人気私立中学も続々!注目の新タイプ入試導入校

中学受験 ビタミンママ
新タイプ入試を導入する学校は年々増えていますが、そのスタイルは学校によって実にさまざま!
そこでぜひチェックしておきたい人気私立中学校の新タイプ入試を紹介します。

『新入試タイプ』の詳細はこちら↓
▶【中学受験】多様化が進む入試事情 子どもの可能性を広げる『新タイプ入試』って何?

新入試タイプを採用している注目校

■豊富な入試方法で一人一人のトクイを応援
【宝仙学園中学校共学部理数インター(東京都中野区)】

■柔軟な発想力、英語力を生かした活躍に期待!
【文京学院大学女子中学校高等学校(東京都文京区)】

■知的好奇心旺盛な探究心のある子どもを探る
【多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(東京都多摩市)】

■個性を尊重し、見えない長所を発掘する
【横浜創英中学・高等学校(横浜市神奈川区)】

■主体的に考え行動するリーダーを探る
【東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)】

■深い学びを楽しめる豊かな創造性を応援
【聖ドミニコ学園中学高等学校(東京都世田谷区)】

豊富な入試方法で一人一人のトクイを応援

宝仙学園中学校共学部理数インター(東京都中野区)

宝仙学園 ビタミンママ

宝仙学園中学校共学部理数インター(東京都中野区)

従来型も含め、10以上もの入試から自分に合ったスタイルを選べる宝仙学園。
中でも入試「理数インター」は、これからの10年を見据えて取り組んでいる新た教育改革の柱のひとつで、独自設定科目である教科「理数インター」の学びが根底になっています。「理数インター」は「理数的思考カ「「コミュニケーション能力」「プレゼンテーション能力」の3つの習得をめざした答えのない学びの場。入試ではこの学びを体験し、グループワークに取り組みます。ペーパーテストによる学力ではなく、子どもたち一人一人が持つ「見えない力」に着目している点が注目されます。

◆教科「「理数インター」の授業風景(中学1年生)
宝仙学園 ビタミンママ

「100個のドミノをより長い時間をかけて倒す」というミッションを4人のグループメンバーで挑戦

宝仙学園 ビタミンママ

KJ法でアイデア出し。自身の意見や考えを付箋に書き出し、言語化していく。思考の発散と収束を体感していく。

●入試「理数インター」
<「答えのない問題」にチャレンジ>
教科「理数インター」の授業を体験し、グループワークを通じて、子どもたち一人一人がが持っている「スキル(創造性・協働性・判断力)」や人間性(思いやり・リーダーシップ・レジリエンス)といった「見えない学力(非認知能力)」を測ります。
●新4科特別総合入試
<1つの課題から教科の知識を問う>
国語・算数・理科・社会の4科を一つの文章の中で出題する形式。日常の現象の多くが、様々な分野の知識で成り立っていることに注目した総合問題で、共通テーマの中に4科のエッセンスが入っています。

*その他の入試タイプ
○2科・4科入試 ○リベラルアーツ入試 ○AAA(世界標準)入試 ○英語AL入試 ○国際生入試 ○適正検査入試 ○オピニオン入試 ○読書プレゼン入試 ○グローバル入試 ○帰国生入試

宝仙学園中学校 共学部 理数インターの情報はこちら

柔軟な発想力、英語力を生かした活躍に期待!

文京学院大学女子中学校高等学校(東京都文京区)

文京学院大学女子中学校 ビタミンママ

文京学院大学女子中学校高等学校(東京都文京区)

2012年に文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクールに指定された文京学院。中1から探究活動に必要な技法を学び、高2になると自分で設定した研究課題に取り組みます。国際大会を含む多くの大会、コンクールに参加し、英語でのポスター作成、プレゼンにも挑戦します。
また、インターナショナルスクールと教育提携やコラボ授業、ネイティブ教員の学年担当・学級担任など、英語に親しみ、異文化に触れながら視野を広げる環境も整っています。
文京学院大学女子中学校 ビタミンママ

国際的な科学研究コンテストISEF2023(アメリカ・ダラスで開催)「材料科学部門」で4等に入賞しました

文京学院女子 ビタミンママ

コラボ授業は、英語運用能力を高めるだけでなく、他国の文化を学ぶ機会にもなります。同じ事柄であっても、外国の教科書を併用することで捉え方が違うことに気づくなど、視野を広げて思考を深めていけます。

●探究プレゼン型入試
<課題解決に向けた発想力・表現力がカギ>
事前に出題される課題(課題内容の提示は10月を予定)に関するプレゼンテーション、質疑応答を行い、合否を判定します。自身の言葉で自身の考えを発表することが重視され、特に優れた発表を行った合格者は、特待生に認定されます。
●英語インタラクティブ入試
<英語を使った活動・表現力を評価>
入試では、ネイティブスピーカーとの会話やゲームなど、さまざまな活動の様子を評価し、合否判定、特待生認定を行います。海外での生活経験がある児童や英語への学習意欲の高い児童におすすめです。

*その他の入試タイプ
○適性検査型入試 ○一般入試

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知的好奇心旺盛な探究心のある子どもを探る

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(東京都多摩市)

多摩大学附属聖ヶ丘中学校 ビタミンママ

豊かな自然と閑静な住宅地に囲まれた落ち着いた雰囲気の学校。グランドは昨年度全面人工芝に。最寄り駅からはスクールバスも運行。1学年120名の小規模校。生徒同士はもちろん、生徒と教員の距離が近いのも特長。:多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(東京都多摩市)

小学校5・6年生になると、塾に通うためそれまで続けていた習い事をやめざるを得なくなるのが今の中学受験の現状です。そこで「習い事と中学受験は両立できる」をコンセプトに考え出されたのが、「リスニング入試」。特別な受験勉強をしなくても基礎学力さえあれば十分チャレンジ可能です。
また、「適性型入試」の合格に最も必要とされる知的好奇心は、入学後、「A知探Q」と名づけられた同校の体験・行動を伴う探究学習においてもさらに高められます。
多摩大聖ヶ丘 ビタミンママ

学内に3つの理科室を完備。「本物に触れ、本質に迫る」を目標に、理科の授業では3年間で約100回もの実験を経験できます

●リスニング入試
<これからの学びに生きる「聞く力」を測る>
試験の内容は「日本語リスニング」+「基礎学力(国語・算数)」。「日本語リスニング」は流れてくる文章をメモを取りながら聴き、設問に答えます。人の話をきちんと聴き、自分の頭で考えられる探究心のある児童が求められます。
●適性型入試
<本質を探究する知的好奇心も重視>
適性検査で求められるのは、情報を正しく早く読み取り、それを整理した上で、表現する力。しかし、最も大切なのは本質を探究する姿勢です。公立中高一貫教育校と出題傾向も似ているので、本番前の練習としてもおすすめです。

*その他の入試タイプ
○一般入試

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校の他の取材記事はこちら

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個性を尊重し見えない長所を発掘する

横浜創英中学・高等学校(横浜市神奈川区)

「考えて行動できる人の育成」を掲げる横浜創英中学・高等学校では、筆記試験では測れない隠れた力を探るべく、「コンピテンシー入試」を実施。受験生は自分の強みをプレゼンする「プレゼンテーション入試」、社会課題についてチームで考える「グループワーク入試」のどちらかを選択します。
入学後は、一人一人の個性を伸ばせる学びの場で、自分なりのチャレンジする機会を見出し、挑戦し、たくさんの失敗を繰り返しながら、自律する力を身につけます。
横浜創英 ビタミンママ

さまざまなことに挑戦できる学校生活を通じて、「自律・対話・創造」、3つのコンピテンシーの会得を目指します

横浜創英 ビタミンママ

横浜創英中学・高等学校(横浜市神奈川区)

●コンピテンシー入試
<隠れた資質や能力を日常の姿から測る>
2つの方式から選択。「プレゼンテーション入試」は自分がこれまで打ち込んできたことを今後どう生かすのかをプレゼンします。好きなことや興味のあることに没頭してきた、強み・尖がりを持っている児童向けの試験です。「グループワーク入試」は社会課題を表す写真や記事から、問題点を理解し、グループで導き出した解決策を自分の言葉で表現します。多様性を受け入れ、入学後の探究活動や学校生活を送ることのできる児童向けの試験です。

*その他の入試タイプ
○4科入試(国語・算数・理科・社会) ○2科入試(国語・算数)

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主体的に考え行動するリーダーを探る

東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)

東京立正中学校 ビタミンママ

東京立正中学校・高等学校(東京都杉並区)

「中高一貫イノベーションコース」を中心に、積極的にSDGsへ参画している東京立正中学校・高等学校は、2021年度から「SDGs入試」を導入。この入試ではSDGsの基本概念の理解度を測るとともに、プレゼンや面接も行い、興味があることに対して深く掘り下げる力を判定します。
また、この入試を通して社会貢献やSDGsへの興味関心をさらに深め、入学後は学校生活やSDGs活動におけるリーダー的存在として活躍することが期待されています。
東京立正中学校 ビタミンママ

イノベーションコースの「りんご甘酒プロジェクト」。福島県の農家とタッグを組み、クラウドファンディングでリンゴを甘酒に加工する事業が進行中です

東京立正中学校 ビタミンママ

校長室はいつでもウエルカム。お昼休みにお弁当をもって、校長室で楽しく過ごせます。話の内容は、なんでもOK。友達のこと、部活、勉強、家族、進路などのことから恋愛についてまで、あらゆることがお話しできます。入学したら是非校長室に!

●SDGs入試
<SDGsの視点で探求する力を評価>
前半はSDGsに関する授業を受けた後に課題や問題点を発見し、自分の考えをまとめる筆記試験。後半はSDGsに関する自由研究プレゼンと、その自由研究に関する面接が行われます。
●自己プレゼンテーション入試
<これまで培ってきた経験や特技が活かせる>
習い事や特技などのプレゼンテーションして、自分をアピールする入試。学力は、作文を通して、言語能力と出題者の意図を正確に見抜く力を判定します。様々な経験を積んだ仲間と切磋琢磨し、幾つもの感銘を受けることで多様性を身に付けることを目的としています。「挑戦と失敗」を応援する東京立正ならではの入試です。

*その他の入試タイプ
○適性検査型奨学生入試 ○2科目入試(基礎国語・基礎算数) ○得意科目選択2科入試(基礎国語・基礎算数・英語から2科選択) ○奨学生入試(国語・算数) ○適性検査型入試

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深い学びを楽しめる豊かな創造性を応援

聖ドミニコ学園中学高等学校(東京都世田谷区)

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聖ドミニコ学園中学高等学校(東京都世田谷区)

聖ドミニコ学園の新しい教育を象徴する4つのキーワードは、「英仏二か国語教育」「ICT教育」「ドミニコ学(探究)」と、すべての授業や行事などで導入する「PBL型学習(課題解決型学習)」。PBL型学習とは、正解のない課題について自ら考え、仲間と意見交換しながら考えを深めていくプロセスを大切にした学習方法で、これをなぞった入試が「思考力入試」です。思考を深める力を養うことで、課題解決のために必要となる力を伸ばし、生きる力を育みます。
聖ドミニコ ビタミンママ

新緑の美しい5月を「聖母月」として、聖マリアを聖母としてたたえるマリア祭を実施しています

 

●思考力入試
<設問を解きながら思考を深める>
60分間の試験時間を使って設問を解き進め、最後に600文字の作文で自分の考えをまとめて表現します。学力そのものよりも、思考を深める力や可能性、学びに対する姿勢や意欲を測る試験です。
●英語入試
<英語学習への情熱と積極性を評価>
単なる知識よりも、英語に慣れ親しんでいるかどうかを重要視しています。試験は、筆記試験と口頭試問に分かれています。筆記試験では、英文から内容把握能力が問われます。口頭試問では、リスニングや自己紹介スピーチなども含まれ、英語を使って自分の意見や考えを伝える意欲と姿勢を見ます。入学後には幅広い英語力を伸ばしてくことが目標となるため、試験はその表れとなっています。

*その他の入試タイプ
○国・算2科入試 ○選択1科入試(国語または算数のどちらか1科目を選択) ○帰国生入試

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