【気になる子どもの行動】手先が不器用で、はしやはさみがうまく使えない

子どもの「気になる」行動について専門家に聞いてみました

一人で遊べる時間が増えたり、少し言葉が出るようになったり、子どもの成長を実感してうれしいと思う反面、自我の発達に伴って自己主張も激しくなり、「これって大丈夫?」と不安に思うことはありませんか。多くのママが疑問や不安を感じる子どもの「気になる」行動をリストアップしました。

手先が不器用で、はしやはさみがうまく使えません
イヤイヤ期 対応 3歳 発達障害
結城教授

はしやはさみなど、繊細な手先の動きを必要とする道具を扱えるようになるのはだいたい3歳ごろですが、いきなり使えるようになるわけではありません。それ以前に生活の中で手を使う機会が十分にあったかどうかが気になります。子どもはお座りができるようになると興味のある物に手を伸ばし、つかもうとします。その後、物を並べたり積んだりなど、簡単な動きを体験することで手先の使い方を学んでいきます。

こうした経験が少ないと、急にはしやはさみを使うのは難しいでしょう。うまく使えない子には注意したり直させたりするのではなく、使いやすいものを用意してあげましょう。また、シール貼りや折り紙など、遊びの場面で手を使う機会をつくってあげるとよいですね。

 

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お話を伺ったのは

國學院大學人間開発学部 子ども支援学科 結城 孝治教授

専門は臨床発達心理学、発達心理学。子どもの思いを理解し、子ども視点での子育ての在り方を、自らの子育て経験も交えつつ、わかりやすく解説してくれる。保育所等での発達心理相談の経験も豊富。