誠文堂新光社が、8/16に、『天才肌な発達凸凹っ子の育て方』を発売しました。
発達障害は「障害」じゃない。その困りごとだけ補正すればいい
お子さんの発達に悩みがある家庭では、こんなことに困っていませんか?
◎感覚過敏なところがある
◎何かに強いこだわりがある
◎自分の意見を伝えるのが苦手
◎気持ちのコントロールが難しい
◎依存するほど何かにのめり込むことがある
上記を理由に、学校でもなじめず、もしかしたら不登校などの問題を抱えているかもしれません。でも、これ、実は「障害」ではないんです。適切なサポートとその子に合った環境にさえ出会えれば、むしろ「才能」になります。まるで近眼の子にメガネをかけるような、問題解決のサポート術をまとめたのが本書です。放課後デイサービスを設立し、精神科医とタッグを組んで何百人もの児童を支援している著者が、上記の困りごとを克服するコツとアイデアを提案しています。
ちなみに、著者もADHDの当事者。IT業界で起業し活躍、成功しています。なのでこれが「障害」という認識はありません。発達障害は「発達凸凹」、発達障害児のことは「発達凸凹っ子」と呼んでいます。
ADHDにはクールに ASDにはルールを
発達凸凹には大きく分けてADHDタイプとASDタイプがあります。行動が似ているようでも、ふさわしい対応が180度ちがうんです。例えば、「注意の仕方」にも別のコツがあります。
宿題があるのにゲームをやめないとき。ADHDはうすうす「そろそろやめないとヤバい」とわかっていますので、「お母さんはそろそろ宿題をやった方がいいと思うけどな」とつぶやくのが最も効果的。決して「だから言ったでしょ!」のように怒らない方が伝わります。ちょっと突き放して「しょせんはあなたが決めること」と言う方がその子に響くのです。
一方ASDは夢中になっている時に何を言っても無駄。つぶやいても怒っても効果は限定的です。最初から自分でやめられるように「何時何分まで」とルールを決めておくのが一番。時間が守れたらごほうび、守れなかったら「一回お休み」などのペナルティを設けるのもおすすめだとか。
このように、本書には特性に合った接し方、考え方がわかりやすく紹介されています。
南雲 玲生(なぐも・れお)
1973年神奈川県横浜市出身。日本のゲーム史に残る「beatmania」、スマホアプリ「斉藤さん」を企画開発し大ヒットさせたゲームクリエイター・作曲家。2018年、放課後等デイサービス「ドーユーラボ」を沖縄に設立。精神科医後藤健治医師による発達障害児童向けの診察方針をもとに、児童の個性や特性を育む施設として、現在那覇、比屋根、浦添の3カ所で運営中。自身も「注意欠陥多動性障害(ADHD)」と診断された経験を活かし、日々発達凸凹のある子供たちの隠れた才能を引き出している。
【書籍概要】
書 名:天才肌な発達凸凹っ子の育て方
著 者:南雲 玲生
監 修:後藤 健治
仕 様:A5判、192ページ
定 価:1,760円(税込)