23,000冊の蔵書があり、新書もどんどん入ってきます(サレジアン国際学園目黒星美小学校)
「いつも子どもと共に」を大切に、あらゆる時と場において子ども達との触れ合い、喜びに満ちた学園生活を目指すサレジアン国際学園目黒星美小学校(東京都目黒区)。
今回は、学内の図書館に注目!生徒さんの図書活動の様子を取材し、司書教諭の安濟先生にお話をうかがいました。
興味を誘う仕掛けがいっぱいの「図書の時間」(1年生)
1年生の「図書の時間」では、司書の安濟先生が今回のテーマ「食べ物の本」を紹介しました。大きなモニターを使って、「読みきかせ」も行います。
- 味見読書
- 読書ノート
味見読書(ちょっとだけ読む時間)では、テーマに合わせた本がたくさん読めます。読書ノートに後で借りたい本をメモします。
1、2年生の教室のまえには、小さな図書館「サヴィオコーナー」もあります。
(左)ほしい本がどこにあるかは、パソコンで調べることができます。(右)昼休みには、5、6年生が本の貸し出しをしてくれます
司書教諭 安濟先生に聞く
サレジアン国際学園目黒星美小学校の図書活動
本は心の栄養。本を通じて思いやりのある子どもに
おいしくて栄養たっぷりの食事が私たちのからだをつくるのと同じように、いい本は心の栄養となり、豊かな心をつくると考えています。
▲サレジアン国際学園目黒星美小学校の図書館には、司書教諭が常駐しています。
本は、さまざまな価値観や知らなかった感情に出会わせてくれます。憧れや理想の生き方を見つけることもあります。私たちは、子どもたちが本を通して、他人の気持ちに寄り添うことのできる心の豊かな人に育ってくれると信じています。
本校では常に司書教諭が2名おり、1年間に各学年10回ずつの図書の授業を行っています。
年2回ある読書月間には、教員らで選書した「おすすめ100冊」から1冊を読破する目標を掲げ、「ポップコンテスト」や「ビブリオバトル」など、子どもたちが楽しみながら本に親しむ企画も多く取り入れています。
好きな本を紹介する「ポップコンテスト」
また、図書活動においては「読みきかせ」の時間も大切にしています。ぬくもりのある声でお話の世界に浸れることから、子どもたちはみんな読みきかせが大好きです。おうちでもぜひ、お子様と楽しんでいただけたらと思います。
安濟先生おすすめの「おいしい絵本」
フリーマガジン「おいしいえほん」にちなんで、司書の安濟先生が選んでくれた「食」に関連する絵本をご紹介します。
『きょうのおべんとう なんだろな』(福音館書店)
作/きしだ えりこ 絵/やまわき ゆりこ
森のなかまたちのおべんとうの時間。わくわくしながらおべんとうばこをあける楽しい瞬間を味わうことができます。
『にくのくに』(教育画劇)
作/はらぺこめがね
肉のくに1ばんの王さまをきめるだいじな日。ローストビーフ王、からあげ王、ハンバーグ王…。はくりょくのある肉の絵にも注目です。
『たべもんどう』(ブロンズ新社)
おもわず声に出したくなる、食べものに関する言葉あそび絵本。さがし絵やクイズも楽しめて、目黒星美の子どもたちにも大人気です。
『テーブルマナーの絵本』(あすなろ書房)
正しいおはしのつかい方や食事のマナーなどが、かわいい絵でかかれています。
▲記事掲載の食育フリーマガジン「おいしいえほん」では、食の知識やレシピなど親子で楽しく読める記事を紹介しています。