ふだんなにげなくつかっている調味料ですが実はふしぎやヒミツがいっぱい!
今回は、料理をおいしくする縁の下の力もち料理酒のヒミツを紹介します。
紹介する記事は、食育と読書をテーマにしたフリーマガジン「おいしいえほん」:2025年夏の号で掲載しています。
なぜ料理酒をつかうの?
素材のくさみをのぞいたり、味をしみやすくしたり、やわらかくしあげたりするなど、料理酒は味の主役ではないものの、料理をよりおいしくしてくれるはたらきがあります。煮ものにつかうイメージが強いですが、加熱する料理なら、焼きそば、炒めもの、鍋ものなど、どんな料理にもおすすめです。
おとながのんでいる
お酒とどうちがう?
原料はどちらも米です。でも、ふだんのまれている酒はすっきりした味わいにしあげるために米のまわりをたくさんけずり、まんなかの部分をつかってつくります。料理酒は、コク、うまみなどの雑味をいかすため、アミノ酸がたっぷりふくまれた米のまわりをあまりけずらずにつくります。そのため、料理酒は「料理をおいしくするためにつくられた酒」といえます。
料理酒はどのタイミングで
つかったらいいの?
酒は加熱されることでアルコールといっしょに、においを蒸発させます。また、食材がかたくなるのをふせいだり、味をしみこみやすくしたりするなどのはたらきをいかすためにも、調理のはじめのほう、加熱する前にいれることがたいせつです。はんたいに、調理のあとのほうにいれると、アルコールがのこって苦みを感じたり、アルコールをとばしきるまでに料理に火がはいりすぎたりしてしまいます。
料理酒に塩が
はいっているのはなぜ?
素材の下味に酒と塩をセットで使うことが多いので、塩の入った料理酒であれば1本ですむよさがあります。また、酒には税金がかかるのですが、「酒としてのめなければ酒とみなさない」というきまりがあります。のむにはしょっぱいと感じる量の塩がはいっていることで、酒としての税金がかからず、酒を売るめんきょをもっていないお店でも買うことができます。
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