【気になる子どもの行動】ちょっとしたことで、かんしゃくを起こす

子どもの「気になる」行動について専門家に聞いてみました

一人で遊べる時間が増えたり、少し言葉が出るようになったり、子どもの成長を実感してうれしいと思う反面、自我の発達に伴って自己主張も激しくなり、「これって大丈夫?」と不安に思うことはありませんか。多くのママが疑問や不安を感じる子どもの「気になる」行動をリストアップしました。

ちょっとしたことで、かんしゃくを起こします
イヤイヤ期 対応 3歳 発達障害
結城教授

1歳前まではなだめたり、注意を別のものにそらしたりして対応できますが、2歳を過ぎると対応の仕方も変わってきます。その場を収めるために簡単に要求を叶えてしまうと、駄々をこねれば要求が通ると思ってしまうので避けましょう。かんしゃくは要求そのものを叶えたいというだけでなく、「イヤだった」ことを分かってほしいと訴えているのです。

人生には希望どおりにならないことがたくさんあり、その不満を自分で収める力を身につけることも大切です。子どもの気持ちが収まるまで穏やかに待つことも必要です。そのうえで、一緒に不満状態に寄り添ってくれる親がいてくれることは人間形成の上でも大きな助けとなります。

 

幼稚園ガイドブック&よりよい発達ってなんだろう?Vol.93

気になるこんそーしあむとは...

子どもの発達は発達は十人十色。多様性や個性を大切にし、それぞれの子どもに合った育て方、対処ができるよう、発達への理解を深め、子育ての不安を減らしていきましょう。 これまで発信した「発達」に関する記事の一覧 これまで発[…]

お話を伺ったのは

國學院大學人間開発学部 子ども支援学科 結城 孝治教授

専門は臨床発達心理学、発達心理学。子どもの思いを理解し、子ども視点での子育ての在り方を、自らの子育て経験も交えつつ、わかりやすく解説してくれる。保育所等での発達心理相談の経験も豊富。