物事を多くの観点から判断する能力を育む
「仲間あつめ、仲間はずれ」
「仲間あつめ、仲間はずれ」は、知識や社会性を問う問題なので、出題の傾向は広範囲に及びます。左の問題は、四季、乗り物、生活習慣、知識、という分野からの出題です。
ペーパー問題として終わらせるのではなく、必ず、「なぜそう思ったのか?」を正確に言葉で表現させましょう。そうすることによってはじめて、小学校入学後にも役立つ力となっていきます。その際に、「きっちりとポイントを押さえているか?」に注目してください。
ひだりの3つの え は なかまです。
みぎの え から、ひだりとおなじなかまをむつけて○をつけましょう。
例えば、①はお正月に関係するものなので、門松を選んだ。② は、乗り物の仲間を集めるのではなく、「タイヤがついているもの」として「バイク」、④の仲間は「鳥」だと思いがちですが、ひとつだけ仲間を探すとしたら、条件は「飛ぶもの」ということになります。
このように、違いや共通点を見つけるための思考力・判断力が必要となりますが、その力は「思考を言語化する力」を身につけることによって養われていくのです。
ご家庭でペーパー問題を解くときに大切なことは、「毎回、違う問いかけ方」をすることです。子どもたちは案外、問題を覚えてしまい、考える前に覚えた答えを書いてしまいますが、これでは本末転倒。
子どもの「聞く力」も「考える力」も育ちません。ですから、同じペーパーを使って学習をするときなどは、違う問いかけ方を考えてみると良いでしょう。
例えば、「左の3つの絵は仲間です」に続く言葉として「右の絵から、左の絵と同じ仲間ではないものを選び、〇をしましょう。答えはひとつだけとは限りません」や、「右の絵から、左と同じ仲間をひとつ見つけて〇を、仲間ではないものを見つけて×をしてください」などです。
こうすれば、聞こうとする意欲や聞く力が育まれ、新しい言葉や表現も覚えていきます。