いびき、無呼吸、低呼吸、目が覚める それ、睡眠時無呼吸症候群かも…

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は国内で治療が必要な人が300万人以上もいるそうです。
大学病院でSASの専門外来も担当してきたセンター北ひまわり耳鼻咽喉科(都筑区)の院長 勝野先生に話を伺いました。

お話

センター北ひまわり耳鼻咽喉科 院長 勝野雅弘先生

いびきをかいていなくても
決して太っていなくても…

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の相談に訪れる方の多くが、ご家族からの指摘を受けて、です。いびきは代表的な例ですが、いびきをかいていなくても呼吸が止まっている低呼吸(呼吸が浅い)、就寝中に眼が覚める、などがSASと考えられます。また、太っている方は気道が狭くSASになりやすいのは事実ですが、日本人特有の小顎(しょうがく)も原因のひとつで、痩せた体型の方でもSASになりえます。年代でいうと40〜50代の方が多い印象です。そのころから筋肉のゆるみ、たるみが出てくるというのも理由のひとつだと考えられます。

良質な睡眠が妨げられることで疲労が蓄積されたり、日中、眠くなったり。また、体内の酸素量が不足がちになる影響で心筋梗塞や脳卒中などにつながる恐れもあります。「たかがいびき」と軽く考えず、できるだけ早く受診されることをおすすめします。

軽症ならマウスピース
重症でも改善の方法はある

軽症、重症は検査結果の数値で判断します。軽症でしたらマウスピースを装着して下顎と舌の位置を調整し、気道を広げることでいびきや無呼吸を緩和させます。重症の場合はCPAPという装置をつけて気道に空気を送り込み、症状の改善につなげます。

CPAPは保険適応で月に1回の受診が必要ですが、当院では通院が負担とならないように優先診療を行っています。また、これまで離脱した(もう続けられないと思いCPAP装着をやめた)方はほとんどいません。丁寧に対応しますので、SASでお悩みの方はご相談ください。

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