中学受験を意識し始めると、夏休みの過ごし方に迷うご家庭も多いのではないでしょうか。塾の講習や家庭学習も大切。でも、この時期だからこそできる机上の学習ではない、実際の体験はとても大切だと思います。
わが家では、学年が上がるほど夏休みも忙しくなるだろうと思い、家族で動きやすいうちに、子どもの興味をきっかけに旅先を選んでみることにしました。とはいえ、どこへ行けばいいのか。そんな迷いの中で目に留まったのが、息子が読んでいた小学生新聞の知床特集でした。
「野生動物が間近にいる」
「知床ってどんなところなんだろう?」
そんな親子の何気ない会話が、あの夏の旅のはじまりでした。
今振り返ると、あの景色や会話は、塾の勉強とは違う形で息子の中に残っていたように感じます。
今回は、わが家の知床旅を通して考えた、中学受験を目指しているご家庭の夏休みの旅行についてお話したいと思います。
ビタミンママでは、中学受験ママの奮闘ブログ「一輝一憂」で、中学体験記を書いてくれるママライターを募集しています。皆様の現役・過去の体験談をビタママONLINEで発信してみませんか?
子どもの興味を旅の入口に
知床への旅は、わが家にとって「受験に役立てよう」と計画したものではありませんでした。それよりも、せっかく中学受験を意識している時期だからこそ、ただ楽しいだけではなく、息子の興味や関心につながる場所、そしてそれが心に残る場所であればいいなと思っていました。
小学生新聞がきっかけで、わが家の旅行先は知床に決まりました。けれど、大切なのは、「知床に行くこと」そのものではなく、日々の会話の中で子どもが「ここってどんなところなんだろ」「こんなものが見てみたい」と感じた小さな興味を、親が拾えることなのかもしれません。その土地に行き、空気を感じる。そして知らなかったことに出会ったり、テキストに出てきた写真と同じ風景を見たりする。そうした体験が、あとから理科や社会の学びにつながることもあるのだと感じています。

塾に行くたびに増えるテキスト。どんどん増えていってしまい、どうやって整理をしたらよいかお困りの方も多いと思います。インターネットで「塾 テキスト 整理」などと検索するとインテリアにあった素敵な整理術が紹介されています。が、私は元々整理が苦手[…]
知床で出会った、机の上では学べない体験学習
知床旅行で一番印象に残ったことは、野生動物との距離の近さでした。ナイトツアーで出会ったエゾフクロウは、動物園で見る姿とはまったく違う、静かな迫力がありました。エゾジカやキタキツネがごく自然に道の脇を歩いている光景にも、最初は思わず目を奪われました。
そんな知床の自然に触れながら、息子と話したのが、「北海道はでっかいどうって言うけど、動物も木の葉っぱも、なんだか全部でっかいどうだね」ということ。少し笑ってしまうような会話ですが、こういう何気ない感覚は、案外あとまで残っているものです。
一方で、野生動物に人間の身勝手で食べ物を与えてしまったがために、動物が人間の暮らす場所に近づき、事故やトラブルにつながると現地で教えていただきました。美しい自然や野生動物に出会えるのは、とても貴重な体験です。けれど同時に、人間の側が一線を越えないことの大切さも、知床で学んだように思います。
最初は子どもの「行ってみたい」という気持ちから知床という地を選んだわが家でしたが、その先には、世界自然遺産ならではの大きな自然と学びがありました。親子で同じものを見て、感じて、疑問に思い、会話する。そうした経験は、のちの学習の中で同じ場所やテーマに出会ったとき、「あのとき見た景色だ」とふっとつながることがあります。
歴史が好きなお子さんならお城めぐり、理科好きなら火山や星空。
お子さんの興味に合わせて行き先を選ぶと、豊かな旅になると思います。夏休みの家族旅行を、少しだけ「学びの入口」として考えてみる。中学受験を目指すご家庭にとって、そんな旅の選び方は、あとから静かな学びにつながる時間になるのではないでしょうか?


開成中高卒・東京大学理科Ⅰ類に現役合格した、ちょっぴり運動が苦手な息子の母です。
小・中・大学受験を親子で乗り越える中で、数えきれない程の試行錯誤と失敗を経験しました。
そんなリアルな体験談が、少しでも皆様の参考になれば嬉しいです!
中学受験の情報をInstagramでも発信中!
▶ビタミンママの記事更新もお知らせしている:@badoko_blog
▶低学年から始める、中学受験の土台作り:@chisana_juken
続きを読みたい方はここをブックマーク!過去記事から最新記事まで一挙公開中です!
