2本
- 炭酸飲料2本
- 野菜ジュース2本
飲食物の持ち込みは許可されていますが、ナマモノなど一部、禁止されているものもあります。
また、家族などが持参する場合に限り、差し入れも許可されています。ただし、濃厚接触者の差し入れは不可。また、前日の15時までに入所者から施設スタッフに事前申請が必要となります。なお、差し入れできるモノも決まりがあるので注意。
ちょっと多いかなと思いましたが、菓子パン以外は日持ちしますし、余れば持ち帰ればいいかと考えながらカバンに詰め込みました。
このほか、体調次第で仕事もできるだろうとパソコンを用意。気分転換にSNSを見たり、動画を見たりもできます(これを機に、アマゾンプライムを契約)。さらに、読みかけの文庫本も。部屋にはテレビもあるようだし、なんとかなるかな、と。
そして、宿泊療養がスタート
入所日当日の午前中に、送迎をしてくれる業者さん(自治体より依頼を受けたタクシー会社)より電話がありました。
迎えは15時15分ごろ、自宅まできてくださいます。電話では時間のほか、車種(一般的なタクシー車両ではないため)と車番も伝えてくださいます。到着連絡は特にしないので、その時間に待っていてほしい、と。また感染防止のため、荷物の積み下ろしは自分で、走行中も会話はありません、という注意事項も伝えられました。
熱のピークも過ぎ、少し体が楽になってきてはいたので荷物の準備を整え、迎えの車を待ちました。
時間通りにワンボックスが到着。広々とした車内の3列目に座り、運転手さんに名前を確認されたあと、宿泊施設まで車を走らせます。
内心、感染者ということでつっけんどんな感じだったらどうしようと不安でしたが杞憂に終わりました。とても物腰柔らかい方で、親切にご対応いただきました。
車は宿泊施設の通用口に横付けのような形で停められ、降りて専用の出入り口から館内に入ります。目の前に自分用のファイルとルームキーが置いてあり、窓越しに係の方はいますが接触することなくエレベーターに乗り、指定の部屋に向かいます。
部屋は一般的なビジネスホテルのシングルルーム。決して広いとは言えませんが、療養であることを考えると十分なスペースです。荷物を置き、入り口で受け取ったファイル内にあった療養中の注意事項にひと通り目を通したあと、常駐看護師へ内線電話(入室したら電話する旨、入口に指示がありました)。
電話では簡単な問診、療養中の注意事項、緊急連絡先などを伝えられます。施設内に看護師さんが常駐しているというのは、安心ですね。万が一、何かあったときにとても心強い存在です。
療養中の食事(お弁当)について
食事は先述した通り、朝昼晩、お弁当です。
だいたい、8:30・12:15・18:15にアナウンスがあり、指定のフロアまで取りに行きます。私がお世話になった宿泊施設では、滞在する部屋は11階、配食室となっているフロアは14階でした。
入所初日の夕方、さっそく一食目の食事をとりに行きました。
ラベルを見ると近隣の飲食店が用意してくださったお弁当のようです。おかずの種類が豊富で、食欲が戻り始めた私にとって最高の食事でした。しばらくおかゆやうどんしか食べてなかったし、というのもあります。
配食室にはお弁当のほか、インスタントの味噌汁、お茶、ミネラルウォーター、スポーツドリンク、野菜ジュースに加えて、インスタントの紅茶オレ、カフェラテ、個包装されたせんべいやチョコレート、あめ、ひと口ゼリーなども。
また、歯ブラシ、T字カミソリ、くし、洗濯用の洗剤、ティッシュとトイレットペーパーの替えなどのアメニティー類もここに用意されていました。
本当に、至れり尽くせり、といった環境に恐縮です。
基本的に食事は3回。その1時間ぐらい前に、配膳準備のためそのフロアには入れない旨、アナウンスがあります。お弁当以外のものはいつでも取りに行けますし、ゴミもこのフロアに出すのですが、食事の1時間前は入れません。また、食事の準備ができた際もアナウンスで知らせてくれるので、ゆっくり取りに行きます。電子レンジが用意されているので、温められるのはうれしいですね。
食事の例はこちら▼
多分、ホテルの部屋で動くことも少ないので、このお弁当で十分、カロリーを補えるでしょう。普段、お気に入りのラーメン屋では大盛り、九州ラーメンでは替え玉マスト。「大盛り無料は食べなきゃ負け」が身上の私の場合、量は少し物足りないかな、って感じ。味はどれもおいしく、バラエティーに富んだおかずもうれしい限り。ごちそうさまでした。
ある日の過ごし方
参考になるかどうかは不明ですが、こんな感じで1日を過ごしていました。
7:00 起床
7:30頃 朝食の準備のため配食室に入室できません、のアナウンス
7:50頃 この後、部屋の電話が鳴りますよ、ってアナウンス
8:00頃 ホテルスタッフより、安否確認の内線電話
8:30頃 食事の準備ができました、のアナウンス。配食室へ取りに行く
↓朝食後、パソコンを開いてメールのチェックをしたり、SNSを見たり、サブスクサービスで映画鑑賞したり
11:15頃 昼食の準備のため配食室に入室できません、のアナウンス
12:15頃 食事の準備ができました、のアナウンス。配食室へ取りに行く
↓昼食後、午前中の続き。たまに画面から目を離して、本を読むことも。
16:00頃 メンテナンス(館内清掃など)のため部屋の外に出ないで、のアナウンス
※毎日ではなかったと思います。アナウンスを聞き逃しただけかもしれませんが。
17:15頃 夕食の準備のため配食室に入室できません、のアナウンス
18:15頃 食事の準備ができました、のアナウンス。配食室へ取りに行く
↓夕食をとりながら、テレビを見たり、映画の続きを見たり。
↓入浴の前に、簡単なトレーニング(スクワット、プランク)
23:00頃 就寝
入所前にも言われましたが、本当に気分転換になるものは大切です。
部屋にはテレビしかありません。読書なり、パソコンやタブレットなり、ゲーム機なり、何かしら気分が変わるものは必須です。
退所の日に向けて
入所してから5日目。ここまで熱は上がらず、その他の症状もないため、6日目に退所となります。ただし必ず「6日目」ではなく、検体採取から7日間が経過した時点で終了となります。私の場合、火曜日に検体採取→陽性だったので、そこから7日目の月曜日に確認があり、問題がなかったため8日目の火曜日に解除、となりました。
退所予定日の前日、ホテルスタッフさんからの安否確認の電話で、翌日の退所時間が告げられます。そこからは「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで部屋を片付け、着替えなど荷物を持ち帰る準備をしました。
6日間を過ごしてみて思ったこと
■飲食物は多めに準備しましたが、普段からそんなに食べない人は配食のお弁当だけで十分です。飲み物もお茶、水、スポーツドリンクがあり、これだけで十分事足ります。また、間食用にせんべいやチョコレート、アメなどもあります。ただし、ずっと同じおやつ類だと飽きてしまうかも。そんな方はご自身でも用意したほうがいいでしょう。
■基本的には部屋にこもっているので、運動不足になりかねません。しっかり食べるのに動かない→太る、ってことも考えられます。なので私は入浴前に、スクワットとプランクを少し息が上がるぐらいするようにしました。初日は体のダルさもあってしませんでしたが、2日目以降は欠かさず行いました。
■部屋には加湿器付きの空気清浄機がありましたが、空気の入れ替えはこまめに行いました。窓を全開にすると騒音がうるさいため、ほんの少し開ける程度です。もちろん開けなくても室内の換気はしっかり行われていましたが、窓を少し開けて外の空気を吸うだけでも気分転換になりました。
■入所した日に、部屋のエアコンが暖房に切り替わりました。風呂から出たタイミングは非常に暑く、かといって窓を全開にするわけにもいかずで、体温の調節が難しかったです。ハンディ扇風機があればよかったな、と。これからは寒くなりますし、そんな心配は無用なのかもしれませんが。
■寝間着と普段着の使い分けもしました。寝るときはネル素材のパンツ、起きたらスウェットパンツにチェンジ。着替えるだけでマンネリ化しがちな療養生活を軽減できるというか、気分が変わります。
■クロックスのような、すぐにはけるサンダルがあるとベスト。室内のスリッパは使い捨ての薄いものなので、療養期間中、ずっとはくほどの耐久性はないといっても過言ではありません。また、配食をとりに行くとき、このスリッパでは行けないですし、そのたびにくつをはくのもちょっと…。脱ぎ履きしやすいサンダルもできれば用意したほうがいいですね。
6日間、家族と離れて孤独との戦いではありましたが、ときどき家族や知人から心配のメッセージをいただいたり、なかなか手がつけられなかった文庫本を読んだり、前から観たかった映画を鑑賞したりするなかで時間は過ぎていきました。
この間、自分がここにいることで、家族への感染を防げるという安心感も。また、常駐の看護師さんがいること、感染対策を万全に配食をしてくださったホテルスタッフの方など、安心して過ごせる環境を提供していただいたことが何よりの心強さにつながりました。
一時期に比べると1日の感染者数は減ってはいるものの、それでも毎日何万人もの方が感染しているのもまた事実です。感染対策を万全にしていても、かかるときはかかります。そのとき、いかに次への感染を防ぐか。特に、一緒に生活している大切な家族への被害をどう防ぐか。また、家族がいない方は自分が感染したことによる不安が大きいと思います。
そんなとき、ぜひこうした自治体による支援を受けてほしいと思います。おかげで私は不安を最小限に抑えて、回復することができました。これからも感染予防を怠ることなく、普通に過ごせる幸せを感じながら、日々の生活に戻りたいと思います。