幼少期からやっておきたい!脳科学からみる子どものデキる脳の育て方

脳の発達は子どもの能力や成長に大きく関わっていることで知られます。
そこで、子どもの脳の成長に好影響を与える習慣や働きかけ、親の関わり方など「幼少期にやっておきたいこと」を脳科学の見地からひも解きます。

お話を伺ったのは
東北大学加齢医学研究所
教授 瀧 靖之先生

医師。医学博士。大規模脳画像データベースから、脳の発達、加齢を明らかにし、生活習慣が脳に与える影響などを研究。学会賞、論文賞など多数の受賞歴を持つ。『脳医学の先生、頭がよくなる科学的な方法を教えてください』(日経BP)など著書多数。
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知的好奇心が子どもの脳を育てる!

知的好奇心は 脳の成長の原動力

子どもの脳では2歳頃から、自分の知らないことを知りたいと感じる「知的欲求」が芽生えます。
知的欲求とは、苦労してでも知りたいと思えるほど夢中になって物事に取り組むことで、脳の成長の原動力。
この時期にさまざまな体験をすると、子どもの興味の幅を広げるとともに、脳の成長にも好影響を与えるといわれています。

集中力や情報処理能力が高まる、将来的に専門的な知識を獲得しやすい、などの研究結果もあります。
好きなことをとことん突き詰める「熱中体験」は、知的好奇心を育む絶好の機会です。
2歳前半〜5歳頃は物事の好き嫌いがはっきりしはじめる年頃なので、この頃までになるべく多くの事象に触れさせることで、子どもも好みに囚われることなく興味の幅を広げることができます。
では、実際、さまざまな体験をすることで、脳ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

楽しいことに触れることで 脳はぐんぐん成長する

脳は、入ってきた情報を処理するために脳の神経細胞同士が神経伝達回路(シナプス)でつながりネットワークを作ります。能動的に何かに取り組むことでネットワークはどんどん増え、脳の体積も増えていくことがわかっています。
さらに、何かに熱中することで知的欲求が満たされると、子どもの自己肯定感が高まります。自己肯定感が高い子どもは「主観的幸福感」(自分は幸せだと感じる感覚)が高く、「脳の可塑性」(外部からの刺激で脳が成長すること)も高まることがわかっており、素晴らしい相乗効果が期待できます。

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さまざまな経験を通して 子どもの「好き」を発見しよう

幼少期は、さまざまなことを見聞きし、体験することが大変有効です。特にこの時期の習い事は、子どもが得意なことや好きなことなど、熱中体験につながることを見つける絶好の機会です。子どもが楽しく取り組める範囲で、たくさんの経験をさせてあげてください。さまざまな習い事のトライアルを利用して、子どもの反応をみてみるのもいいでしょう。
いろいろなことに興味を持ち、時間を忘れて熱中できる体験は、子どもたちの脳にとっても、今後生きていくうえで、かけがえのない財産となります。

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