「愛の心の教育」が大きな力にー捜真女学校中学部・高等学部

編集部Yです。
西日本を縦断した大型台風10号が、日本海へ出てほっとしましたが、
今週末は東京、横浜は猛暑になるそうです。
皆さん、火傷しないよう、そして熱中症には十分気を付けてくださいね。

さて、9月1日発売のビタミンママ82号「私立中高一貫校」特集で取材させていただいた
捜真女学校中学部・高等学部で伺った心温まるお話をご紹介します。

ノスタルジックな雰囲気のある中庭も素敵です (横浜市神奈川区 捜真女学校中学部高等学部)

捜真女学校は1886年にアメリカ人宣教師によって横浜山手に創設され、
1910年に現在地、横浜市神奈川区中丸に移転しました。
130年以上の歴史の中で、常に聖書を土台とする「愛の心の教育」を続けてきました。

校内には、学校を心から愛し、教育を支えてきた先生方のお名前がついた施設がいくつもあります。
その一つが「エーカック・メモリアル図書館」。
宣教師エーカック先生は、戦後、空襲で全焼した校舎の再建のために力を尽くされた方のお一人です。
先生が米国のバプテスト教会に働きかけたことで、衣類や食料などとともに5200枚の窓ガラスとペンキ、
図書館用の本がたくさん贈られてきました。

捜真女学校の教育に貢献されたエーカック先生を記念して名付けられた図書館

贈られてきた窓ガラスの一枚一枚には、
「love gift」のステッカーが貼られていたそうです。
その一部はいまでも校舎に残っています。

「love gift」のステッカーが貼られた窓ガラス(横浜市神奈川区 捜真女学校中学部高等学部)

「だれに対してもキリストの教えられた愛の行いができる優しい人に」。
その精神は、しっかりと生徒さんたちの中に根付き、大きな力となっていると感じるのが、
生徒さんたちの活動でカンボジアに小学校を作ったことです。

きっかけはカンボジアを訪れた先生のお話だったそうで、
カンボジアの子供たちへの支援が始まり、ついには「カンボジアに学校を」という目標が自然と生まれました。
コンサートやフリーマーケット、捜真祭での展示といった活動で、
2年で500万円を集め、2002年にカンボジアに小学校が誕生しました。
以来、毎年学用品を全校から集めて現地の子供たちに手渡しする活動も続いています。

他者のために力を尽くす。
自分自身もそうでありたいと思います。


廊下にはめ込まれた美しいステンドグラス (横浜市神奈川区 捜真女学校中学部高等学部)

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