【2026校長インタビュー】青稜中学校・高等学校が大切にする「3つのC」。「Change」「Challenge」「Contribution」

新たな街のランドマーク「大井町トラックス」が開業し、にぎわいを見せる大井町駅から徒歩7分ほど。駅前の喧騒からは一転、公園が点在するのんびりとした街並みに溶け込むように、青稜中学校・高等学校があります。
1995年の男女共学化以降、大胆かつスピード感のある教育改革を進めている同校で、「社会に貢献できる人間の育成を目指しています」と語る校長の青田泰明先生にお話をうかがいました。

青稜中学校・高等学校

青稜中学校・高等学校 校長 青田 泰明 先生

変化・挑戦・貢献をキーワードに
社会に貢献できる人材を育成

世界は時代とともに目覚ましく変化しており、そのスピードはますます加速しています。
この変化に対応すべく、生徒の未来を見据えて常に教育のアップデートを行う当校は、「Change(変化)」「Challenge(挑戦)」「Contribution(貢献)」の「3C」を掲げ、さまざまなことに挑戦し、社会を変えていくことができる人材の育成に取り組んでいます。

「3C」の中でも「Challenge(挑戦)」は、本校にとって特に重要なキーワードです。学校は生徒たちのために存在しているのですから、一人一人が自主的にやりたいことに挑戦できる環境を整えてあげたいと考えています。

校舎内には大きくとられたガラス窓から日が降り注ぎ、明るく開放的な空間が広がります。各種専門教室、図書室、体育館などの施設も充実しています。(青稜中学校・高等学校)

自主的にやりたいことにチャレンジ。
青稜にはそれができる環境がある

例えば、生徒会の会長・副会長選挙では、選挙管理委員の生徒たちが事前に候補者の所信表明演説動画を作成。それを全クラスに配信し、各自がタブレットで投票します。

候補者それぞれが持つ「もっと学校をよくしたい」という熱い思いを尊重したいため、提出された公約を教員がチェックしたり修正したりすることはありません。
選挙の運営もすべて生徒主導で行われており、「自分たちの手で学校を作っていく」という姿勢が根付いていると感じています。

生徒の自主性と挑戦を大切にする青稜中学校・高等学校。6月のある日、生徒会会長と副会長を選ぶための選挙が行われていました。自分たちの代表を選ぶ大事な選挙とあって、生徒たちは真剣に候補者の演説に聞き入ります。(青稜中学校・高等学校)

また、この数年で印象的だったのは、ある女子生徒が新たに書道部を立ち上げたことです。
街中で偶然書道パフォーマンスを見かけたという彼女は、「自分が高校生活を楽しむにはこれしかない!」と魅了され、職員室に企画書を持ってきました。
顧問の先生や活動場所を見つけ、指導してくれる外部のコーチまで自ら探し出してきたのには驚かされました。

その熱意と行動力が認められて同好会として発足。
「書道パフォーマンス甲子園」という全国大会への出場を目指して活動を始め、青稜祭のステージで披露してくれたパフォーマンスは素晴らしいものでした。
そして、わずか1年で部へと昇格。大会に出場する費用を捻出するため、本校が運営するサイト「S-BLUE」でクラウドファンディングに挑戦したこともあります。

青陵祭のステージで堂々とパフォーマンスする書道部(青稜中学校・高等学校)

高校3年で引退するまで、まさに有言実行で、他校と合同でショッピングモールの中で書道パフォーマンスを行うなど、書道部ライフを心から楽しんでいました。
その経験は単なる中高の思い出にとどまらず、これからの人生において大きな力となることでしょう。
さらに書道部の後輩たちにも彼女の意志が受け継がれているのを頼もしく思っています。
本校ではこれからも、彼女のようなチャレンジ精神あふれる生徒が続々と育ってくれることを期待しています。

先生自ら発案する「ゼミナール」で
「学びたい」「もっと知りたい」を引き出す

中学では「おもしろさや楽しさとの出会い」をテーマに、個性豊かな先生たちが工夫を凝らした授業を行っていますが、中学2年・中学3年を対象とした特別授業「ゼミナール」もそのひとつです。

毎年13〜14講座を開講し、生徒一人一人の好奇心や学ぶ意欲を引き出しています。
プログラミングや気象予報の講座、私が担当するSDGsのゼミなど、その内容は多岐にわたります。

青田校長自ら「ゼミナール」の一講座を担当。「2030~未来への挑戦~」と題し、SDGsを切り口に、理想の社会の実現に向けてできることを考えます。(青稜中学校・高等学校)

「ゼミナール」は、先生方の趣味や興味から発案されている点がポイントです。
生徒たちの「学びたい」「もっと知りたい」「やってみたい」という思いが自然と湧き上がってくるよう、先生たち自身も日々創意工夫し、生徒たちの未来の可能性を広げる挑戦を行っています。

高1の英語では、POP(Pull Out Program)と呼ばれるハイレベルな取り出し授業が行われていました。フィリピン・セブ島での英語研修、ニュージーランド短期・中期留学などのプログラムも充実しており、
チャレンジする生徒も多いそう。(青稜中学校・高等学校)

また、放課後の自習支援システムや国内外でのさまざまな研修・体験、学校行事、多彩な委員会・クラブ活動なども、生徒たちの充実した学校生活を支えています。
多くの選択肢の中から自分で考えて何かに挑戦し、もし失敗しても、何度でも挑戦すればいい。失敗から学べることは数多くあるのですから。

私たち教員は、これからも一人一人のチャレンジを精一杯サポートしていきたいと思っています。

お話を伺ったのは

青稜中学校・高等学校 校長 青田 泰明 先生