わが家の息子は大の本好きで、小学生のころには司馬遼太郎さんの時代小説を読むほどでした。ところが、中学受験の国語では、記述になると鉛筆が止まることもありました。文章は読めているようなのに、何を書けばよいかわからない。本好きと記述力は別なのかもしれない。
そう感じたわが家では、記述で手が止まった時に、口頭で考えを引き出してみることにしました。国語の記述が苦手なお子さんへのひとつのヒントになれば幸いです。
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読書好きでも記述は別?国語の記述で鉛筆が止まった息子
幼いころから読み聞かせをしたり、一緒に図書館へ通ったりしてきたわが家。息子が本好きになった経緯は、「子どもが本好きになる、たった1つの方法」でも書きました。
「うちの子、本を読まなくて」「どうやったら、本好きになりますか?」など、本を読むことを苦手とするお子さんのお母様からご相談を受けることがあります。 また、国語の成績は読書量と比例するのか? など、ベネッセコーポレーションの興味深い統計[…]
読書が大好きでも、中学受験の国語となると話は別でした。なかでも苦戦したのが記述問題です。息子が目指していた学校では記述問題が多く出題され、文章の内容はわかっているようなのに、「では書いてみよう」となると手が止まります。
そこで、その問題を私なりの簡単な言葉に置き換えて聞いてみました。すると意外にも、的外れではない答えではない答えが返ってくることがありました。頭の中が空っぽなのではなく、考えていることを設問に合う文章へ整えるところで、どう書けばよいのか迷っていたようでした。
読むことと、考えたことを答案として書くことは、少し違う力なのかもしれない。そう感じたことが、記述問題への向き合い方を変えるきっかけになりました。

親子の会話が記述のヒントに。「気持ちを表す言葉」を増やす工夫
宿題や復習などで手が止まる記述問題があると、「このとき、どんな気持ちだったと思う?」「どうしてそう思ったのかな?」と、できるだけ簡単な言葉で問いかけました。
会話の中で出てきた内容から、設問に必要な言葉を拾い、少しずつ文章にしていきます。毎回ではなく、私に余裕があるときに一緒に取り組む程度でした。また、記述の模範解答を一緒に読んで、「へえ、こんなふうに書くんだね」と眺めることもありました。
もうひとつ、語彙力をつけるために意識したのが、「気持ちを表す言葉」、いわゆる「気持ち言葉」を増やすことです。
「慕う」「胸が高鳴る」「胸がすく」など、意味はなんとなくわかっていても、小学生には自分から使いにくい言葉があります。
そこで、こうした言葉を、普段の親子の会話にも意識して取り入れました。何でも「ヤバい」で済ませがちな生活から、急に「それは胸がすく思いだねえ」と言い出す母。今思えば、かなりわざとらしかったかもしれません(笑)
とはいえ、これで国語の成績がぐんと上がったわけではありません。6年生の最後まで、国語の成績にはかなり波がありました。
それでも、記述で手が止まった時には、いったん会話の中で考えていることを言葉にしてみる。そして「気持ちを表す言葉」を日常の会話の中でも少しずつ増やしていく。わが家では、そんなことを意識しながら記述問題と向き合っていました。
国語の記述問題は、一朝一夕には上達しないと感じています。書くことに行き詰ったら、いったん会話の中で考えを言葉にしてみる。また、気持ちを表す言葉も、日常の中で少しずつ増やしていく。そんな地道な積み重ねも、あとになって力になるのかもしれません。


開成中高卒・東京大学理科Ⅰ類に現役合格した、ちょっぴり運動が苦手な息子の母です。小・中・大学受験を親子で乗り越える中で、数えきれない程の試行錯誤と失敗を経験しました。
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