今日のテーマは食育について。サギヌマスイミングクラブ 管理栄養士、金山 麻衣子さんにお話を伺いました。
これから寒くなる時期に摂取すべき栄養は何でしょうか?
ビタミンB、ビタミンC、そして、鉄分ですね。
ビタミンB
身体を温めるために必要な栄養素です。冬は身体が冷えやすいので、温めるためにビタミンBがたくさん必要になります。ビタミンBは種類がたくさんあって、ビタミンB1、B2、B6などがありますが、一つずつと考えると難しくなってしまいますので、色々とれるものをというところで以下の食材を摂りましょう。
摂取しやすい食べ物:肉(特に豚肉)、レバーやハツ、鰻、貝、マグロ、ナッツ(アーモンドやピスタチオなど)
ビタミンC
果物がおすすめです。冬におすすめな理由はお肌のコラーゲンを生成してくれるからです。風邪をひきづらくするための免疫力アップにも、ビタミンCはとっても大切です。お酒を体で分解するのにも効果が期待できますよ。今の時期ですとみかんも手軽にとれて良いですね。
冬のくだもの:イチゴ、柿、柚子、柑橘類(いよかん、ポンカンなど)、りんご、キウイ
リンゴはしっかり皮も洗って皮ごと、ミカンも薄皮を剥かずに食べてください。食べ物は皮や皮の付近に栄養価が高いことが多いです。
鉄
鉄は身体の中の赤血球をつくり、その赤血球は酸素を全身に運んでいます。酸素を全身に運べないと、身体は冷えていってしまいます。そのため、冬にしっかりとりたい栄養素です。
摂取しやすい食べ物:レバー、肉(赤身)、貝類(あさり、しじみ)納豆、小松菜、ほうれん草、豆類、卵黄、ココア
鉄分を多く含む食材として思い浮かぶのはレバーかと思いますが、やはりレバーは少しクセがありますのでお子さんは食べづらいですよね。代替のものですと牛の赤身肉は豚肉や鶏肉に比べて鉄分が多いのでオススメです。お子さまが食べやすいハンバーグは牛肉や牛の合いびき肉がおすすめです。貝の中でも鉄分の多いあさりは、スチーム冷凍や缶詰の水煮缶でも栄養は摂れます。鉄製品のフライパンなど調理器具を使うことで鉄分の摂取量増加が期待できます!
栄養の摂取に大切なのは「旬の食べ物を食べる」こと。スーパーなどでも普段より価格が安くなるだけではなく、栄養価も高まり、何より旬な食べ物は新鮮で美味しいですよね。お子さまの食育にもつながりますので、クリスマスなどその季節のイベントと合わせて旬の食べ物も楽しんでください♪
サギヌマスイミングクラブの食育
お話を伺った金山さんは、サギヌマスイミングクラブで管理栄養士としての食のセミナー・講師、栄養相談士として活躍されています。陸上選手時代に過激な減量に失敗してしまった経験から、健康な身体作りとなる食事の大事さを学ぶため、管理栄養士・フードコーディネーター、栄養教諭の資格を取得されました。現在は、youtubeやブログ、インスタグラムでの情報発信も積極的に行っておられます。
スイミングクラブで会員の皆様へ食育のお話をされているのは珍しい取り組みですよね?
珍しいですね。クラブを運営しているエスアンドエフという会社が「健体康心(けんたいこうしん)」~心も体も健康に~というテーマで運営していますので、サギヌマスイミングクラブでも水泳で体力・免疫力アップはもちろんのこと、食べることによってもっと健康になることができるので、そのきっかけ作りの場と思い活動しています。
実際に説明を聞かれたお子様、親御様から反響などありましたか?
いつも嬉しいお声をいただいています!子ども達にはクイズ形式でお伝えしているので、「クイズ全部あってたよー!」とかわいいお声をいただくこともありますし、選手コース会員さんの親御様からは「親の言うことは聞かないけど金山さんの言うことは聞くので…」と頼りにしていただけてるのが嬉しいです。
普段、管理栄養士として大切にしているのは「聞き取り」と「コミュニケーション」です。一人ひとり顔と性格が違うように、家庭ごとに食卓に並ぶものが違います。もちろん、食べることに関しての考え方も違います。その子に、その家族に合った内容かどうか、自分の常識を押し付けないことを大切に、これからもサギヌマスイミングクラブで食育を広めていきたいと思います。