横浜市港北区の静かな住宅街に位置する城郷幼稚園。ここでは、保護者と園が手を取り合って、日々の小さな出来事も丁寧に共有しています。
モットーは、みんなで子どもを育てる「子そだて園」。心身ともに健康で、自主性と創造性に富んだ豊かな人間性を育んでいます。お寺の幼稚園ならではの行事も多く、心に刻まれる数々の原体験が、やさしさや気品を養います。子どもたちの元気な声が響く活気にあふれる園内を訪ね、園長先生にお話をうかがいました。
子どもを「真ん中」に
76年の歴史を礎に、進化を続ける

健やかで安全な成長をサポート
城郷幼稚園は、高野山真言宗の三会寺に隣接する、2026年で76年目を迎えた歴史ある幼稚園です。地域の方々に支えられながら、私は三会寺の住職として、そして園長として、幼児教育に尽力してきました。
私たちが最も大切にしているのは、子どもたちの健全かつ安全な成長です。現在、各学年4クラス、300名を超える園児たちが在籍しています。日々、友だちと思い切り遊び、学び、自ら考える。そんな「強く・やさしく・たくましい」成長をサポートすることが、私たちの使命です。
子どもたち以上に元気な先生自らが全力で楽しむことで、子どもたちの笑顔を引き出し、ともに成長しています。
「ワクワク」を形にするカリキュラムと遊び場
常に子どもを「真ん中」に考え、毎日をワクワクして過ごしてほしい。そのために、本物を学べる時間として専任講師による絵画やピアニカ、リトミック、体操指導といった充実したカリキュラムを整えています。
2026年度からは、新たな試みとして「極真空手」をカリキュラムに取り入れます。実は空手は私自身のライフワークでもあります。日頃から子どもたちに伝えている「ちょっとの我慢」「場の判断」「楽しく集中する」という3つの姿勢を、武道を通じてより深く学んでほしいと考えたのが導入の理由です。
格闘技としてではなく、あくまで礼節や心身の使い方を学ぶ「道」として、子どもたちの成長の一助になれば幸いです。

本物の空手家の指導のもと「礼」の精神を学び、心身ともにたくましく、健やかな成長を後押しします。(城郷幼稚園)

本堂に流れる静かな時間。仏様の前でお話を聞く子ども達の背筋は、自然とピンと伸びます。優しいお教えに触れながら、少しずつ慈悲の心を育んでいます。(城郷幼稚園)

専任講師による「芸術」の時間は、スズランテープをくもの巣に見立てて園庭一面に張り巡らせたり、落ち葉で思い思いのアート作品を作ったり。五感を刺激するカリキュラムです。(城郷幼稚園)
また、毎日のおいしい給食や、季節を感じる多彩な行事も、子どもたちの心身を育む大切な要素です。

お昼は毎日給食です。彩り豊かで、栄養のバランスもしっかりと考えられた給食は、おいしいと評判です。(城郷幼稚園)
環境づくりにおいて「完成形」はありません。広い園庭には、好奇心を刺激する遊び場がたくさんありますが、常にブラッシュアップを続けています。

七夕、浴衣姿で盆踊りを楽しむ夕涼み会、おもちつき、節分会など、日本の伝統文化に触れる行事がたくさんあります。(城郷幼稚園)
例えば、卒園児とその父母の会から寄贈していただいた鎖遊具を活かし、2025年に砂場の上に「すべりっち」という新しい滑り台を設置しました。
当初、年少さんには少し難しいのではないかと心配もしましたが、子どもたちの「お友だちと一緒に滑りたい!」という意欲は想像以上でした。
今では小さな園児も一生懸命に鎖を登り、その動作が丈夫な体づくりにも繋がっています。こうした挑戦の場を作ることが、子どもたちの自信を育むのだと再確認しました。

2025年、園庭に新設した遊具「すべりっち」。鎖を上ると3台の滑り台があり、お友だちと一緒に滑ることができると大好評。(城郷幼稚園)
保護者の方や保育者の「安心」と「ゆとり」を支えるために
子どもたちがワクワクするためには、見守る大人たちに心のゆとりがあることが欠かせません。そのための環境整備も、園長としての重要な役割だと考えています。
園舎1階の廊下に、雨の日でも濡れずに移動でき、夏は日陰を作る「電動式屋根」を設置したほか、園バスも順次新しいものに切り替え、預かり保育の帰りのバスは、小机、新横浜、北新横浜、横浜羽沢国大といった主要駅までの送迎を開始しました。
これからも城郷幼稚園に関わるすべての人のために、進化を続けていきたいと考えています。
当園の特長は、手厚い教職員体制にもあります。年々スタッフを充実させることで、よりきめ細やかで安全な教育が可能となりました。
園内には、遊びと学びのメリハリがあり、人の話をしっかりと聞ける子どもたちの姿があります。ぜひ一度、当園へ見学にいらしてください。活気あふれる子どもたちと、彼らを見守る先生たちの姿を、みなさまの目で確かめていただけることを願っています。
