中学受験を家族で支える重要性は、よくおわかりになっていることと思います。中でも、お父様の積極的な関わりが、最近増えてきたなという印象を受けます。
息子のクラスメイトのお父様で、ご自分の仕事を辞めて、ご子息につきっきりで伴走をし、見事合格を勝ち取った方がいらっしゃいました。なかなかできるものではないと、そこにいらしたお母様方と驚きと尊敬と入り混じった気持ちになったのを記憶しています。
さて、わが家の夫は中学受験をする息子にどのように関わったのか。ごく普通のサラリーマンの夫が、実際にどのようなサポートしてくれたのかを今日はお話したいと思います。
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サラリーマンの父親のサポート力
夫は普通のサラリーマン。そして、はるか昔に中学受験をした経験者です。現代の中学受験とは事情が異なり、まだのんびりした中学受験のようでした。
そんな夫が息子に行ってきたサポートは、主に「子どもに学習習慣をつけること」を中心にしたものでした。塾での宿題や復習、朝の学習(朝勉)、またテスト前にはどのようにテスト勉強に取り組むのかといった内容を考え、課題を出していました。
具体的には、息子が嫌にならない程度のいい塩梅の勉強量で日々の課題をメモ書きにしたものを毎朝机の上に置いていました(我が家では『パパの指示書』と名付けて、笑っていました)。〇や✕、できるできないという事に重きをおかず、コツコツと勉強ができるよう、勉強の習慣づけを促すスケジュール管理は、私が見ても脱帽するものでした。
息子も毎日この課題にそって学習を進め、これくらいやらないとテストでは満足のいく点数がとれないのだな、などと、体で覚えていった気がします。
「パパの指示書」がなくなる!
そんな、マメな夫に転機が訪れました。多忙を極める部署に転勤が決まり、今までのような「パパの指示書」を作れなくなってしまったのです。
私は実は内心この状況を喜んでいました(笑)「高学年もこの管理体制で学習は進んでいくのかな?本当にそれでいいのかな?」と、中学年になった息子を目の前にして悩んでいたからです。
このままでは出された課題をこなすという受け身の学習になってしまい、息子の成長の妨げにならないだろうか? 自分で優先順位をつけたり、今何をすべきなのかを自分の頭で考えて学習していったりすることは、中学受験だけではなく、その未来に広がるものの礎になる重要なこと。「パパの指示書」はありがたいけれど、「息子の学びの成長の機会を奪っていいのだろうか?」という気持ちとで葛藤していたのです。
そんな時に訪れた転機。
確かに「パパの指示書」がなくなってしまい、不安はありました。ですが、それは杞憂に終わりました。なぜなら、低学年のうちにしっかりと勉強する習慣をつけていたので、勉強するのは日常のこと、というように、学習することは完全に息子のルーティーンになっていたのです。
マメな夫がサポートしてくれた学習習慣。おおざっぱな私には到底できないことです。今でも時々思い出し、夫に深く感謝をしています。そして、私一人では、息子の中学受験のサポートはしきれなかったと思います。
家族のサポート。それぞれの家族の良いところを発揮し、息子を追い込むことなく伴走できたことが、合格への近道だったのかもしれません。
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