
左から)精華小学校卒業生のHさん(中2)、Kさん(中1)、Sさん(中1)
精華小学校を卒業し、それぞれの進路へと進んだ3名の卒業生。久しぶりに再会した母校で、笑い声の絶えない座談会が行われました。
ひたすら向き合った作文や、先生の熱量に触れた授業、そして思いきり挑んだ学校行事。卒業して1〜2年が経った今だからこそ見えてきた、精華ならではの魅力と、未来への夢を等身大の言葉で語ってくれました。
ひたすら向き合った作文。中学校で実感した一生を支える「書くチカラ」
Sさん:
とにかく「作文」をたくさん書きましたね。運動会の後も、講演を聞いた後も、1時間、2時間とかけて書くんです。当時は「また書くの?」なんて思っていたこともありました(笑)。
Kさん:
行事のあとの作文は特に大変でしたね。表紙も全部手書きで、毎日締め切りに追われていました。書き終わらないと放課後遊べないので、みんな必死で(笑)。


体験学習の集大成となる6年生の「関西旅行」。400字詰め原稿用紙で50枚以上もの旅行記を書き上げます。(精華小学校)
Sさん:
そうでしたね。でも、中学に入って驚いたんです。自分の気持ちや意見を文章にする場面で、周りが悩んでいる横で「意外とスラスラ書けるな」って。あの6年間の積み重ねが、自分でも気付かないうちに力になっていたんだと実感しました。
Kさん:
宿題が少なかったのも、精華らしいところだと思います。その分、家族との旅行や友達と遊ぶ時間を大切にできた。プライベートな時間を大事にするという学校の考え方は、すごく良いなと思います。
教科書の枠を超えた「ワクワク」。先生の情熱が、学ぶ楽しさを教えてくれた
Hさん:
私が今でも数学が大好きなのは、算数の授業の「チャレンジ問題」のおかげです。難関校の入試問題のような、少しひねった難問。それを解くワクワク感のおかげで、算数がどんどん楽しくなりました。
Sさん:
私も算数の先生との時間が思い出深いです。わからない問題を質問に行くと、先生が本当にニコニコして、「どれどれ?」って楽しそうに解き始めるんです(笑)。「他に解き方はないかな」と一緒に考えてくださって。
難しい問題だと、翌日に「そういえばあの問題だけどね…」とわざわざ続きの解説を持ってきてくださることもあって。先生自身が心から楽しそうに解いている姿を見ていると、こちらもつられて楽しく考えられるようになって、苦手意識のあった算数への意識が少し変わった気がしました。

各教科は低学年から専科の先生が担当。多くの先生と接しながら楽しく、深く学ぶことができます。(精華小学校)
Kさん:
僕は社会が面白かったですね。元校長先生の授業なのですが、大学で使うような専門的な図録が普通に出てくるんです(笑)。僕が大好きな本多忠勝について、漫画にも載っていないようなマニアックな裏話を教えてくれたり。
Hさん:
先生方は、学習面だけでなく生活面でも一人一人のことを本当によく見てくださっていました。私はつい「自分が我慢すればいいや」と、しんどさを抱え込んでしまうことがあったのですが、当時の担任の向井先生がそれに気づいて「もっと自分らしく好きにしていいんだよ」と言ってくださったんです。当時はあまり心に響いてなかったのですが(笑)、今振り返ると、その言葉がすごく自分のためになっていたんだなと・・・。今でも大切にしている言葉です。
思いきり楽しんだ夏季教室、自信につながったオーストラリア研修
Kさん:
行事の中でも特に「夏季教室」が一番の思い出です。他の宿泊行事は、見学先でメモを取り、事後に作文を書くといった「学習」の側面が強いのですが、夏季教室にはそうした課題がなく、純粋に楽しむことに集中できる時間でした。
ある年、雨で山登りが中止になり、代わりに動植物園へ行ったことがありました。でも、そこで間近に見た生き物の迫力や、その場の空気感、独特のにおい……。五感で味わった本物の体験は、写真や教科書では決して得られないもので、結果的に山登り以上に楽しい発見がありましたね。

受験を控えた6年生も、2泊3日の夏季教室では思いっきり楽しみます。(精華小学校)
Hさん:
夜のお楽しみ会も盛り上がりましたよね! 1人でもグループでもエントリーできて、ダンスやマジックなどを披露するんです。私は女子数人でマラカスを持ってダンスをしました(笑)。練習も含めてすごく自由で、みんなで笑い合えたあの時間は忘れられない思い出ですね。

夏季教室の夜のお楽しみ会。仲間の意外な一面や特技に、会場の熱気も最高潮に!(精華小学校)
Kさん:
僕は司会をしていたので、みんなの出し物を間近で見ていました。ステージに立つとみんな普段のキャラと全然違う(笑)。仲間の新しい一面を見ることができたのがおもしろかったですね。
Sさん:
私は、5年生の時に参加した、オーストラリアの英語研修がとても印象に残っています。初めての海外で現地の小学校の授業に参加したのですが、周りの子たちが親切に声をかけてくれて、英語がよくわからなくても「楽しいね」と通じ合える瞬間がありました。

4年生以上の希望者が参加する7泊8日のオーストラリア英語研修。現地の人々との温かな触れ合いが、世界へと視野を広げます。(精華小学校)
ホームステイ先には大きな犬がいて、初日は怖くてなかなか近寄れなかったのですが、最終日の写真を見たら、自分でも驚くくらい距離が縮まっていて(笑)。1週間でも、言葉が違っても、人と(動物とも!)仲良くなれるんだという経験が、今のインターナショナル系の中学に進む大きな自信になりました。
Hさん:
私もオーストラリア研修は忘れられません。ホストファミリーが私の拙い英語を一生懸命理解しようとしてくれたのが本当に嬉しかった。「伝えたい」という熱意があれば世界は広がるんだって、この研修で学びました。
一騎打ちの熱狂から、裏方の誇りまで。学校行事で得た大切な経験
Kさん:精華のよさは、大人が先回りして制限せず、僕たちの「本気」を最後まで信じて見守ってくれるところ。特に6年生の騎馬戦!
一騎打ちで、下(馬)同士も肩で激しくぶつかり合うほどの白熱した展開になっても、先生方は止めるんじゃなくて万全の体制で構えながら、「思いきりやれ!」と背中を押してくれる。全力でぶつかり合える環境があったから、仲間と一心同体で取り組む面白さや達成感を味わうことができました。

先生方が見守る中、「本気」でぶつかり合う6年生。互いを信じ、全力で挑んだ騎馬戦。(精華小学校)
Sさん:
私は文化祭での「裏方」の経験が心に残っています。5・6年生になると、展示の準備だけでなく、後片付けまで任されます。人の作品を壊さないように慎重に運ぶ中で、裏方の大変さや大切さを知りました。
小学生のうちにこうした責任ある役割を任せてもらえたことで、物を大切に扱う意識や、目立たない場所で支えてくれている人への感謝の気持ちが自然と芽生えた気がします。

準備から片付けまで自分たちの手で。文化祭は責任を持って最後までやり遂げる大切さも学びます。(精華小学校)
自分の「好き」から見えてきた、それぞれの未来
Kさん:
精華では、メダカやウサギを飼ったり、アゲハチョウを孵化させて成虫になるまで育てたりする機会があって、それがすごく面白くて、生き物が好きになりました。雨の日の休み時間はよく理科室に通ってました。将来は人や生き物全般に関わる仕事がしたいなと思っています。

2年生から1年生へ、マニュアルと共に引き継ぐうさぎのお世話。命を慈しむ心を繋ぎます。(精華小学校)
Hさん:
私は今も、ワクワクしながら数学の難問にチャレンジしています。将来は理系の分野に進んで、エンジニアやマーケティングなど、数学的な考え方を活かせる仕事をしたいと思っています。
Sさん:
私は6年生の頃、よく英語準備室に遊びに行っていました。下級生の英単語チェックをしたり、分からないところを見てあげたり。大好きな先生のお手伝いを通して、誰かに何かを伝え、理解してもらえるって楽しいなと思うようになりました。将来は、「教える」ことで人を笑顔にできる仕事もいいなと思い始めています。

「卒業生が元気な姿を見せてくれるのが何よりうれしい」と語る向井先生を囲んで。思い出話が尽きません。(精華小学校)
膨大な作文で培った「書く力」や、先生の情熱に導かれた「学ぶ楽しさ」、全力でぶつかった行事の数々・・・。精華小学校での日々は、今の彼らを支える確かな「根」となっているようです。母校の温かな眼差しの中で芽生えた「一生モノの自信」を胸に、それぞれの未来へと軽やかに踏み出す姿が輝いていました。