子どもたちの健やかな成長のために、食育に力を入れる聖ドミニコ学園小学校。なかでも、子どもたちが楽しみにしているのが、地下の給食室でつくるこだわりの給食です。陽の光がいっぱいに差し込むランチルームでの給食の時間を取材し、栄養教諭として同校の食育活動を支える滑川先生にお話をうかがいました。
メニューは何かな?今日は月に1度の「お楽しみ献立」の日
お楽しみ献立の日のメニューは食べるときまでヒミツなので、いつにもましてワクワク感が高まります。
今日のお楽しみ給食の献立のテーマは?
ちょっとピリカラ。暑い国の料理で
夏に向けてパワーチャージしよう!
サテ(やきとり)
アチャール(つけもの)
のむヨーグルト
いちごのアイスクレープ(米粉・豆乳)
月に2~3回はこの開放感溢れるランチルームで給食をいただきます。この日は4年生(2クラス)の子どもたちが食べていました。異学年とテーブルを囲むこともあり、学年を超えた交流が生まれる場にもなっています。
在校生のクチコミ集めました!
給食は栄養バランスも花丸!
滑川先生に、この日のメニューについてうかがいました。それぞれの食材の栄養素を、3つの役割に分類すると・・・
<黄色の仲間> エネルギーをつくる
米 サラダ油 さとう クレープ生地(米粉) いちごジャム
<赤の仲間> からだをつくる
豚ひき肉 海老 とり肉 のむヨーグルト アイス(豆乳)
<緑の仲間>からだの調子を整える
生姜 にんにく コーン ピーマン パセリ レモン キャベツ きゅうり にんじん だいこん
聖ドミニコ学園小学校の食育
「命をいただく」ことへの感謝の心を育みます
本校では週に3回給食、2回はお弁当の日を設け、学校と家庭が連携して子どもたちの健やかな成長を支えています。献立は、日本の伝統行事や外国の文化を紹介したり、宿泊行事の前にはその土地の特産物や郷土料理を取り入れたりするなど、子どもたちの興味関心が深まるように考えています。味覚が育つこの時期に、食べることを好きになってもらうことで、本校の食育の根幹でもある「命をいただくことへの感謝の心」が育まれると考えています。
地下の給食室で学園の職員がつくる給食は、産直野菜や無添加の食材など、鮮度や安全性にこだわり、ドレッシングなどもすべて手作りしています。嬉しいことに、おうちの人にも作ってもらいたいという子どもたちの声に応えて、4人分のレシピにしてご家庭にお配りしたり、給食の味が忘れられないという卒業生も多く訪ねてきます。
また、コミュニケーションツールとしても給食の存在は欠かせません。好き嫌いのある子も、友達と楽しく食べることで苦手なものを克服できるケースが少なくありません。ランチルームでは異学年で食べることもあるので、上級生はしっかり食べる見本となってくれたり、下級生の食事をサポートしてくれたりというほほえましいシーンも見られます。
食事中は子どもの小さな変化に気付く絶好の機会です。いつもお代わりする子の食欲がないときなどは、後から声をかけると悩みを相談してくれることもあります。ご家庭でも家族で食卓を囲む時間を大切にしていただき、子どもたちの健やかな成長を支えていきましょう。
紹介する記事は、食育と読書をテーマにしたフリーマガジン「おいしいえほん」:2024年夏号で掲載しています。
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