百年の時を経て受け継がれるグローバル教育で コミュニケーション力と粘り強さのあるリーダーへ

精華小学校 横浜市神奈川区 私立小学校 校長インタビュー

 本校は、1922年創立。約百年の歴史があります。創立当時は、大正自由教育運動の興隆期です。それまでの型にはめた日本の教育から脱却し、自由で生き生きとした教育を目指しました。この建学の精神は今も変わりません。

 グローバル教育という視点では、国際都市横浜という立地を生かし、日本赤十字社(以下赤十字)の青年赤十字(以下JRC※)としての活動を、昭和初期から行っています。横浜港に入出港する外国船の乗客や乗組員との交流を図るもので、国際交流の先駆けともいえる教育活動です。

赤十字の精神は、本校の校訓である「人のお世話にならぬよう、人のお世話のできるよう」の、後段の部分とリンクすることでも協働の意義は大きいですね。現在も自国の文化や日常をアルバムにして、JRCを通して海外の子どもたちと交換するなどの国際交流を行っています。

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 全学年一斉に、本格的な英語の授業を開始したのは2002年です。算・国・理・社と同様に学習し、しっかりとした基礎力を身に付けることが目標ですが、卒業までに日常英会話がスムーズにできるまでの上達は難しいです。幼いころは英語が話せた子も、文法の間違いを恐れてか、積極的な会話を避ける子もいます。だから私たちが引き出し、育てたいのは、積極的な発話へのアクション、失敗を恐れない子どもらしい心です。

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 かつて日本人は、外国人に話しかけられてもリアクションできないことが多かったですね。私たちは子どもたちに、最低限「Thank you」でも「Yes」でも「No」でも、本当に困って何も言えない時は笑顔で手を振るだけでも十分だと教えています。それだけでも、あなたを無視しているわけではないという意思表示になるからです。そして、少しでも答えられそうなら、単語だけでも試してみようと思うチャレンジ精神が大切なのだと。とはいえ一生懸命頑張っても、あまり通じず打ちのめされることもあります(笑)。

しかし、そこで負けずに、次は通じるように頑張るぞ!という向上心を育てるのが私たちの役割。世界を舞台にリーダーとして活躍できる人間には、積極的で責任感のあるコミュニケーション力と粘り強さが不可欠だと考えているからです。

お話

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校長
大野 達夫 先生

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