昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校では、全教室の電子黒板やChromebook(2021年度の新入生から全員)など、ICTも積極的に導入し、より深い学びができる環境を進めています。大切にしていることや学校の取り組みなど、校長先生にお話を伺いました。
時代の変化に機敏に対応しながら
現代の「世の光となる女性」を育てる
こども園から大学までがワンキャンパスに集う昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校。キャンパス内にはブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和とテンプル大学ジャパンキャンパスもあり、日常的にグローバルな環境にふれられるのも特長です。
創立者の人見圓吉先生は、第1次世界大戦後の荒れた日本や世界を立て直すためには、女性が重要な役割を果たすと考えました。そのときに掲げた建学の精神は「目覚めたる婦人、正しき婦人、思慮ある力強き婦人」です。これを「世の光となろう」という言葉に集約し、今に受け継がれています。
ただし、デジタル化や国際化など、時代は大きく変化しています。この流れに即座に対応し、STEAMとグローバル教育も早々に取り入れてきました。「これまで大切にしてきた伝統的な部分と、新たな時代を支える人材の育成に力を入れる。それが昭和の教育です(校長・真下 峯子先生)」。創立から100年間、行ってきた教育を誇りに、自ら考えて自分のレールを敷き、自分で行動できる女性を育てたいと話します。
理系女子を応援するSSコースは学びのジェンダーフリーを実現
2021年度より、本科コース、グローバル留学コースに加えて、3年次から設置していたスーパーサイエンスコース(SSコース)を1年次からの募集に変更しました。「理系は男性のイメージが強く、理科が好きな女の子は遠慮がちなところがありました。でも、そういう気遣いをしないで、思っていること、考えていることを全面的に出していい。ある意味、学びのジェンダーフリーです。同じ望みをもった仲間と切磋琢磨できる。本校にはそんな環境があります」。
さらに、東明学林や海浜学寮での課外授業、昭和ボストン(アメリカ)への研修など、生徒の知的好奇心を刺激するカリキュラムがたくさんあります。
また、東京理科大、昭和大などと連携し、さまざまな学びの場を設けるなど、生徒に広い視野と可能性を与える機会もふんだんに取り入れています。
「昭和の6年間で、組織のなかで自分の役割を果たすリーダーシップと自覚をもった女性を育てます」。
ビタミンママ編集部の注目ポイント
2022 年度より代表委員会の発足で中学生もよりよい学校づくりに参加
昭和中学校・高等学校ではこれまで高校2 年生が主体の中央委員会(生徒会)が、募金活動や校内環境の保全などさまざま活動を行ってきました。そして2022 年度より、中学校に代表委員会を設立。中学生も学校づくりに積極的に携わっていきます。
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