幼児教室の先生に聞く 幼児期に伸ばしたい力「仲間あつめ・はずれ」の問題

物事を多くの観点から判断する能力を育む
「仲間あつめ、仲間はずれ」

幼児教室マナーズの先生に聞きました

南坊 まどか先生
どうしてそれを選んだのか?を問いかけ、子ども自身の言葉で説明するチャンスを与えてあげましょう。

「仲間あつめ、仲間はずれ」は、知識や社会性を問う問題なので、出題の傾向は広範囲に及びます。左の問題は、四季、乗り物、生活習慣、知識、という分野からの出題です。

ペーパー問題として終わらせるのではなく、必ず、「なぜそう思ったのか?」を正確に言葉で表現させましょう。そうすることによってはじめて、小学校入学後にも役立つ力となっていきます。その際に、「きっちりとポイントを押さえているか?」に注目してください。
ひだりの3つの え は なかまです。
みぎの え から、ひだりとおなじなかまをむつけて○をつけましょう。

幼児教室マナーズ 問題 ビタミンママ

例えば、①はお正月に関係するものなので、門松を選んだ。② は、乗り物の仲間を集めるのではなく、「タイヤがついているもの」として「バイク」、④の仲間は「鳥」だと思いがちですが、ひとつだけ仲間を探すとしたら、条件は「飛ぶもの」ということになります。

このように、違いや共通点を見つけるための思考力・判断力が必要となりますが、その力は「思考を言語化する力」を身につけることによって養われていくのです。

ご家庭でペーパー問題を解くときに大切なことは、「毎回、違う問いかけ方」をすることです。子どもたちは案外、問題を覚えてしまい、考える前に覚えた答えを書いてしまいますが、これでは本末転倒。

子どもの「聞く力」も「考える力」も育ちません。ですから、同じペーパーを使って学習をするときなどは、違う問いかけ方を考えてみると良いでしょう。

例えば、「左の3つの絵は仲間です」に続く言葉として「右の絵から、左の絵と同じ仲間ではないものを選び、〇をしましょう。答えはひとつだけとは限りません」や、「右の絵から、左と同じ仲間をひとつ見つけて〇を、仲間ではないものを見つけて×をしてください」などです。

こうすれば、聞こうとする意欲や聞く力が育まれ、新しい言葉や表現も覚えていきます。

幼児教室マナーズ

有名私立小学校の試験対策を講じ、高い実績を誇る「幼児教室マナーズ」。1993年の開校以来、「自分で考え、判断し、行動できる子どもの育成」をモットーに、きめ細かな指導を行っています。指導にあたるのは代表の南坊まどか先生。1クラス5名以内の少人数制で、一人一人の性格や個性を尊重し、それぞれに合った声かけをしながら小学校受験に対応できる「賢い子ども」を育てます。

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