外出できない時に気をつけたいこと、習慣化させたいこと
外出自粛の影響で、家で過ごすことが多い時は、ビタミンD不足や運動不足が心配です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けることから、骨の成長と健康を保つのに欠かせない栄養素で、日光を浴びることで体内でも生成することができます。
少なくても1日5分程度はベランダに出るなどして太陽の光にあたり、ビタミンDが多く含まれる魚介類、きのこ類、卵を食事に取り入れるよう意識してみてください。
運動不足も肥満に繋がってしまうので注意が必要です。お子さんが肥満かどうか測るには、幼児なら母子手帳にある「身長体重曲線」、小学生なら健康カードにある「成長曲線」のグラフが目安になります。もし、肥満に該当してしまったら、高カロリーな調理法を控え、積極的に野菜をとらせましょう。
運動は、自宅でもできるダンス動画やラジオ体操などをできるだけ定期的に行うことがおすすめです。「すくすく子育てエッセイ」(人間開発学部ホームページ)でもラジオ体操の良さについて連載していますので、そちらも参考にしてみてください。
→「朝一、家族でラジオ体操」記事はコチラ
外出できなかった時に、お子さんが食事の手伝いをしてくれたご家庭も多かったと思います。お手伝いをしてくれるようになったら、ぜひ習慣化させてみましょう。
子どもが使いやすい専用の調理器具を用意してみたり、声かけのタイミングに工夫してみたりすると良いです。「ご飯できたよ」から「ご飯の準備始めるよ、お願い」に変えると、お子さんは準備からやる気になり、自然とお手伝いするようになります。
その時には「ありがとう」や「助かったよ」という感謝の言葉を加え、やる気を継続させてあげてください。
この時期のお弁当調理のポイント
お弁当を作る時には、4つのカラーを意識すると、栄養素のバランスがよくなり、彩りが豊かになって食欲が増します。
4つのカラーとは緑、赤、黄色、黒。緑はピーマンやブロッコリー、赤はトマト、人参、パプリカ。黄色は卵、かぼちゃ。黒はきのこや海藻類などです。ぜひ調理に取り入れてみてください。
この時期に注意したいのが食中毒。3つのポイントがあります。まずは基本の手洗い。調理前だけでなく調理中にも頻繁に手を洗ってください。2つめは菌を増やさないために、食材や調理したものを長時間放置しない。3つめは食材をしっかり洗い、そして中心までしっかり火を通すこと。
他にも生肉と未加熱で食べる食材を扱う調理器具を別にして、使用後は熱湯をかけたり塩素系の漂白剤で除菌するなど、清潔に保つことが大切です。
お弁当に食材を詰める際は、冷めてからにしましょう。自然解凍可と表記されている冷凍食品を上手に活用するなどして、菌の繁殖を防ぐ工夫をしましょう。
人間開発学部助教授 小林 唯
(2020年5月13日國學院大學 SUKU SUKU SCHOOL(FMヨコハマの番組『Lovely Day♡』4月放送)より転載。)