「桐蔭学園溝上理事長のアクティブラーニングワークショップ」に参加しました

2019年12月6日、ビタミンママセミナールームで開催されたアクティブラーニングセミナー&ワークショップ。応募多数の中、抽選で12人の小中学生をお持ちの保護者が参加しました。

この日の講師はアクティブラーニングの研究者として著名な桐蔭学園理事長の溝上慎一先生です。最近よく耳にする、アクティブラーニング型の授業(主体的・対話的で深い学び)がどうしてこれからの子供たちに必要なのか、理解を深めるためのセミナーです。

聞く力・外化する力、コミュニケーション力を鍛えることが大切

4人一組でグルーピングされた席に着くと、溝上先生は「みなさん、姿勢が素晴らしい!」とさっそく参加者の皆さんをほめてくださいました。大人でもほめられたら何だか嬉しい。ここですでにモチベーションアップ!

緊張がほぐれたのと同時に、子供もほめないとな~なんて早速の学びがあるなか、セミナーが始まりました。まずは冒頭に絡め、聞く姿勢が大切というお話。そして知識というベースにプラスして「外化(自分の考えを周りに伝える)」する力、周りとコミュニケーションを取りながら新しいものを生み出していく力を養うために必要なのがアクティブラーニング型の教育だというお話を伺いました。

さらに、日本はいま大転換期で、昭和からの教育を変える必要があるというお話は、日本、そして世界の現状と将来にも絡めたわかり易い説明です。私だけでなく参加者全員が大きくうなずいていました。


▲桐蔭学園溝上理事長のアクティブラーニングワークショップ(たまプラーザ ビタミンママセミナールーム)

体験してわかったアクティブラーニングのすごさ

さて、今回はワークショップ型セミナーということで、先生のお話だけでなく、それぞれのテーブルでアクティブラーニング体験の時間もときどきに交えながら進みます。

お題に対して決められた時間でグループごとに話し合う時間に感じたのは、自分が発言するとなると、心臓がドキドキしながらも頭はフル回転。数10分座って聞くだけとは全く違い、考えることが「じぶんごと」になり、学ぼうとする姿勢が深まるのだと実感。姿勢が前のめりになることを感じながら、時間もあっという間に過ぎていきます。

これを毎日の授業の中で経験し、積み重ねていくとなると、確かに私たち昭和の保護者とは違う能力が身についていくのだろうなぁと感じました。


▲4人一組でグルーピングされた席で、アクティブラーニング体験(桐蔭学園溝上理事長によるワークショップ)

親も学べた家庭教育のあり方

知識をしっかり頭に入れつつ、発信力も養うこのセミナー。子供たちのためのアクティブラーニングが何か?を知ることを目的に参加しましたが、それだけでなく、親がどう関わったらいいのか?を考えられたことは大きな収穫でした。


▲お題に対して、頭をフル回転させて考えます。(アクティブラーニング体験)

家庭でも「宿題やったの?」「こうしなさい」ではなく、ひとつの話題に対して「どう思った?」「あなたならどうする?」など、子供に考えるきっかけを作ったり、考えを引き出す時間を作ったりが大切なのだと。
参加してよかった!心から思える時間でした。溝上先生、本当にありがとうございました。

講師

溝上 慎一氏

溝上 慎一氏のホームページはこちら

<プロフィール>
学校法人桐蔭学園 理事長
トランジションセンター所長・桐蔭横浜大学特任教授
学校法人河合塾 教育研究開発本部 研究顧問
2003年京都大学高等教育研究開発推進センター准教授。2014年同教授を経て、2018年9月に桐蔭学園へ着任。2019年4月より現職。京都大学博士(教育学)。
日本青年心理学会理事、大学教育学会理事、“Journal of Adolescence”Editorial Board委員、学校法人河合塾教育研究開発本部研究顧問、中央教育審議会専門委員、日本青年心理学会学会賞受賞。
専門は、心理学(現代青年期、自己・アイデンティティ形成、自己の分権化)と教育実践研究(学びと成長、アクティブラーニング、学校から仕事・社会へのトランジションなど)。
著書に『自己形成の心理学-他者の森をかけ抜けて自己になる』(2008世界思想社、単著)、『アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換』(2014東信堂、単著)、『アクティブラーニング型授業の基本形と生徒の身体性』(2018東信堂、単著)、『高大接続の本質-「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題-』(2018学事出版、編著)など多数。

 

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