毎日の継続で子どもたちの「人としての根っこ」を育てる<田園都市幼稚園(横浜市青葉区)>

横浜市青葉区にある田園都市幼稚園は、1966年に開園した歴史ある幼稚園です。「三つ子の魂百までも」を教育理念に掲げ、何事も継続することを大切にしています。

そんな幼稚園の園長先生に、理念、特長などについてお話を伺いました。

漢字や文学に触れることで子どもたちの感性を豊かに

石井式の漢字教育を取り入れた教育を行う田園都市幼稚園の様子

石井式漢字教育を取り入れ、名前も漢字で表記します:田園都市幼稚園(横浜市青葉区)

1966年の開園以来、「三つ子の魂百までも」ということわざを教育理念に掲げています。幼稚園で過ごす3年間はさまざまな経験を通して「人としての根っこ」を作り上げていく重要な時期。当園ではこの「根っこ」を育てるために、幼児期の教育があると考えています。

そのためにさまざまな取り組みを行っていますが、なかでも「漢字で教える」石井式漢字教育を取り入れているのは特長のひとつです。園内の掲示物はもちろん、氏名も漢字で表記することで、子どもたちはさまざまな文字に触れて過ごします。けっして漢字を書く勉強ではなく、生活で目にする漢字に自然に触れさせるという取り組みです。

また、詩や俳句、漢詩、論語、ことわざなど漢字を用いて朗誦する時間を毎日設けているので、自国の文学や文化に触れる機会にもなっています。その作品の意味や背景を教え込むのではなく、あくまでも古典のもつテンポの良い言葉の運びやニュアンスを「感じ取って」もらうことが大きな目的です。子どもたちは言葉遊びのような感覚で親しんでいます。

「立腰教育」で育む、チャレンジする心

田園都市幼稚園で「立腰教育」を行なっている様子

朝は「立腰教育」からスタート!:田園都市幼稚園(横浜市青葉区)

毎朝の出欠確認の際には「立腰教育」を行っています。腰骨を立て背筋を伸ばして座り5分ほど目を閉じるのですが、じっとしているのが苦手な子どもたちも年を追ってしっかりと座れるようになります。集中力がつくことはもちろん、主体性をもって物事に取り組むための「気持ちの切り替え」ができるようになり、やりたいことに積極的に挑戦する姿勢を育みます。

当園では、少しずつでも「毎日継続」して行い、経験を積み重ねていくことを大切にしています。さまざまなカリキュラムも、あいさつや返事をするといった生活習慣も、この小さな積み重ねがあってこそ身についていきます。これらの経験が子どもたちの「人としての根っこ」を太く丈夫にするのです。

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▲掲載の2025年入園向け「幼稚園ガイドブック」

お話を伺ったのは

田園都市幼稚園 園長:志田元先生

石井式の漢字教育を取り入れた教育を行う田園都市幼稚園の様子
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