【2026特長ある学び】先取り学習と手厚いフォローで伸ばす。高輪中学高等学校の先取り教育

東京都港区にある高輪中学高等学校では、中高6年間のカリキュラムのもと、主要3教科で先取り学習を実施。特に数学は中学2年後半から高校内容に入り、高校2年までに課程をほぼ修了します。

一方で、再テストや補習など手厚いフォロー体制を整え、一人ひとりの理解を重視。先取りときめ細かなサポートを両立する同校の数学教育について、入試広報部長の松崎武志先生にお話を伺いました。

高輪中学高等学校

高輪中学高等学校 入試広報部長の松崎武志先生

中学2年から高校数学へ!6年間を見据えた独自の学びで確かな力を育む

活気あふれる授業と、
先生・仲間の距離の近さが生む高輪の数学

高輪中学高等学校では、国語・数学・英語の主要3教科において、中高一貫校の強みを活かした先取り学習を展開しています。
なかでも進度の速い数学では、中学2年の2学期から高校数学の領域へとステップアップ。

中学3年生以降は本格的な高校数学を学び、高校2年生までにすべての課程をほぼ修了させます。
そして最終学年となる高校3年では、それぞれの志望校合格に向けた、より実践的な大学入試問題演習に全力を注ぐことができるカリキュラムとなっています。

中学3年の幾何の授業では、担当の松崎先生がテンポよく次々と生徒たちを指名し、教室全体が心地よい緊張感と活気に包まれていました。
生徒たちは生き生きとした表情で積極的に発言しており、先生との軽快な掛け合いを心から楽しんでいる姿がとても印象的です。

高輪中学高等学校

中学3年生の幾何の授業風景。先生と生徒の活発なコミュニケーションを通して、本質的な理解を深めていきます(高輪中学高等学校)

「ただひたすら黒板を写すだけの受動的な授業にはならないようにしています。生徒たちが板書を取っている時間には、あえてちょっとした雑談を交えるなど、一息つける工夫もしています」と松崎先生。
また、生徒一人ひとりの理解度を把握した上で、質問の難易度に応じて指名することも意識しているといいます。答えられそうな生徒を指名するだけでなく、苦戦している様子の生徒にもヒントを出しながら自ら考える力を引き出し、教室全体で学びを深めていく一体感がありました。

こうした先生と生徒の距離の近さは、授業時間内だけに留まりません。
放課後の職員室前など、いつでも気軽に質問や相談ができる環境があるからこそ、生徒たちは高いモチベーションを維持して日々の学習に励むことができるといいます。

高輪中学校の授業風景

互いに教え、学び合うのが高輪流。一人で悩まず、仲間と手を取り合って理解を深めていく風土が教室に息づいています。(高輪中学高等学校)

また、「生徒同士で教え合う」という文化が自然と根付いています。
小テストや再テストの前になると、教室のあちこちで友人同士が集まり、分からない問題を教え合う姿が見られるそうです。一人で抱え込むのではなく、先生や仲間に支えられながら学びを深められる安心感が、同校らしい学びの土台となっています。

こうした温かな学びの環境を土台に、一人ひとりの力をさらに伸ばす仕組みも整えられています。
中学3年からは成績上位者による「選抜クラス」を設置。選抜クラスではより発展的な内容まで扱い、一般クラスでは基礎の徹底を重視しながら、どちらも同じ進度で学習を進めていきます。
大学受験を見据えた先取り学習と、誰一人として取り残さない温かな指導。この両方が、高輪中学高等学校の教育を支えています。

毎日行う小テストと指名補習で
「わからない」を徹底フォロー

先取り学習というと、「うちの子は授業についていけるだろうか」と不安を抱く保護者の方も多いかもしれません。しかし、高輪中学高等学校が誇るもう一つの強みは、手厚いフォロー体制にあります。

中学校のうちは、国語・数学・英語の主要3教科でほぼ毎日「小テスト」が実施され、基準に達しない場合は再テストを実施。それでも理解が不十分な生徒に対しては、別のプリントを用意して教員が個別に確認を重ねるなど、つまずきをそのままにしません。

高輪中学高等学校

主要3教科で頻繁に実施される再テスト。生徒一人ひとりの「つまずき」を早い段階でキャッチし、即座に指導へ繋げます(高輪中学高等学校)

さらに、定期考査で基準点に届かなかった生徒に対しては、「指名補習」を実施。夏休み前にも補習期間が設けられ、長期休暇に入る前にこれまでの遅れを取り戻せる仕組みが整っています。

「40人の生徒がいれば、40通りの理解の形があります一度授業で説明したからといって、全員が定着するわけではありません。だからこそ、何度も繰り返し根気強く教えることを大切にしています」と松崎先生は力を込めます。

高輪中学高等学校

分からない部分は、理解が追いつくまで教員が粘り強く個別指導。
定期的な面談でも一人ひとりに寄り添った学習アドバイスを送ります(高輪中学高等学校)

こうした先取り学習が成り立つ背景には、高輪中学高等学校ならではの手厚い指導体制があります。
国語・数学・英語の主要3教科では、各学年に2名以上の専任教員を配置。先取り学習を進める一方で、再テストや補習にも十分対応できる体制を整えています。
松崎先生は「先取りをする以上は、絶対にフォローが必要」と話し、一度の授業で終わらせず、理解できるまで繰り返し学べる環境づくりを大切にしています。

選抜クラスと数学検定を目標に、
中だるみを防いで意欲を高める

高校受験のない中高一貫校において、中学3年生前後は一般的に「中だるみ期」と呼ばれ、学習意欲の維持が課題になりがちです。
しかし、高輪中学高等学校では「選抜クラス」の存在が、生徒たちのモチベーションを高く保つ起爆剤となっています。

「中学2年生の後半になると、多くの生徒たちが『次の学年では選抜クラスに入りたい』という明確な意識を持ち始めます」と松崎先生。
多感な時期に、身近で挑戦しがいのある目標が設定されていることは、日々の学習への意識を高めるきっかけになっているようです。

高輪中学高等学校

選抜クラスでは発展的な内容にも挑戦。高校2年生からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路に特化した学びを深めます(高輪中学高等学校)

さらに、日頃の先取り学習の成果を客観的な形として実感できるよう、同校では「数学検定(実用数学技能検定)」への受検にも力を入れています。
学校としての目標は「中学2年で3級(中学卒業程度)」、「中学3年で準2級(高校1年程度)」の取得を掲げており、毎年多くの生徒がこの高いハードルをクリアしています。直近の高校1年のデータでは、なんと中学3年を修了した時点で全体の8割以上の生徒がすでに準2級を取得しているという、非常に高い実績を誇っています。

高輪中学高等学校

日々の授業の延長線上にある数学検定。普段の学びで培った実力を「資格」という目に見えるカタチにすることで、大きな自信へと繋げます(高輪中学高等学校)

検定対策のために特別な猛勉強をするのではなく、日々の授業を大切に受けていれば自然と合格できる実力が身につくのが高輪流。
こうした取り組みが評価され、同校は過去に2度、日本数学検定協会から最高賞にあたる「文部科学大臣賞」を受賞しています。
「確固たる先取りのカリキュラム」と「高い目標へ向かう仕組み」、そして「絶対に置いていかない優しさ」。これらが三位一体となった高輪中学高等学校の数学教育は、生徒の可能性を広げてくれそうです。

お話を伺ったのは

高輪中学高等学校 入試広報部長の松崎武志先生