司会:お産で印象に残っていることはどんなことですか?
Aさん:出産時の夫の立ち会いですね。彼は、普段からよくしゃべるし、ラグビーもやっているので心身ともにかなりタフだと思うんですが、分娩室では絶句していました。たぶん、わたしがあまりにも苦しそうだったんでしょうね。あとで「頑張れの一言も言えずごめん」と謝っていました。2度と立ち会うなんて言わないかなと思いましたが、2人目で慣れ、3人目は余裕で途中ジョークなども言っていました。
Dさん:うちの夫なんて、なんと貧血で倒れ、別室に運ばれましたよ。迷惑ですよね(笑)。
Fさん:うちは立ち会いパス派です。というのも、事前にあった立ち会い出産講習に夫婦で参加したのですが、ヒーヒーフーの練習にとても違和感があったようで、「う~ん、僕には無理」と。「きれいな扉からかわいい赤ちゃんだけが出てくるわけではなく、いろんなものが出てくるんでしょ?!そんなの絶対に見たくない」って。ひどいでしょ!でも子供のことはとてもかわいがるので、もう忘れます(笑)。
Bさん:わたしは長女のことが印象深いです。2人目出産のときに、長女は3歳。もともと感受性の強い子で、わたしが妊娠した時から「赤ちゃんが家に来るのはうれしいけど、パパやママは自分だけのものではなくなる」という感じを持ったようです。
さっきお話ししたように、1人目の分娩時の痛みがつらすぎたのもありますが、長女のことが気になり、産後の回復が早いといわれる無痛分娩にしたというのもあります。予感は的中しました。出産のために私が入院していた期間、長女はお見舞いに来ると、最初は楽しげですが、帰る時間が近づくにつれて表情が硬くなり、最後は帰らない!とドアにしがみついて大騒ぎするのでとても辛かったです。
Fさん:うちもそうです。2番目が生まれてすぐ、長女はあんなに好きだった幼稚園にも行きたがらず、指しゃぶりが始まって表情も別人のように。あなたのことが大好きよって言いながら甘えさせてあげることが大切と先輩ママから聞き実践しています。
Cさん:わたしは帝王切開の痛みに加え、めまいでいつもふらふらするなど、産後の肥立ちも悪くて赤ちゃんをなかなかだっこできなかったのがとてもつらかったです。ベッドで寝ていると助産師さんがわたしの赤ちゃんをだっこして、ミルクをあげるんです。今の精神状態なら、心から「ありがとうございます」ですけど、あのときは赤ちゃんを取られたみたいな気持ちになって、涙が止まりませんでした。
でも、さすがは助産師さん。そんなこともちゃんとわかってくださって、わたしの手を握りながら話を聞いてくださいました。助産師さんは、わたしにとって救いの女神です。今でも育児相談などに乗っていただいています。