プロアングラー・伊豫部健さんが語る 「釣り×子育て論」

『デキる子どもを育てるシリーズVol.2 非認知能力を高めるつりの本』

釣りにはたくさんの「?」がある。
それを「自分で考える」からおもしろい!

僕がはじめて釣りをしたのは3、4歳のとき。父と一緒に近所の池でフナ釣りをしました。釣竿はそのへんに生えている竹。エサは掘って捕まえたミミズ。道具なんて買わなくても、楽しく遊べることを学びました。

父は僕に仕掛けの作り方を教えてくれただけ。それ以外は「自分で考えてやってみろ」って放任主義でした。隣で次々とフナを釣る父を横目に、僕はポロポロしか釣れない。何が違うんだろうって、子どもながらに必死で考えましたね。答えはエサの付け方でした。

父はミミズを釣り針に沿ってきれいに刺していたんです。僕はとにかく針に引っ掛けているだけ。この差に気づいた瞬間から、釣れるようになったのはうれしかったですね。釣りは考えることが大事って学びました。

『デキる子どもを育てるシリーズVol.2 非認知能力を高めるつりの本』

娘に釣り方は教えません。教えるのは道具の使い方だけ

父が僕にしたように、僕も娘に釣り方は教えません。教えるのは道具の使い方だけ。釣りを通して、自分で考える力を身につけてほしいから。やっぱり、遺伝ですね。

娘は僕の釣りを見たり、魚の反応を見たりして考えます。パパは何色のルアーを使っているのかな。速く動かしたら魚は見切っちゃったから、次はゆっくり動かしてみよう。あ、逃げられちゃった、今度は竿を立てて巻いてみよう。なんてね。これ、さっきも言いましたけど、教えてないんです。娘たちは目の前にいる魚をどうしても釣りたい。でも、僕は釣り方を教えない。だったら、自分で考えてやるしかないでしょ。

結果、自分で考えるくせがついたんです。僕は経験からどうやれば釣れるかってだいたいの感じは掴めるんですけど、それを娘たちに教えちゃうとつまらない。だから僕も、父に倣って放任主義。自分で考えて、好きに釣ってみろ、って。はじめて釣りに連れてきたとき、すぐに結果を出しました。もしかしたら娘たちは、僕よりセンスあるのかも(笑)。

伊豫部 健(いよべ けん)

バスフィッシングを生業とする「バスプロ」。自身が主宰するブランド「10 FEET UNDER」や契約スポンサーの商品プロモーション活動に従事しながら、アメリカで開催されているバスフィッシングのトーナメント(大会)に参戦していた経歴ももつ大人気のアングラーであり、2児のパパ。

伊豫部さんの「釣り×子育て論」の全文は、『デキる子どもを育てるシリーズVol.2 非認知能力を高めるつりの本』をご覧ください。

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