土の中でねむっていた生きものたちが目をさまし、めぶきはじめた木々や花のかおりが風にのって春のおとずれをしらせます。さあ、えほんのせかいでも春を見つけてみませんか。
紹介する絵本は、食育と読書をテーマにしたフリーマガジン「おいしいえほん」:2025年春号で掲載しています。
『あれこれたまご』(福音館書店)
文/とりやま みゆき 絵/中の滋 福音館書店 1,320円(税込)
とくばい日のたまごたちが いろんな料理にへんしん!
とうめいパックにおぎょうぎよくならび、スーパーの一番よいところにつまれたたまごたち。
関西弁でがやがやとおしゃべりしながら、だれかが買ってくれるのをまっているよ。
きょうはとくばい日。どんどん買われたたまごたちはホットケーキやマヨネーズ、いろーんな料理になっていきます。
『イースターのおはなし』(KADOKAWA)
著/ターシャ・テューダー 訳/ないとうりえこ KADOKAWA *この本は販売を終了していますが、図書館などで読むことができます。
1年間よい子ですごした子には ふしぎなことやよいことが
春をいわうイースターがちかくなると、子どもたちはドキドキしながらその日をまちます。「聖金曜日」のお茶の時間に十字もようのパンがだされると、いよいよイースターはあさってです。
1年間いい子にしていた子どもはイースターの前の日の夜、すてきなゆめを見ることができるのです。そしていよいよ、イースターの朝がやってきました。
『いつつごうさぎのきっさてん』(岩崎書店)
作・絵/まつお りかこ 岩崎書店 1,320円(税込)
お料理大好きないつつごうさぎ
いちごのおやつもおまかせあれ
いつつごうさぎのおうちは車になっているきっさてん。春のあたたかな日、たびにしゅっぱつです。
「いちごまつり」では、赤くみのったいちごがたくさん!
いちごをたっぷりつんで、きっさてんをひらきます。どんなメニューも「おまかせあーれ!」といちごのおやつをつくります。
『おべんとう めしあがれ』(視覚デザイン研究所)
作/視覚デザイン研究所 絵/高原 美和 視覚デザイン研究所 880円(税込)
見ているだけでたのしくなる ほんものそっくりのおべんとう
3色べんとう、のりまきにハンバーグマべんとう!ページをめくるとつぎつぎに、ほんものそっくりにえがかれたおべんとうがあらわれます。おかずの中にかまぼこうさぎがはいっていたりおいなりさんの中にきつねいなりがいたり。
見ているだけでたのしい気もちにさせてくれます。
『キャベツくん』(文研出版)
文・絵/長 新太 文研出版 1,650円(税込)
体のいちぶがキャベツになった
ふしぎなすがたがそらにうかぶ
おなかをすかせたぶたやまさんにおまえを「食べる!」といわれたキャベツくん。
「ぼくを食べるとこうなるよ!」というとはながキャベツになったぶたやまさんがそらにうかんでいるではありませんか!じゃあ、へびが食べたらどうなる?たぬきは?ときくたびに、そらにはへんてこなものがうかびます。
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