未来を見据えて変革する伝統の進学校 育てるのは「多様性を認め、個を生かす」生徒

2019年度から6年完全一貫の男女共学校となり、新たな進学校としてスタートしました。
社会変化に適応し、自ら考え判断して行動できる人材育成を目標に、独自のアクティブラーニング型授業を全教科に取り入れるなど高度に進化した教育内容です。

校長 桐蔭学園中等教育学校 私立中高一貫校 共学校 横浜市青葉区
▲1 年生の「探究」授業。グループディスカッションで考えを深めます。|桐蔭学園中等教育学校|横浜市青葉区 

教育の3本柱の一つ「探究」アクティブラーニング型授業も取り入れ主体的な学びを

桐蔭の教育の3本柱は「アクティブラーニング型授業」「探究」「キャリア教育」です。「探究」は、情報過多ともいえる現代で、精査、整理分析し、疑問と解決策を見いだす力を身に付けるもので、「未来への扉」という科目名で週1回、5年生(高2相当)まで実施します。

例えば1年生の「サバイバルネイチャーゲーム」は、狩猟時代に戻ったと仮定して、自然豊かなキャンパス内を歩き、生き抜くために使えるモノや食物を見つけます。その際の道具が1人1台のタブレット端末。発見したモノを使う方法や、本当に食べられるかどうかを調べるなど、情報を得るだけではなく真の活用を目指すフィールドワークを行いました。

校長 桐蔭学園中等教育学校 私立中高一貫校 共学校 横浜市青葉区
▲伝統ある模擬国連部は2019 年の第13 回全日本模擬国連大会においても最優秀賞を受賞しました。|桐蔭学園中等教育学校|横浜市青葉区

伝統ある模擬国連部の活動をプログラム化「15歳のグローバルチャレンジ」

3年生が取り組む探究は「15歳のグローバルチャレンジ」。簡単に言えば、「世界を俯瞰する体験」です。4人1班ごとに世界のどこかの国の「国連大使」になり、学年末に行う校内模擬国連で世界の問題の解決策を作ることを目指します。

大使たちは自国の歴史、宗教、政治、文化、産業、自然環境などの基礎知識は熟知しているはず。手分けをしてそれぞれが調べたことを教え合っているうちに、国が抱える問題点、解決に必要なこと、世界の中での立ち位置などが見え、「国連大使」としての責任感のもとに解決策を考えられるようになります。

1年間の集大成として開催される校内模擬国連は、議事進行を英語で行う予定です。「大使」たちは自国の問題解決と世界の平和のために出席し、活発な意見交換を行います。

この校内模擬国連は、2007年に発足した「模擬国連部」の活動をベースとしています。「模擬国連世界大会」は、世界各国の代表となった高校生のグループが、ニューヨークの国連本部に集まって国際問題を英語で議論するもので、桐蔭中等は日本の中学・高校としては最多となる10回の代表団入り(2020年現在)を誇り、2015年には世界2位にあたる優秀大使賞を獲得しました。

元部員で東京大学に推薦入試で合格したOさんは「世界への意識が高まり、多角的に考えられるようになりました。食糧問題について書いた東大志願理由書や第2次選考のグループディスカッションでも模擬国連部での活動が生きました」と、スキルとともに人間的にも大きく成長したことを語っています。

伝統ある進学校である桐蔭学園。未来をしっかり見据え、さらなる質の高い学びへと動き出しています。

お話を伺ったのは

校長 桐蔭学園中等教育学校 私立中高一貫校 共学校 横浜市青葉区

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