2026先生座談会|「やってみたい!」がつながる毎日、異年齢で育ち合うつどいの森もみの木幼稚園

横浜市青葉区の緑豊かな環境に位置するつどいの森もみの木こども園。
年少から年長までが関わり合う異年齢保育の中で、子どもたちは互いに刺激を受けながら成長しています。

専門講師による活動や、日常のふとした疑問から広がる探求的な遊びを通して、「やってみたい」という気持ちを大切にしている同園では日々、どんなドラマが生まれているのでしょうか。子どもたちの「やりたい!」を形にする先生たちの思いと、笑顔あふれる座談会の様子をお届けします。

お話

つどいの森もみの木こども園の先生たち

遊びの技も受け継がれる。
教え、教わり、共に育つ日常

K先生:
園の特長のひとつが、年少から年長までが同じ空間で過ごす「異年齢保育」です。
年長さんは泣いている年下の子をなだめたり、折り紙を教えたりと、自然にリーダーシップを発揮します。
大人がすべて教えるのではなく、子ども同士で学び合う「小さな社会」ができていると感じますね。

S先生:
遊びの「伝承」も面白いです。
例えば園庭の砂をサラサラにする方法は、先生が教えたわけではないのに、代々子どもたちの間でスキルが受け継がれているんです(笑)。

M先生:
2歳児さんも、お兄さん・お姉さんから名前を呼ばれるだけでパッと表情が明るくなります。
認められているという安心感があるからこそ、安心して遊びに集中できるようになります。
こうした関わりが、自然と生まれる光景には、日々驚かされますね。

つどいの森もみの木こども園

先生が教えなくても受け継がれていく遊びの工夫。
異年齢の関わりの中で、子ども同士の学びが広がります(つどいの森もみの木こども園)

K先生:
午前中のメインの時間には、造形活動など学年ごとに分かれて取り組むプログラムも取り入れています。
異年齢で過ごす豊かさと、同年代で切磋琢磨する刺激、その両方を大切にしながら、子どもたちの成長を支えています。

和太鼓から英語、アートまで。
多様な分野に触れる経験が自己表現の扉を開く

K先生:
和太鼓、体操、英語、アートといった各分野の専門講師を招いていますが、技術の習得以上に、子どもたち一人ひとりの興味や「やってみたい」という気持ちを大切にしています。
例えば、年長さんが取り組む和太鼓は年に2回、夏祭りと生活発表会という大きな舞台がありますが、講師の先生は、決して型を押し付けることなく、子どもたちの「叩いてみたい」という欲求を尊重して進めてくださいます。
つどいの森もみの木こども園

プロの視点に触れることで、子どもたちの「好き」や「得意」が自然と引き出されていきます(つどいの森もみの木こども園)

S先生:
本番直前のお披露目は圧巻ですよ。
真剣な眼差しで太鼓を叩く年長さんの姿に、下の子たちが「かっこいい!」と目を輝かせている。
あの憧れの眼差しが次の世代の「やってみたい!」を育てるんですね。

M先生:
普段一緒に遊んでいる時とは違う、キリッとした年長さんの表情には、見ているこちらまで圧倒されるほどのパワーがありますよね。
その気迫に引き込まれるように、2歳児さんも最後まで真剣に見入っています。

年長さんの和太鼓は、小さな観客も思わず圧倒されるパワー!(つどいの森もみの木こども園)

K先生:
英語や体操などは、卒園後も「課外教室」として継続できます。
小学生になっても慣れ親しんだ園に戻って来られるので、先生たちも「大きくなったね」と声をかけられますし、子どもたちとのつながりが途切れないのは私たちにとっても幸せなことですね。

梅の発酵実験や泥の観察も。
子どもの発想から広がるワクワク体験!

K先生:
日々の遊びの中では、子どもたちの「やってみたい」という気持ちから活動が無限に広がっていきます。
ある時、拾った梅の実を置いておいたら、一週間ほどでぶよぶよになって汁が出てきたんです。
それを見た子どもが「これにお砂糖を入れたらジュースになるんじゃない?」と提案してくれて。そこから実験が始まったんです(笑)。

「お砂糖を入れた瓶」「お水だけの瓶」など、数種類並べておいたら、中には少し泡が出てきて、発酵まで進んだものもありました。
蓋を開けた瞬間のあの香りと驚き!五感をフルに使った発見は、子どもたちの心に深く刻まれます。

S先生:
2歳児さんは昨年、シイタケ栽培に挑戦しました。
きっかけは給食に出たキノコに興味を持ったこと。
いっぱいに実ったシイタケをみんなで収穫して、部屋にホットプレートを持ち込んで焼いて食べました!
今年のエノキはカビが生えて失敗してしまいましたが…これも立派な経験だと思っています(笑)

iPadやカメラを片手に。
ICT活用で見える化する、子どもの探求心

S先生:
先生はみんな、肩から小さなカバンをかけていて、中には一人一台カメラが入っています。
自由遊びの最中などに、子どもたちだけの世界がふわっと広がっている瞬間があるんです。
そんな時の、大人には作れない自然な表情を逃さないようにしています。

例えば、子ども同士で自然に「お店屋さんごっこ」が始まった時。店員さん役の子がお客さん役の子に、どうぞって品物を渡す。
そんな日常の何気ない、でも素敵な関わりを撮っておいて、保護者の方に「今日はこんなふうに遊んでいましたよ」と写真を見せながら御伝えすることもありますね。

M先生:
私は動画もよく撮ります。
最近の中で特に印象に残っているのは、2歳児さんが年長さんのところへ「宇宙人の衣装」を見せに行った時の動画です。
年長さんの劇で使われた「宇宙人の歌」が2歳児さんの間でブームになって、自分たちでもオリジナルの服を作り始めたんです。

完成した服を着て年長さんのところへ見せに行った時の、お互いのワクワクした表情といったら!

先生が「真似しよう」と言ったわけではなく、子どもたちの「やってみたい」から自然にブームがつながっていく。
その熱量をそのまま残せることが、カメラやiPadの良さですね。

つどいの森もみの木こども園

(つどいの森もみの木こども園)

K先生:
これからも一人ひとりの「やってみたい!」に徹底的に伴走して、未来の可能性を引き出していきたいですね。

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