927年に女子文化高等学院として創立。1928年には新渡戸稲造博士を初代校長に迎え、現在はこども園から短大までがワンキャンパスに集う新渡戸文化中学校・高等学校。
小倉良之先生を校長に迎えた2020年から、“「しあわせ」になろう。「しあわせ」にしよう。” をキャッチフレーズにさまざまな教育改革を行っている、注目の私立中高一貫校です。
東京都中野区 新渡戸文化中学校・高等学校 校長先生にお話しをお伺いいたしました。
文科省も認める「3C カリキュラム」で高める Well-Being
「学ぶ」意欲を掻き立てる充実の校内施設
2019 年から、歴史ある校舎はそのままに、校内施設を一新。緑に覆われた温かみを感じる正門、大人数の授業が可能なハピネスホール、プレゼンや映像鑑賞などで使用される新渡戸シアターなど、学校生活をより豊かにする施設が完成しました。
ライブラリーラウンジ(図書館)には自習室も完備。ここでは校長先生によるライティングセンターが週2 回行われます。
「論文や企画書を書く際の相談に乗るところで、苦手意識の克服やスキルアップにつながるアドバイスをしています(小倉校長)」。
独自の 3C カリキュラムで育てるHppiness Creator
「3C カリキュラム」は Core Learning、Cross Curriculum、Challenge Based Learning から成り立ちます。学ぶ意欲や基礎を固めて(Core)、教科の壁を越えた探究学習に取り組み(Cross)、ここまでで得たさまざまなスキルをもって社会課題の解決に挑戦(Challenge)します。「毎週水曜日は丸一日、探究に充てています。
自由に動ける時間をたっぷり与えることで、生徒たちも本気で取り組みます(小倉校長)」。
2019 年からスタートした 3C カリキュラムですが、すでに成果は表れています。ある高校 1年の男子は軍艦のプラモデルが好きで、その中で最も気に入っていた巡洋艦「雪風」に乗務していた少年兵が今も生きていて、本を書いていることを知り、連絡をとったそう。そこから親睦を重ねていくなかで、戦争についてもっと考えるべきだと思い立ち、シンポジウムを開催しました。
好きな部分を突き詰めていけば、当然、その周囲にあることへの興味が湧き学びを深めます。彼はまさに、これを体現してくれました(小倉校長)」
学びの成果を表現アウトプット型のプレゼンがテスト
アウトプット型テストを定期考査に取り入れたことも大きな特長です。学んだことを自分の中で編集することで、より理解を深めます。例えば理科では実験を写真や動画に収めてひとつの動画を作って提出します。「これからの時代、最適解を作るのは記憶と再生ではなく、編集技術です。アウトプット型テストでその力を身につけます(小倉校長)」。
掲載されている、 ビタミンママ本Vol.94「いま、中学受験が増えている理由」好評発売中!
※画像をクリック(タップ)すると詳細ページに飛びます