長引く咳。それ、喘息かもしれません

松田クリニック(青葉区美しが丘)
▲松田クリニック(青葉区美しが丘)

長引く咳にはご用心
油断できない大病の恐れも

 松田クリニックの院長、松田州弘先生が担当しているのは内科と呼吸器内科です。風邪や腹痛、喘息、気管支炎など、さまざまな疾患に対応しています。中でも近年、増加傾向にあるのは長引く咳の患者さんだそうです。その多くは咳喘息もしくは喘息で、咳喘息はひと月以上、ひどい場合は1年以上空咳が続くこともあります。一般的な喘息のように喘鳴と呼ばれる呼吸困難を伴う症状がないのがその違いです。この咳喘息や喘息は一種のアレルギーによる気管支炎で、基本的には完治しない病気といわれており、継続的な治療が必要になります。なかには症状が強いときだけ治療を受けて、咳や息苦しさが治まると通院をやめてしまう患者さんもいるとか。そんなときは院長ご自身が喘息を患っていることもあり、その体験談も交えて患者さんにお話しし、症状が落ち着いても油断せず、吸入ステロイドを中心とした治療を続けるよう説明しています。またまれに、咳は逆流性食道炎や非結核性抗酸菌症の症状であることも。非結核性抗酸菌症は結核とは異なり人から人に感染する病気ではありませんが、中年以上の女性に多くみられ、咳に加えて血痰やだるさ、発熱などの症状が出ます。「以前、咳が続く患者さんの診察をしていて、どうもおかしいと思い、CTスキャンを撮ると肺がんが見つかりました。長引く咳は本当に油断できません。これはレアなケースですが、咳が長く続いている方は躊躇することなくお越しください」。咳の裏には大病が潜んでいることもあります。決して安易に考えないでまず受診することが、その予防につながります。

病気のサインを見逃さないよう、診察室では患者さんと密な対話を心掛けています(松田クリニック:青葉区美しが丘)
▲病気のサインを見逃さないよう、診察室では患者さんと密な対話を心掛けています(松田クリニック:青葉区美しが丘)

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