【気になる子どもの行動】友だちにウソをつくようになった

子どもの「気になる」行動について専門家に聞いてみました

一人で遊べる時間が増えたり、少し言葉が出るようになったり、子どもの成長を実感してうれしいと思う反面、自我の発達に伴って自己主張も激しくなり、「これって大丈夫?」と不安に思うことはありませんか。多くのママが疑問や不安を感じる子どもの「気になる」行動をリストアップしました。

友だちにウソをつくようになりました
イヤイヤ期 対応 3歳 発達障害
結城教授

2歳ぐらいまではウソと現実が混同しています。ウソはその子の願望だったり、想像力が豊かな印ともいえます。ウソと現実を意識できるようになるのは3歳以降。4、5歳ぐらいのウソは自他意識の発達とも関係します。「羨望」という情緒が発達し、誰かの行動をうらやましいと思い、こう言えば、自分が羨望や注目を浴びることができると気づき始めたのです。

「ウソはダメ」と否定するだけでは、羨望や不足感、注目されたい気持ちは残ってしまうでしょう。ママ・パパは自分をずっと見守ってくれているという安心感を育てることが大切です。

 

幼稚園ガイドブック&よりよい発達ってなんだろう?Vol.93

気になるこんそーしあむとは...

子どもの発達は発達は十人十色。多様性や個性を大切にし、それぞれの子どもに合った育て方、対処ができるよう、発達への理解を深め、子育ての不安を減らしていきましょう。 これまで発信した「発達」に関する記事の一覧 これまで発[…]

お話を伺ったのは

國學院大學人間開発学部 子ども支援学科 結城 孝治教授

専門は臨床発達心理学、発達心理学。子どもの思いを理解し、子ども視点での子育ての在り方を、自らの子育て経験も交えつつ、わかりやすく解説してくれる。保育所等での発達心理相談の経験も豊富。