川崎市麻生区にある柿の実幼稚園。
東京ドーム1個分ほどもある緑溢れる広大な敷地は、子どもたちの好奇心を刺激する遊び場が無限にあります。
この恵まれた環境のもと、同園が大切にするのは、「1人1人の個性を大切にする教育」です。
今回集まっていただいたのは、自身も同園の卒園児である3名の先生方。
「幼少期の楽しかった記憶が今の原動力」と語る先生方の言葉からは、あふれんばかりの「柿の実愛」と、園児への熱い思いが伝わってきました。

広い園内には、夏でも涼しい自然探検村、
山の上から中腹まで30メートルものローラー滑り台、ツリーハウス、アスレチック、
地下迷路と、ワクワクする遊び場所がたくさんあります。
(柿の実幼稚園)
畑も田んぼもピザ窯もすべて園内に!
五感で味わい、苦手も克服する食の体験
U先生:
柿の実幼稚園の一番の魅力は、なんといっても緑豊かな環境です。
園内の山には、夏みかんやブルーベリーなど、数十種類もの果物が実り、畑では子どもたちと一緒になすやトマト、きゅうりなどの夏野菜を育てています。
じゃがいも掘り、大根掘りもできます。収穫したての野菜を使ってクッキングをする機会も多く、これこそが「生きた食育」だと感じます。
普段は野菜が苦手な子も、自分たちで育てて料理したものだと喜んで食べてくれるんですよ。

園内の畑で、園児たちが植えて成長を見守り、自らの手で収穫した夏野菜を、思い思いにトッピングしてピザ作り。
山にあるピザ窯で焼き上げたら、できたてをその場でいただきます。
苦手だった野菜を克服できるきっかけにも。
(柿の実幼稚園)
M先生:
畑も田んぼも果樹園も、全部、園内にあるのが強みですね。田植えの前には、「どろんこプール」といって、田んぼに入って遊びます。
子どもたちが全身泥んこになって遊ぶことによって、土がほぐれ、苗を植える準備ができるんです。
先生たちも一緒に田んぼに入り、髪の毛までどろだらけにして全力で楽しみます。
夏野菜が収穫できる時期は、「ピザ作り」の時間が子どもたちに大人気ですね。
K先生:
自分たちで夏野菜を収穫して、好きな野菜をトッピングして…。山にある本格的なピザ釜で焼き上げて、その場で食べる熱々のピザは格別ですよ。

田植え前の恒例のイベントが「どろんこプール」です。
園児たちが水を張った田んぼで遊びまわることで、土がやわらかくほぐれ、豊作になるといいます。
最初は、にゅるっとしたどろの感触に恐る恐るだった園児も、気がつけば夢中で全身どろまみれに。
(柿の実幼稚園)
M先生:
ピーマンが苦手な子が、「これ、シャキシャキしていておいしいね」と食べたあと、実はそれがピーマンだったと知って驚く姿も(笑)。
でも、食べられたという成功経験が自信へとつながるんです。
U先生:
パン作りをすることもありますね。収穫したじゃがいもやさつまいもを入れたり、果物でジャムを作ったり。
K先生:
先日は年長さん全6クラスで、園内の竹林でタケノコ掘りをして、大きな釜で炊いたタケノコごはんをみんなで食べました。
子どもたちは、タケノコを探す天才!ほんの少ししか頭を出していないのに「先生、ここにあるよ!」って教えてくれて。
最初は私たちが土を掘りますが、最後は子どもたちが、たけのこをぐらぐら揺らして引き抜く。
こうした貴重な体験が園内で完結できるのは、当園ならではの贅沢かもしれません。
U先生:
食べることが大好きな私にとっては、食がテーマの活動が多いのは最高に幸せです(笑)。また、食だけでなく陶芸の時間などもあり、専門の先生にご指導いただいています。
創意工夫を凝らした自由なカリキュラム
先生の得意分野を生かした活動で広がる楽しさ!
K先生:
年齢に合わせた年間の教育目標はありますが、それに向けてどんなカリキュラムを行うかは自由度が高く、各クラスの先生に任されています。
私は広い園庭と子どもたちとひたすら走り回って遊ぶのが大好きです。
鬼ごっこやリレーはもちろん、冬場は「寒いから体を温めるためにとりあえず走ろう!」なんて言いながら(笑)。
のびのびと遊びながら、自然と体が鍛えられていく。これが柿の実の日常です。
M先生:遊びの選択肢が無限にあるんですよね。
園庭でボール遊びに夢中になる子、遊具を秘密基地にする子、山で木の実を集める子・・・。
自然のままの環境なので、桜の開花に真っ先に気付けたり、実ったブルーベリーをその場で摘んで味わったりすることもいつもの光景です。
園内のあらゆるところで、「こんなことができたよ」「こんなものを見つけたよ」という小さな発見が溢れています。
日々の成長が形となって表れる「行事」の数々
一人一人の園児に注がれる熱い思いが感動を生む
M先生:
行事は、子どもの成長を最も実感できる場です。
例えば運動会のかけっこ。年少さんは、ゴールで両手を広げて待っている先生に飛び込んでいく直線走ですが、年中でバトンを繋ぐ楽しさを知り、年長さんは一人でトラックを一周します。
3年間見守っていると、年少さんの頃は泣いていた子がたくましく走る姿に、思わず目頭が熱くなります。
U先生:
日本の伝統文化を体験してもらうために、お餅つきも恒例です。園庭に8セットもの杵と臼が並ぶ光景は圧巻。
「お餅ってこうやってできるんだ」と目をまん丸くしている子もいます。
何よりみんなで一緒に味わうつきたてのお餅は格別です。
M先生:
お餅つきには、ご家族の協力が欠かせません。お母さま方がお餅を丸めてさまざまな味付けをしてくださいます。
お父さまやおじいさまが「つき手」として活躍してくださる。
頑張ってくれるご家族の姿を見て子どもたちも嬉しそうです。
「じいじ、かっこいい!」って(笑)。
家族の協力で味わう伝統餅つき
(柿の実幼稚園)
K先生:
12月の発表会は、私が大好きな行事のひとつです。年少さんと年中さんはオペレッタ。
年長さんは、演目や舞台構成、セリフなどをすべて先生が考えます。私は今年度初めて年長さんの担任になったので、今から、「どんな舞台にしよう」「あの子にはこんな役が合うかな」と考えながら、ワクワクしています。
役柄に合わせて、子ども1人1人に帽子や被り物も作りますが、どのクラスも、先生たちのこだわりと気合いが目いっぱい詰まっています。

12月に開催される発表会では、年少さんと年中さんはオペレッタを披露。
年長さんは担任の先生が考案したオリジナルの舞台で、1人1役、全員がセリフを言い、歌やダンスにも一生懸命取り組みます。
(柿の実幼稚園)
M先生:
私は2025年度、年長さんの担任で、「アラジン」を上演しました。
私たち3人とも、柿の実幼稚園の卒園生なのですが、私は自分が園児だった頃に「アラジン」を演じたことを今も覚えているんです。
当時の先生が作ってくださった被り物を、今も大切に保管していて、それを参考にさせてもらいつつ、より本物らしく見えるよう工夫を凝らしました。
どの先生も、それぞれにアイディアや工夫があって面白いですよ。
U先生:
私が幼稚園生の時の演目は「ピーターパン」でした。
本来男の子役の「マイケル」をやりたいと先生に泣きついて叶えてもらったんです(笑)。
その時の先生のやさしさに憧れて、「いつか私も先生として柿の実に戻ってきたい」と思うようになりました。
M先生:
その気持ち、すごく分かります!
柿の実幼稚園には卒園児の先生方がたくさんいます。
自分たちの「楽しかった!」という実体験があるからこそ、「今の園児たちにも最高の思い出をつくってあげたい」という熱い気持ちで、発表会の準備も頑張っちゃうんですよね。
K先生:
自信を持ってセリフを言う子どもたちの姿を舞台袖でひっそりと見守るのは最高の瞬間です。
裏方として走り回りながら、「こんなに立派に演じてくれたよ」なんて、泣きながら大道具を運んでいます(笑)。
お友だちとの関わりから育まれるやさしい心
みんなちがって当たり前、そんな温かさがあふれる幼稚園
U先生:
「みんなちがって みんないい」をモットーにしている柿の実幼稚園には、ハンディキャップのある子も可能な限りご入園いただいています。
以前、私のクラスに医療的ケアを必要とする子がいました。
私たち先生が、表情や目の動きを見て意思疎通を図っていると、周りの子どもたちが自然と、私たちと同じような関わり方をしてくれるようになったんです。
「〇〇くん、これどっちがいい?」と聞いて、彼の目の動きを見て、「今こっち見たから、これだね」と…。
誰に教わったわけでもなく寄り添う姿を見て、これこそが本当の優しさだと胸が熱くなりました。
K先生:
柿の実には多様性を自然に受け入れる空気がありますよね。
私のクラスでは、言葉でのコミュニケーションが少し難しいお友だちに、「〇〇くんは、今、おしゃべりの練習中なんだよね」と優しく手を差し伸べる光景が当たり前に見られます。
M先生:
お友達の変化に敏感な子が多くて、「〇〇くん、今日、お支度1人でできたんだよ!」と一緒に喜んでくれるんです。
ハンディキャップの有無に関わらず、お互いを認め合い、刺激しあって成長できる環境があります。
U先生:
園児数の多い園なので、多くの友だちが出会えるのも魅力ですね。
M先生:
そうですね。自由な雰囲気の中で、自分の好きな遊びや好きなものが必ず見つかるはずです!
「仲良し組」という縦割り保育の時間では、上の学年の子が下の子たちの面倒を見ることで、ぐんと顔つきが凛々しくなります。
私たちが大切にしているのは、子どもたちの「いいこと探し」。褒めることで自信を育てています。
園内で完結する多彩な課外教室も!
保護者の「うれしい」に寄り添う充実のサポート
K先生:
保護者の方々へのサポートも大切にしています。
給食を基本としつつ、事情に合わせてお弁当持参も可能です。
U先生:
課外教室も充実しています。
以前、柿の実幼稚園にいた先生が教えてくれる運動教室はとても人気があり、朝から「早く運動教室に行きたい!」と言う子もいるほどです。
K先生:
柔道は五輪金メダリストの鈴木桂治さんが指導してくれるんです。
ほかにも、アトリエ、そろばん、英語、ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、新体操、合気道、空手、スイミング、サッカーなどなど…。ジャンルは幅広く、さまざまな習い事ができます。

通常保育終了後は、多種多様な課外教室から興味のあるものを選んで参加することができます。内容は、アトリエ、そろばん、英語、ピアノ、ヴァイオリン、バレエ、新体操、合気道、空手、スイミング、サッカー、運動教室、柔道などさまざま。何種類かを掛け持ちで受講する園児も。
(柿の実幼稚園)
M先生:
預かり保育や、複数の駐車場完備など、働く保護者の方や送迎の利便性にも配慮しています。
U先生:
どの先生も毎日全力で子どもたちと遊んでいます。
この明るく温かな雰囲気を、ぜひ実際に見に来て感じていただけたら嬉しいです。