2024年、健爽学園ゆりかご幼稚園が創立60周年という大きな節目を迎えました。「歌と造形の園」として知られ、英語や俳句、縄跳びやサッカーなど、多彩な文化活動を通じて、世界へ羽ばたく卒園生を数多く輩出してきた同園。その集大成とも言える「60周年新春コンサート」のようすをレポートします。

開園前の静寂に響く「本物」の歌声
開演1時間前。大ホールではリハーサルが佳境を迎えていました。園児たちの出番に先立ち、ステージに向かったのは、ソプラノ歌手・渡辺麻衣さん。

都筑区で「かなりや少年少女合唱団」を主宰する渡辺さんの、ホールを包み込むような清らかな歌声は、まさに「本物の教育」を掲げる同園にふさわしい、心洗われる響きでした。
園長の想いが形に。テーマソングの誕生
今回のコンサートで注目を集めたのが、新たに誕生した「ゆりかご幼稚園テーマソング」です。きっかけは、園長先生が100周年に向けた第一歩として綴った一編の「詩」でした。園児たちが見つめる日常の情景や、園への愛が詰まったその詩に、音楽指導の愛先生がメロディーをつけたことでこの曲は生まれました。
「完成した詩を朗読をする機会に、BGMがあった方がと即興で弾きましたが、弾いてるうちにメロディーのイメージができたので、すぐに歌詞に曲をつけ園長先生に提案しました。」と愛先生。
「歌と造形の園」として歩んできた同園らしい、先生方の感性が響き合って生まれたエピソードです。

丁寧な指導が伝わる圧倒的な一体感
本番10分前。ステージ裏を覗いてみると、出番を待つ園児たちが驚くほど整然と並んでいました。ステージ上の安全に配慮しつつ、一人一人に優しく声をかける先生方の丁寧な指導が、子どもたちの落ち着いた振る舞いに表れています。

幕が上がると、園長先生と副園長先生による温かな挨拶が会場を和ませ、いよいよコンサートがスタート。ピアノの旋律が流れ出すと、指揮者がいなくとも全員がきれいに揃って歌いだします。園長先生が練習でもっとも大切にしたという「強弱や優しい表現」が見事に形となりました。
特に年長さんはメロディオン演奏を含め、全5曲を披露しましたが、どれも大人顔負けの素晴らしいステージとなりました。

100周年に向けた「希望のプロローグ」
フィナーレは、全園児による大合唱。一人一人の歌声がはっきりと届きながらも、全体が一つに溶けあう圧倒的な迫力に、会場全体が深い感動に包まれました。
「ゆりかご」という名の通り、子どもたちの可能性を優しく、力強く包み込む同園。これからも、たくさんの子どもたちが希望を胸に、輝かしい未来へと羽ばたいていくことでしょう。ホールに響き渡ったあの歌声は、100周年に向けたプロローグのように感じられました。