
明るい光が差し込む、らせん階段が特徴的な校舎。中庭に面した「虹色の窓」からは、カラーガラスを通したカラフルな光が差し込み、白を基調とした校舎に映えます。
2015年の開学以来、「自主性と創造性」を教育理念に掲げ、子どもが知的好奇心をもって課題に取り組める環境作りに力を入れている日本大学藤沢小学校。緑あふれる敷地内に隣接する中学校、高等学校、日本大学生物資源科学部との連携を通し、幅広い経験を積みながら学びを深められるのが魅力です。2018年より同校校長を務める、加藤隆樹先生にお話を伺いました。

日本大学藤沢小学校 校長 加藤 隆樹先生
自分にできることを考え、道を開ける人になる
教育理念に掲げる「自主性と創造性」に通じることですが、本校では「自分で考え、道を開く」子どもを育むことを大切にしています。1年生と6年生ではできることは大きく違いますが、普段から、学年に応じて自分は何ができるか考えるように教育しています。
たとえば、防災訓練。低学年は先生の誘導に従って避難するだけで精一杯ですが、高学年になると、災害が起きた場合を想定し、倒壊や落下物の危険性まで考えられるようになります。避難中に気づいたことをもとに、避難ルートの改善など子どもたちが話し合ってふり返りをします。これは、「自分で考え、道を開く」ことそのもの。今、向き合っていることを通して、よりよい未来へつなげられるように育てています。

算数の授業風景。先生からの質問に、自分の意見を積極的に発言しようとする児童の姿が多くみられました。
中高大との連携や、未就学児との交流で大きく成長
農業体験や大学の先生のお話を聞くなど、隣接する日本大学生物資源科学部との連携は、当校の特長の一つです。なかでも、2025年度から始めたのが、未就学児を招いて行う「じゃがいもの収穫」と「花植え体験」。この取り組みは、大学生にもお手伝いいただきますが、重い土やプランターを運ぶなど、大学生には物理的な面のサポートだけで、当校の3年生と6年生が主体となり、未就学児と段取りややり方を考えながら作業します。
自分たちより幼い幼児との作業は、大変なこともあります。けれども、収穫したじゃがいもやプランターを見るまなざしには、自分たちがリードして行った活動が形となったことへの満足感が感じられます。

3年生が未就学児をリードして秋に苗を植えた、ビオラ。ちょうど入学式のころに、可憐な花を咲かせます。
日本大学藤沢小学校は、中学校、高等学校も隣接しています。4年生は中学校の体育祭に、5年生は中学校の合唱コンクールに参加します。当然ながら、どちらも小学校の行事に比べると、取り組み方やその完成度などは、格段にレベルが高いです。たとえば合唱コンクールなら、中学校では3~4カ月も前から練習を重ねて本番に臨みます。そういう情熱や高い完成度に触れ、「中学生ってすごい! 私たち、ぼくたちも頑張ろう!」という気持ちになります。身近なお兄さん、お姉さんがロールモデルになり、自分の近い将来が自然に思い描けていると思いますね。

日本大学生物資源科学部の学生と一緒にビオラを植える2年生。学校の中庭が、花を植えることで華やかに彩られます。
中学校への併願受験とお弁当給食がスタート
2025年度から始まった新しい取り組みが2つあります。1つ目は、系列の藤沢中学校への推薦基準を満たしている場合、藤沢中学校への進学資格をもったまま他の中学校への受験(併願)が可能になったことです。子どもの将来を考えたら、選択肢は多い方がいい。内部、外部進学を問わず、チャレンジしようとする気持ちは後押ししたいという気持ちでいっぱいです。こうした制度をどんどん利用し、希望の進路に向かって頑張ってほしいですね。
もう1つは、ご家庭で用意するお弁当かお弁当給食が選べるようになったことです。お弁当給食は、LINEで手軽に注文でき、その日の朝6時45分まで、注文もキャンセルもできます。お母さんの手作り弁当を目指した彩りのよいおかずで、忙しいご家庭には大変好評です。

煮ものや魚が入る日もある、彩り豊かなお弁当給食。普通盛りのほかに、ご飯とおかずが多めの大盛りもあります。唐揚げやかつカレーといったメニューも人気です。
「種から始まる、日藤っ子の学び」。これは、最近、本校の教職員みんなで考えた学校のキャッチフレーズです。ゆとりある恵まれた環境で、たくさんの可能性をもった子どもたちの個性を大切にしながら共に育んでいきたい。今までも、これからも、教職員一同そんな思いを胸に全力で取り組んでいます。

窓を大きくとった、光あふれる開放的な校舎。子どもたちは、明るく伸びやかな気持ちで学校生活を送ります。

