仏教の精神に基づく教育で豊かな人間性を育てる、宝仙学園小学校。校長先生にお話をお伺いしました。
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子どもたちは明るく、やさしく、たくましい 学習の基礎もしっかり身についています
仏教の精神に基づく教育で豊かな人間性を身につける
宝仙学園小学校は、2022 年に創立70周年を迎えました。
創立者の冨田教純 (こうじゅん)大僧正が掲げた建学の精神は「品格と知性を兼ね備えた人を造る」。
子どもたちは、入学 式の日に学校の隣にある宝仙寺から数珠をいただき、毎朝「十の戒め」 (とおのいましめ)を唱えます。
これは真言宗の「十善戒」を子どもたちにわかりやすく言い換えたもので、「人の悪口を言いません」「怒りの心をもちません」などの仏教の教えが込められており、子どもちはいつも明るく、人にやさしく楽しそうに毎日を過ごしています。
豊かな人間力と確かな学力
そしてあくなき探究心を育む
小学校の6年間は人間的に、そして学力的にも土台を育てる時期です。
5教科はもちろん、 実技科目まで、すべてを満遍なく指導します。
特に近年は「学習者を中心とした学び」をテーマに掲げ、日々の教育活動に勤しんでいます。
学習者、すなわち子どもたちが学校の主役です。
一方的に教え込むような授業ではなく、子どもたちが自ら考え、みんなで討議して、さらにまた考え、発表する。
この発表の機会を多く設けていることも、本校の特長のひとつです。
こうして培った学習の基礎の集大成が、6年生で取り組む探究学習です。
「卒業研究」として、自分の興味があることをテーマに取り上げ、研究を進めレポートを作成します。
一人で考えるだけでなく、仲間と一緒に考えながら結論を出すことも日常的に見られるこうしたシーンが、コミュニケーション力を養う一助となっています。
ある生徒はフードロスの観点から、「なぜ、ハンバーガー ショップのハンバーガーにサイズ展開がないのか」をテーマにしました。
実際に某大手ハンバーガーチェーンの本社広報部に連絡し、お話を伺い、完成したレポートは非常に完成度が高く、私の印象に残っているものの一つです。
ほかにも「小学6年生がここまでできるのか」と驚かされる発表がたくさんあり、この子たちが活躍する社会はきっと明るくなるだろうと、確信した瞬間でもありました。
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