【座談会2019】先生に愛され、友達と一緒に泣き笑いした6年間がその後の人生の力に

メンバー

校長 平間 宏一 先生

  • Aさん

    国際教養クラスの中2に長女が在籍

  • Bさん

    高3に長女が在籍

  • Cさん

    高3に長女が在籍

ここが魅力③
教育の二本柱はESD とCLIL
隣人の幸せに目を向け、世界に役立つ人に

平間校長
本校では、ESD(Education for Sustainable Development=持続可能なための教育)とCLIL(Content and Language Integrated Learning=英語で考えて、英語で学ぶ内容言語統合型学習)を教育の2本柱として推進しています。ESDは世界の環境問題や貧困、平和などのさまざまな課題に目を向け、一人一人が自分の問題として解決策を考えるという学習活動です。

CLILは各教科の内容を英語で学び、英語でディスカッションしたり、レポートを書いたりすることで、英語で「読む、書く、聞く、話す+考える」力を身に付けます。礼拝を英語で行ったり、全員参加の中3のニュージーランド海外セミナーでは現地の中学生と一緒にエネルギー問題について学んだりするのもその一つです。

全員参加の中2ニュージーランド研修(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)
▲全員参加の中2ニュージーランド研修(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)

Aさん
国際教養クラスでは、中2で英検準2級を取れるようにカリキュラムを組んであります。そうしないと英語で授業を受けることが難しいようです。

Bさん
娘が中3の時に、ESDの課題研究活動での個人発表をみましたが、そのときは内容にまとまりがやや欠けていて、何を言いたいのかよくわからない感じでした。それが、高2では絶滅危惧種をテーマにパワーポイントで資料をわかりやすくまとめていました。話す内容も濃くて、すごく成長していると感じました。

Cさん
ESDはそれぞれの学年で大きなテーマが決められていて、その中にいくつか課題があり、その一つを選んでグループで研究します。博物館や図書館に行ったり、フィールドワークも多いですね。研究はグループですが、発表は一人一人行います。

ESDではパソコンを使って一人一人発表します(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)
▲ESDではパソコンを使って一人一人発表します(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)

平間校長
自分の幸せを考えるのはあたりまえですが、自分の幸せだけを考えて生きていくと50年後には幸せになれないと思うんですよ。全世界がサステイナブルであることは何かを考えること、自分以外の隣人に何か思いをはせて、人の幸せを考えること、それがESDでの学びであり、この学校での学びでもあるのです。そのためにも基礎的な学力が絶対に必要だと考えています。

ここが魅力④
何ごとにも一生懸命に取り組むひたむきな生徒たち
50年後に幸せといえるように、自分の価値を見つけよう

Cさん
この学校の生徒たちはなにごとにも一生懸命です。特に学園祭や体育祭は盛り上がります。横浜文化体育館を借りて行われる体育祭を初めてみたときは本当に驚きました。女子校だから静かだと思っていたら、応援がものすごいんです。

保護者席もほぼ満席となります。リレーやダンスの練習は朝、昼休み、休み時間を使って自主的にやっているようです。行事ごとにクラスの団結も深まり、学年が上がるごとに学校がどんどん楽しくなるようですね。

学校行事でも生徒たちが一番熱くなる体育祭(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)
▲学校行事でも生徒たちが一番熱くなる体育祭(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)

平間校長
一番盛り上がるのは、体育祭ですね。今朝も高3が朝早くからリレーの練習をしていました。みんな受験生ですよ(笑)。体育祭で高3生は、伝統のダンス「白鳥」を披露します。ひなが美しい白鳥になって飛び立っていくのを創作ダンスを通して表現するのですが、そのダンスのポルカステップというのをいたるところで練習しています。廊下はポルカステップで歩いている子ばかりです。

Bさん
体育祭の実行委員が中心になって、お菓子を食べる時間や写真撮影についてなど細かなルールを生徒で決めて、実施しています。全学年必死で戦って、負けても勝ってもみんなで笑い、そして泣くんです。

平間校長
生徒それぞれにストーリーがあり、たくさんの経験をして卒業していきます。私が、入学してきた生徒たちに変わらず伝えているのは、6年後ではなくて、50年後の幸せのために力を付けようということです。

自分で自立していきていくためには学力を付けなくてはいけないし、時代はどんどん変わっているのだから、その時代にあわせた学力をつけなくてはいけない。私たちもそのための新しい教育システムを展開しています。高大連携もその一つで、東京女子大学、武蔵大学、成蹊大学、明治学院大学、関東学院大学、早稲田大学などと連携し、ゼミに参加したり、大学から先生を招いて、授業を行っていただくなどしています。

2020年からは秋田の国際教養大学との連携も始まり、高1、高2を対象に夏休みに大学の寮に宿泊して授業を受けるというプログラムの導入も予定しています。自分の居場所をみつけ、やりたいことに挑戦できる。そんな学校でありたいと思っています。

ビタミンママ中学受験情報号

クリスマス礼拝(横浜女学院中学校高等学校:横浜市中区山手町)
最新情報をチェックしよう!