【苦手克服法】旅育!世界に誇る「チバニアン」時代の地層見学!

苦手科目の克服方法として一番手っ取り早いのが、”興味を持つこと“。
そして、そのための一番の方法は、中学受験ブロガーの「バドコさん」も書いていらっしゃった”旅育“です!

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実際、見て聞いて、体験することは、私自身、子どもの教育の中で最も大切で、楽しいと考えていることです。プリンも6年生になり、ますます忙しい中ではありますが、この春もすきま時間を見つけて、”旅育“を楽しんで来ました!

テストの成績 目的意識 冬期講習 息抜き

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きっかけは苦手な理科

6年生になり、授業の内容も算数、理科、社会はすでに3周目。同じ分野を繰り返しながら徐々にレベルアップしていきます。苦手分野もわかってきて、その分野が始まると「あー、またこれかー。」とどうしても後ろ向きに。

プリンは理科の中でも”電気“や”生物“などは得意なようですが、なぜか“地層”が苦手。

地層って、学問としては地球の歴史や成り立ちがわかる面白い分野だと思うのですが、中学受験の地層問題はとても複雑で、覚えることも多く苦手なのも頷けます。

そんな時、小学生新聞で以前取り上げられていた「千葉の地層、チバニアン」のことを思い出しました。泊りで旅行に行く時間はないけど、千葉なら2時間弱で行けそうだし、ドライブがてら出かけるのもいい息抜きになりそう!と、プリンを連れて車を走らせました。

チバニアン時代の地層が見られる養老渓谷

アクアラインを走り、途中”海ほたる“で休憩。気候も良く、海風が気持ちいい!開放的な気分です。

目の前に広がる東京湾。そして両側には工場のコンビナート。「おー! 社会のテキストで見た工場地帯が目の前に広がっている!」
ドライブの通過点でさえも、社会科のテッパンともいえる”工業“の分野が手に取るようにわかる光景に出会うことができました。

ソフトクリームを食べながら、”京葉コンビナート“を堪能し、さらに千葉の内陸へと車を走らせます。

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感動! 地球の歴史を証明する“チバニアン”

木更津からは里山ののどかな田舎道を走り、次第に山道へ。しまいには、車1台がかろうじて通れるほどの峠越え。

「え、こっちで大丈夫なの⁈」と不安になるほどの道を走り、ようやく「チバニアン」ビジターセンターに到着。プレハブの小さなビジターセンター。

国の天然記念物になるほどの所なのに、発見されてからまだ時間が経っていないこともあり、まだまだ整備されていない状態です。不安がぬぐえないままビジターセンターへ入っていくと、センターに常駐しているらしい一人のおじさんが「チバニアン」についていろいろ解説してくださいました。

「チバニアン」とは?
千葉県市原市の内陸部。房総半島のちょうど真ん中あたりに位置する「養老川流域 田淵の地磁気逆転地層」の事を言います。房総半島は、隆起と沈降を繰り返し、養老川によって削られた地層が表面に現れています。その地層は約77万年前に地磁気の逆転があったことを証明するもので、世界の地質学的にも大変貴重な場所だったのです。参考リンク:誕生!チバニアン(千葉時代) チバニアンってなんだろう? (千葉県ホームページへ)

そして2018年、国の天然記念物に、2020年には国際地質科学連合においてGSSPという「国際境界模式層断面ポイント」に日本で初めて認定され、46億年の地球史の中に「チバニアン」という名が刻まれたのです。

そういったことをビジターセンターではプリンにもわかるように丁寧に説明してくださいました。そして、いざ現地へ。

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センターから約10分歩き、川岸へと降りて行きます。川の両岸は崖のように削られ、地層があらわに。中でも“白尾火山灰層”と言われる、御嶽山の噴火を示す白い線が見える辺りには、細かなマーカーが設置され、GSSP認定のゴールドメダルも地層を傷つけない方法で打ち込まれていました。

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目の前に77万年前の地層。それはもう感動でしかありませんでした。

この辺りは今後、もっと整備され3年後にはあの世界的な建築家、隈研吾さんが手がける最新のビジターセンターも完成予定。川沿いには遊歩道も整備され、もっと訪れやすくなるようです。楽しみですね。

家に帰ってから、地磁気の逆転について調べ、苦手だった地層の問題にも挑戦。“しゅう曲”や“不整合面”などの地層の仕組みもよくわかるようになり、それ以上に地層への関心が高まったことはとても大きな収穫でした。

6年生ではなかなかこういった時間がとれなくなるので、低学年・中学年の早いうちからどんどん“旅育”を楽しむのをおススメします!

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長女は小学校受験で大学までエスカレーター式の学校へ。次女のプリンは公立小学校生活の6年生。いよいよ受験までのカウントダウンが始まり、エンジン全開!大手S塾に通いながらドタバタの日々を送っています。

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