心と知性を育む伝統校、玉川学園小学部。教育部長 野瀬 佳浩 先生にお話をお伺いしました。
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たくさんのホンモノに触れる機会が子供たちの目を輝かせる
広大な敷地のすべてが学び場
K-12一貫教育で個性を伸ばす
幼稚部から大学院までがワンキャンパスに集う玉川学園では、幼稚部から高等部までK-12一貫教育を行っています。
小学部は主に日本語で教科学習をするJPクラスと、基本的に国語と社会以外は英語で学ぶEPクラスがあり、子どもたち一人一人の個性に合わせた教育を通して、将来、世界で活躍できる人材を育てています。
61万平方メートルの広大なキャンパスを学び場に、子どもたちは毎日、さまざまな気づきや発見に出会いながら、成長する姿を見せてくれます。
ホンモノに触れることを大切に
日々の活動から育まれる感性
玉川学園ではホンモノに触れることを大切にしています。
私が1年生を担任していたとき、畑で枝豆を収穫中に一匹のカナヘビを捕まえた児童がいました。
教室で飼いたいと言い出 し、他のクラスメイトも賛同し て、「エサは何がいい」「どんな環境で育てる」などを図書館で調べてお世話を始めたのです。
ある日、その児童が「カナヘビが痩せてきた。尾も切った」報告にきました。調べてみると、カナヘビは恐怖を感じると自ら尻尾を切るようなんです。
子どもたちは自分たちの存在がカナヘビにとって脅威だったのか、だったら逃がすべきでは? いや、環境を整えてあげればいい、などと議論になり、自分の意見を書いて出し合おう、と。
枝豆の世話で畑に行ったことが、道徳的な学びとなり、さらには「図鑑に生き物の生態は載っていても、気持ちは載っていないよね。だったら生き物の気持ち図鑑を作ろう」という話にまで膨らみました。
子どもたちがどこに興味を持って、どう学んでいくのか。
そのきっかけは予想もしないところから出てくるのです。
だから私たちは、たくさんのホンモノに触れる機会を設けて、子どもたちが目を輝かせる瞬間を楽しみにしているのです。
そしてその目の輝きは必ず、子どもたちの学びの意欲につながっていくのです。
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