仕上げ磨きをしっかりしたつもりでも、子どもの口が臭うことがあります。
お子さんの歯をしっかり磨いていても、顔を近づけたときにモワッとにおってドキッとすることってありますよね。
口臭の原因はいくつかありますが、虫歯などの口腔疾患がなく、日々の歯磨きをきちんとしているのであれば、多くの場合は日ごろからポカンとお口が開いていることが考えられます。
お口の中には2000億個もの菌がすみついていて、この数はうんちの菌の数より多いんです。それらの菌が悪さをしないように唾液が洗い流す役目を担っていますが、ポカンとお口が開いていることでお口が乾燥し、唾液が減ってしまいます。そうなることで菌が爆発的に増殖し、口臭につながります。
お子さんのお口がポカンと開いていないか、それが習慣化していないか、注意してみてあげてください。
子どもの歯ぎしりがとてもひどいです。かみ合わせや歯並びには影響しないのでしょうか。
夜中にギリギリと音がして、見てみると子どもの歯ぎしりだった、と気づく親御さんは少なくありません。毎日続くと「歯並びへの影響は大丈夫?」と心配になりますよね。ですが、子どもの歯ぎしりは生理的なものがほとんどで、心配する必要はありません。
子どもの顎の関節は可動範囲が大きく、歯ぎしりしやすいのです。さらに、乳歯から永久歯への生え代わりという、お口の中に大きな変化が起こるため、歯ぎしりをすることでかみ合わせを整えているとも言われています。
一方、最近の子どもたちは習い事で毎日忙しかったり、スマホなどのメディアに触れる機会も多かったりと、睡眠の質が低下している傾向にあります。こういった脳へのストレスが原因の歯ぎしりには注意が必要です。睡眠の質を向上させるために、生活習慣を整えていくことも心がけましょう。
お話しを伺ったのは
まつおか歯科医院
副院長 松岡 夏紀 先生
掲載記事がある 幼稚園号 ビタミンママ Vol.89 ご購入↑